【つながる旅行記#28】in函館 せっかくなので函館を深夜徘徊
長い休み期間を追えて、函館へと帰ってきた。
冬の北海道。
青森ではずいぶんと雪が積もっていたが、それは函館も同じようだ。
自分の実家ではそんなに雪が積もらないので、率直に雪が降る土地で暮らすのは大変そうだなと思ってしまう。
でも旅行したときに見る分にはいいものだ。
暮らしてる人にとってはめちゃくちゃ重労働なんだろうけど。
猫も埋まる。
夜。
仕事に向けてラッキーピエロでカレーを食べて英気を養う。
もうすっかり通い続けているラッキーピエロだが、ご当地バーガーで1位を取り続けている有名店だ。函館のあちこちに店があるので、行こうと思えば函館のどこにいようとわりと行きやすい。
前に北海道駒ヶ岳に登ったが、実は登山口最寄りの赤井川駅から歩いていける場所にもラッキーピエロの店があるのだ。
街からずいぶん離れているのに店舗を置いているとは、さすが地元密着型である。
カレーを食べて力も湧いた。
そういえば夜の函館を知らないなと気付く。
時刻はもう22時。
すっかり夜も更けてきたが、ちょっとだけ散歩でもしよう。
歩いていて着いたのがこのシロクマの像。
いや、この写真の角度だけじゃシロクマに見えないか……?
これは「北海道第一歩の地碑」。
明治維新後、人々が北海道に来てまず第一歩を踏むのはこの場所だった。
この像の近くに桟橋がある。
昔はこの桟橋から船を行き来して、青函連絡船へと乗客を移動していたらしい。函館の港の水深は浅く、青函連絡船が直接入ってこれなかったようだ。
なにげにライトアップもされている。
足跡を見るに、多くの人がこの桟橋に来て、思い出を残しているのだろう。
今では青函連絡船も役目を終えて資料館になり、今の人々の北海道第一歩は函館駅だったり空港だったりが多いのだろうが、かつてそんな時代もあったんだなと思うとなんともいえない気持ちになる。
函館は坂の街でもある。
正直なところ、今では現地住民的に栄えている場所は、五稜郭方面に移ってしまったとは思うが、観光客的にはこの坂の風景が上だろう。
坂とはいえ、階段はしっかりと雪がなくなっていて、歩いても問題ない。
やけにしっかり除雪されているので、ここにも道路と同じようにロードヒーティングが入ってたりするのか……?
もちろん坂を登りきったら普通に雪と氷の道になるので気をつけなければならない。
そういえば坂の上のこのオシャレで古風な店があるゾーンは、まだ全然観光してなかったな。
こういう店に気軽に入れる人間になりたいものである。
この建物は「旧函館区公会堂」。
1910年に建設され、バルコニーからは函館を見下ろせるとのこと。
中はかなりオシャレな感じと聞く。
自分はまだ入ったことはない。
いつか入ってみたい場所の一つだ。
今は暗いし雪で真っ白だが、他の季節ではどんな風景になるのだろう。
もう23時だ。
帰ろう。
今までロードヒーティングなんて気にしたこともない人生だったが、
実際に街で目の当たりにするとありがたみを感じる。
人の認識なんてすぐに変わるものだなあと思う。
色々なものを見たり知ったりするのは大事だ。
そんな深夜徘徊。