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フロストシュガーの記事にカルディのクリーミングパウダーを想い、味の素が現れる【冷水可溶造粒】

休日の昼下がり。

相変わらず全然活用できてないTwitter.comをなんとなく眺めていたら、『フロストシュガー』が話題になっていた。

端的に言えば、フロストシュガーとは昔ヨーグルトに付属していた溶けやすい砂糖である。

個人的には付属のフロストシュガーじゃ全然甘さが足りないので、自前の砂糖を追加していた。

なにやら記事には「消費者からの”砂糖なんていらない”という声で添付をやめました」という会社側の回答が載っているが、砂糖がいらない家庭なんて存在するのか……?

まあそれはともかく、考えてみれば冷たいヨーグルトでもすぐ溶ける砂糖ってすごくないだろうか?

砂糖なんて常温の水でも結構かき回さないと溶けない気がするし。


どうもフロストシュガーはグラニュー糖に空気を含ませて顆粒状にしていることが溶けやすさに繋がっているという。

へぇ。

すごい発明だなあ。



……いや、こんな追加情報が皆無な個人的感想を書きたいわけではない。

実はこの冷たいものに溶けるという要素に、最近関わりがあったのだ。


そう、自分のコーヒー記事で常に登場し続ける、『カルディの砂糖入りクリーミングパウダー』である。

クリーミーシュガーパウダー
アイスコーヒーにも溶けるよ!

これがアイスコーヒーでもしっかり溶けて大活躍なことは自分で使っていて証明されている。

しかし自分はどうにもこの原理が気になってしょうがなかった。

一体どんな作用が働いて溶けやすくなっているのだろう?
しかも砂糖だけでなく脂肪分も含んでいるクリーミングパウダーで。


そして実はちょっと前に、気になりすぎてカルディに問い合わせをした。

カルディのお客様相談担当の方は明確に回答してくださった。

気になっていたことが見事に氷解し、満足感に満たされて日々過ごしていた自分。


だがよく考えたら「聞いたなら共有しろや」という話だ。


そんなわけで、フロストシュガーをきっかけにこの記事を書こうと思った次第である。



さて、カルディからの回答は以下のようなものだった。

「冷水可溶造粒」の製法を用いています。

全く聞いたことがないが、なんだかそういう凄い製法があるらしい。

そしてその製法についても教えてくれた。

(冷水可溶造粒とは)パウダーを砕いて中の空気を抜き、それを再度顆粒の状態に加工する事で、水に触れる面積が多くなり、水に浮きにくくなるのと同時に、水になじみやすくなる事ですぐに溶ける状況となります。

その製法を利用したのが、このクリーミーシュガーパウダーとなります。

どうやらカルディのクリーミングパウダーは、一度空気を抜くためにパウダーを砕いて粉状にし、それをまた固めているらしい。

先程のフロストシュガーでは空気を含ませて顆粒状にしているとのことだったので、なんと両者は空気に対して真逆のことをしているのである。

やはりクリーミングパウダーを溶けやすくする場合は、砂糖単体とはわけが違うということなのだろう。


ちなみにインターネット上で検索すると、この技術について解説してくれているのはAGFのサイトくらいのもの。

冷水可溶造粒の解説


そして、冷水可溶造粒の特許を持っているのは味の素のようだ。

すごいな味の素。


ん……?



『AGF』って『味の素』だったの!?


味の素と、米・ゼネラルフーヅ(当時、現在のモンデリーズ・インターナショナル)との合弁会社として設立後、2015年10月に味の素の100%子会社となり、2017年7月に「味の素ゼネラルフーヅ」から現社名へ変更された。

もちろんwikipedia情報

あまりにも自分が世間の情報をシャットアウトしすぎていたのか、今更知った衝撃の事実がそこにあった。


そういえばいつからか冷製スープなんて商品が並ぶようになったが、これも冷水可溶造粒の技術が発明されたおかげで製造できるようになったわけだ。

そしてそれを味の素はスープだけでなく、AGF由来のコーヒー事業にも活かしているということなのだろう。

自分はカルディを通して、味の素の技術のお世話になっていたんだな。


ありがとう味の素


これからも盛大に料理に振りかけていくよ……!


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