【つながる旅行記#30】in函館 冬の函館山を初体験する
前回、岡田健蔵の話をしてたら7000字を越えてしまった。
調べたらかなり壮絶な人生を送った人だった。
それはそうと、今回は冬の函館山である。
立待岬から続く函館山への道を歩く。
なんだか有名そうな先生の墓があった。
いやいや待て待て。
また旅行記がブレる。今回はスルーだ。
なんだか分からないが、道に一本の線がある。
車ではないし、まさか雪かきをしてくれている……?
木の間から函館の街が見える。
ズームしてみるとはるか遠くの五稜郭タワーが見えた。
冬の五稜郭も行ってみたいな。
この先には「碧血碑(へっけつひ)」という慰霊碑があるらしい。
箱館戦争で倒れた土方歳三ら800人を祀っているそうだ。
そういえば函館は戊辰戦争の最終地点でもあった。
歴史上の大事件が起きた土地なのだ。
ふと上を見ると雪の塊がある。
今はかろうじて枝に引っかかって支えられているが、
これが落ちてきたらめちゃくちゃヤバいのでは……?
気をつけていかねば。
碧血碑までの道はしっかり雪かきがされていた。
そして花と千羽鶴もお供えしてある。
冬でも訪れている人がいるということなのだろう。
前に来たことがある道にようやく出てきた。
気持ち的にはここからが登山だ。
函館山は300mくらいの山ではあるが、横に広いこともあって山頂以外も楽しもうと思うと意外に時間のかかる山だ。
自然を楽しみたい人は自分の足で山頂に行けるし、足が悪い人はロープウェイが使えるという、懐の深い山なのだ。
こういう山が地域に一つあると良いなあと思う。
なんか前にもどこかで同じこと言った気がするけど。
今回は山頂方面には向かわず、千畳敷へ向かう。
前に登ったときに良い感じの場所だったのだ。
冬にはどうなってしまうのかが気になる。
ふと横を見ると函館の街に光が差していた。
観光情報とかでよく見る函館山の展望台からの景色は、こっちの千畳敷ルートでも見れなくはない。ちょっと見え方が違うけど。
展望台は夜になるとものすごい混み方をするので、こっちだったら静かに楽しめることだろう。
夜になってもライトとかは一切ないが。
構造物が見えてきた。
ここは冬じゃなければ青々とした草地が広がっていて、シートを広げてお弁当でも食べようかという場所なのだが……一面雪である。
ありがたいことに道はできていたので歩かせてもらう。
この上が千畳敷だ。
そう、これが……。
千畳敷なんだが……。
いやもう全然わからんな。
また別の季節に違った表情をお届けしたいと思う。
そうか、冬はこんな感じになるのか……。
1月の夕方16時なので、さすがにそろそろ薄暗くなってきた。
そろそろ下山しなくてはまずい。
最後に千畳敷にある要塞跡を見ておこう。
なんかもう雪に埋まっててよくわからないことになっているが、これは戦争に備えて要塞化された際の建造物である。
中に入れるようになっているのだが……暗くて怖いしやめておこう。
見た感じ、キツネは入っているようだ。
冬場は動物にとって良い住処になっているのかもしれない。
もう日も落ちる。
さっさと帰ろう。
ん……?
なにか木の間で動いたような……?
急いでカメラを構える。
これは……。
キツネだ!!
最後の最後に顔見せしてくれるとは……なかなかのサービス精神である。
前に函館山で見たのは夏毛のキツネで、なんかもう細い犬にしか見えなかったが、冬毛のキツネはもふもふで素晴らしい。
いやー来てよかった。
なんだか函館中のカラスが集まってきてるんじゃないかというレベルでカーカー鳴き出したので、足早に下山。
日中は街中にいて、夜は山に帰るのだろうか。
なんにせよ、立待岬と函館山をダブルで楽しめた良い日だった。
函館の冬も良いものだ。
街中にも危険がいっぱいなので、注意しようね!!(1敗)
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