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【つながる旅行記#141】十和田湖の乙女の像とヒメマスの塩焼き

前回は十和田神社で信仰に思いを馳せた。

今回はいよいよ高村光太郎の乙女の像を見に行く。

それはそうと、
ここに来るまでにやけに目に入っていた小さな島をあらためて観察する。

この島は恵比寿大黒島
十和田湖の名所の一つである。

これ、よくよく見るとなんだかすごい島だ。
岩にしか見えない島なのに、あんなにも木が生えている

十和田湖で噴火が起きたことには過去回で触れたが、まさにこの島はその溶岩でできているらしい。

時が経てば、溶岩にもこんなふうに木が生えるのだ。

……自然って凄い。

そして湖畔を歩いていくと、いよいよ銅像だ。


乙女の像

近くにあった高村光太郎の詩のラストには、
立つなら幾千年でも黙って立ってろ。」とある。

銅と錫の合金は今後も十和田湖に立ち続けるのだ。

これが高村光太郎の最後の仕事……!

……それじゃ戻ろうか。

・・・

しかしこう……


たくましい体つきだったな。


……いや、実際このたくましさが大事だったのである。

この像の制作には、みちのくの自然美に対抗できる、”力に満ち満ちた女性美”を持つモデルが求められた。

銅像のモデルとして選ばれた藤井照子さんは、体つきどころか性格もたくましかったらしく、高村光太郎の制作の手が止まると、「先生、始めましょう!」と制作を促したという。

像のモデルを務めた藤井照子さん

蟄居していた光太郎にとっては久々すぎる制作だというのに、なぜかスムーズに進んでいた理由は、もしかしたら照子さんの励ましによるものだったのかもしれない。

なんだかこういう制作裏話を聞くと、作品への思い入れが強まる気がする。


さて、もう13時を回った。

そろそろお腹も空いたので、どこかでご飯にしよう。

やはりここはヒメマスだろう。
さっそく店を探す。

やはりトップの値段を誇るのはヒメマス塩焼き定食のようだ。

1700円……!

なかなかの値段だが、観光地だしこんなものかもしれない。

なにせ貴重なヒメマスだからな。


店員さんにオーダーを伝え、しばし待つ。


まさかの「バラ焼き定食」である。


なぜ日和ってしまったのか。
これがわからない。

……いや、実は分かっている。

十和田市で食べた居酒屋のバラ焼きが美味すぎて、
バラ焼」の文字を見た瞬間にその記憶に引っ張られたのだ。

でも安心して欲しい。

「ヒメマスの塩焼き」もあるから…!!


刺身か塩焼きか非常に悩ましかったが、今回は塩焼き。

刺身はいつか十和田湖に再訪したときに食べることにしよう。


さあ、合わせて2000円の昼食である。

では……

いただきます!!!



……。


さ、さて! お腹もいっぱいになったことだし、
なにか楽しめそうなものはないかなー!!


そう思って歩いていると、とある建物が目に入った。

人形館……?


なかなか自分には馴染みがない分野だ。
見たらなにか新しい発見があるかもしれない。

よし、十和田湖観光のラストはここにするとしよう。


そんな感じで、次回へ続く…


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aosagi
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