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犬が死んで思うこと。

はじめに

 私は現在18歳で児童養護施設施設に住んでいます。16歳になった次の春に親元を離れました。実家の愛犬達は私がいない時とても寂しがっていたようです。
 保護された理由は母からの身体的虐待でした。
 17歳の秋の事。実家の16歳のヨークシャテリアが天寿を全うし、永眠しました。


 私は児童養護施設に来た後、16歳の夏ごろから愛犬の様子を伺いに職員には内緒で実家に行っていました。

 その当時ヨークシャテリアの🍓は15歳。
 私がまだ実家に住んでいた時は、たまにおばあちゃんと呼び、私と一緒に寝るのが大好きな子。
 私が殴られる時、いつも怯えてる。ごめんねって毎回思っていた。

 スタンダードプードル(大型犬)の☀️は8歳になっていた。
 私が母に殴られる時は止めようといつも母に吠えてくれていた。噛むと殴られるから吠えている。あの子の名前は私がつけたから。申し訳ないと思っている。ずっと。

以前殴られた後のことを思い出して、メモにしていた文章。↓

ヒューヒューと桔梗にでもなったのかと疑うような音が、息をする時に鳴る。30cm程上の白い天井を見上げる。はっはっと横隔膜が勝手に大踊りし始めたので笑いそうになった。頭が痛くなって、おまけに嗚咽が漏れそうになる次第だ。頭は発狂寸前。心は脳死。私の家庭は最悪だ。

いたい。しにたい。しにたい。くるしい。
誰も悪くない。誰も悪くない。私は悪くない。
むくりと上座を起こして犬の気配を探す。ベッドの下。ゲージの中。唸る声。震える爪音。平常時だったら気づけたのに。あれからどれくらい経っただろうか。窓が開いているようだ。

実家にいた時の殴られた後を思い出して書いたメモ

 そうやって、過去の家での記憶を思い出す。人に怯える子になってないかな?私の匂いを思い出せるだろうか。私がいなくて清々していれば心は晴れるのに…。そんな不安があったから、児相も施設も裏切って犬達に会いに向かっていました。

犬が死んで思うこと

 犬が死んでもう1年経った。そして思う事。
なんでもっとそばにいてあげられなかったんだろう。どうしてたらそばにいられたのかな。
ごめんね。そばにいてあげられなくて。
ありがとうね。生まれてくれて。

 母によると、🍓は今際の際、私を呼ぶように鳴いていたらしい。
 心を込めてかたくなっていた、あの愛犬を撫でたのをおもいだします。

お空にいる🍓に伝えたいこと


 密かに会いに行った時、🍓は可愛いよ。と目が合うたびに声をかけていたけどそんな過去の拙い日々だけじゃ足りないよね。大丈夫だよ呪ってもいいよ。
 出て行ってごめんね。本当は誰も悪くないんだよ。ごめんね。お願いだから幸せに天国にいて。天国なんてないのは知ってる。でも🍓には虹の橋を渡ってほしい。🍓は私の片割れなんだから。
私はもう🍓の姿が見えなくなるから、しにたくて、そしてきっといつか可愛くて憎らしいあなたのようになりたいと思ってしまう。だけど、私はそうはならない。私はいつか私自身の最高の人生を歩むよ。片割れのあなたを思い出しながら。

その後


1ヶ月後にようやく愛犬を亡くしたことで泣けました。それまではどうしても笑えなくて、それ以上に泣けなくて、自分の心をはぐらかしてタスクだけこなして、辛くて辛くて、そしたらおばあちゃんちに行きました。どんな風の回りか分からないけど。45日より前に泣けました。

おわりに

最近もたまに思い出して、1人の時に泣いてしまったりすることがあります。なかなか、私の中で悲しい気持ちを打ち消すことはできませんが、その気持ちごと私の中に留めておけるのも、それはそれで大切なことだと、この文章を書いて思えました。

読んでいただきありがとうございます🙇🏻‍♀️

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