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職場遍歴 キャバクラ客引き編#2

観覧ありがとうございます。
続きです。

そうして街に放り出された僕。
結構緊張してましたね。まぁウジウジしてても仕方が無いので取り敢えず片っ端から声をかけていきます。初めたてでどんな人がいいとかもわからなかったので男であればなりふり構わずいきます。周りにもキャッチさんが3.4人いたのでお客さんの取り合いです。

今でも覚えてます。1時間ほどして2人組の定年ギリギリそうな二人組のサラリーマンに声をかけます。2人ともべろべろですw

「キャバクラどうすかー?」

そう声をかけると

「え?お兄さんキャッチ?全然見えない笑」

そう声をかけられます。
僕って全然キャッチに見えないんだなってその時自覚しましたw
しかしそれがウケたみたいで「お兄さん好青年ぽいし紹介してよ。ぼったくらないでね笑」
と言われて舞い上がる僕。すぐに店を紹介します。
ちなみに前回書き忘れましたが系列店もあり僕は2店舗案内できます。片方がドレスを着た普通のキャバクラ。もう一つはコスプレをしてたりする店でしたね。

そんな感じで説明をすると「そんなのはどうでも良くて女の子可愛いの?」と言われちゃいます。
店のキャストを見たことも聞いたことも無かったのですが口から出まかせです。なんだって店に入れちゃえばこっちのもん。
「可愛い子いますよ!」そう伝えると「ほんとに〜??」だいぶ怪しんでますwww

話は変わりまずが心理学でダブルバインドってご存知ですか?Yes or Noの質問をするとNoを選択されてしまう可能性がありますが、Yesの選択肢を二択にしてどちらがいい?投げかけると要望が通りやすいやつです。(間違ってたらすみせん。)

僕は本かテレビでそのことを見たことがあったので客相手に使ってみます。

「ちなみにコスプレとドレスならどっちがいいですか?」

2人に聞きます。すると「んー、ドレスって普通だからコスプレかなぁ?」もう一方は「可愛い子がいる方がいい」とのこと。

僕はしめた!と思い「可愛い子が多いのはドレスの方です!けどコスプレの方は面は普通ですけどコンセプトとして楽しめますよ!」
と伝えます。2人で相談し出して結局コスプレに決まり。
心理学ってほんとに使えるんだな〜なんて初めて思いましたね。

問題は値段。向こうから交渉が始まります。
キャッチ慣れしてる人だとここでゴリゴリに詰めてきますw
2人が「で、いくらなの?」と聞いてきたので僕も吹っかけます。適当に
「正規の値段だとコミコミでこの時間だと7500円は行っちゃいますね…」すると
「高い高い!!さっきまで隣町の行ってたけど4000円だったよ?」と言われてしまいます。
お客さんも1円でも安く入りたいのでこの4000円も本当かどうか怪しいです。
僕に対して吹っかけてる可能性もありますからね。

そして僕「いやいや、”正規”の場合ですよ!今お店結構混んじゃってて、正規の値段で入ってる方優先なんですけど、一応コミコミ5000円までであれば下げれます。追加で頼まなければそれ以上一切かからないです。」そう伝えます。しかしお客さんももちろん引きません。
「高いなぁ〜、4000円にならないの?」
僕の頭の中では何段階にも細かく値下げして行った方が落ちると思ったのでまだ引きません。
「4000円は厳しいっす、そしたら別でサービスとかどうです?隣駅から歩かれてきたなら飲み直しで乾杯のビールサービスしますよ!」
そう伝えると「んー、ビールねぇ、じゃあ乾き物は?」※乾き物とはポテチなどのスナック菓子です。
「わかりました、それもつけちゃいます!ニコニコ」内心ビールと乾き物つけても4000円まで行けるとわかってたのでまだ余裕です。あとはどこで4000円に下げようか考えていると
「じゃあ、わかったそれでいくよ」とあっさり落ちちゃいましたw

慌ててMさんに電話をします。条件を伝え、入れるかどうかを確認。問題ないみたいです。そしたら店前まで案内しちゃってと言われお客さんを案内します。店前までつけばあとはMさんの仕事。店中まで案内してくれます。
無事1組引くことができ感無量の僕。今思えば我ながら結構しごできだったと思いますw
ここでの経験は訪問販売の仕事でも役に立ちました。また別で書きますが。

そしてMさんが僕の元に戻ってきます。
「お前、結構やるな!」
と言われて少し照れる僕。嬉しかったです。
「引き続きどんどん頼むわ!」
そう言われて引き続き再開します。

結局その日は2組引くことができ僕の給料は8000円。時給換算2200円ほど。なんて割のいいバイトなんだ。その時はそう思ってましたね。
まぁ、初日で調子に乗って2日目に早速トラブルを起こしますw
ネタバレすると怖い人に拉致られそうになりますwww

2日目でもうブルって辞めたくなる僕…どうなることやら…とほほん

長くなったので続きます。

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