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【つながる旅行記#19】in釧路 冬の釧路と博物館と……ダクソ桟橋。

冬。

自分は北海道の釧路(くしろ)へ来ていた。

気温は3度。

「釧路ってどこだよ」という方のためにGppgleMapを貼っておこう。

釧路市

えっ、なんで2つに分かれてるの…?


これは「釧路市」の検索結果だ。(釧路だと別になる)

なぜこんな飛び地のある状態になったかというと、平成の大合併によるあれこれの結果らしい。

自分の実家でも「合併すると税金が云々~」という話はあったので、それぞれの地域の利害関係があったのだろう。
少し懐かしい気分になったが、こんな風に離れてると色々大変そうだ。


さて、始めて来た釧路のイメージは、落ち着いた街
職場の人の話では「昔はめっちゃ栄えてた」とのこと。

自分的には人の多い都会よりは落ち着いた街の方がいいので問題はないが、冬ゆえに茶色くなった植物が街の雰囲気をさらに静かなものに変えている気がする。

さて、今回も街を散策していくわけだが、目指すのは釧路市立博物館だ。
今いる幣舞橋(ぬさまいばし)辺りから距離は2キロほど。
運動も兼ねて歩いて行くことにした。

釧路市立博物館

博物館に到着。
なんだか重厚感のある立派な建物だ。
タンチョウの羽ばたきを表現してるらしい。(引きの写真はなかった)

入り口にいきなりマンモス

中に入るとなんだか広々としてオシャレである。
これは良い博物館の予感がする……!

セイウチ
大迫力

1階部分だけでものすごいボリュームだ。
動物たちや釧路湿原に関する展示、釧路の植生、海のあれこれ……!

色々なクジラの違いについても解説があったが、歯のあるクジラの中でもマッコウクジラは下顎しか歯がないなどのニッチな知識も得ることが出来た。

コンブ
シロナガスクジラの下顎(デカすぎる)
二階へ

二階へ行くと人間の歴史コーナーへと変化。

先土器時代から始まり、縄文時代続縄文時代擦文(オホーツク)時代、そしてアイヌ時代にまで至る展示がある。

イタ・オマ・チㇷ゚

釧路の歴史年表を見ていると、明治17年頃には釧路に旧鳥取藩士が移住してきたらしい。
鳥取からはるばる釧路に来たのか……。

霧笛(狩猟笛みたい)

釧路にも第二次世界大戦での空襲があったようだ。
自分の知識にあったのは東京の大空襲と沖縄での戦いくらいのものだった。
この歳でなんとまあ知識のないことか……。
実際には日本中の各地で被害があったというのに。

また階段を登る。

このエリアはアイヌ関連のものを展示しているようだ。

唇周りの入れ墨は結婚済みの女性の証だ
イクパスイ

シャーマンキングでおなじみのイクパスイもある。
てかめちゃくちゃ大量にある。

それぞれデザインが違って面白い。
お土産として普通に売れそうだ。

フロアの半分ずつで冬と夏のタンチョウを見せてくれるコーナー。
展示の仕方も面白い。

部屋の中なのに外にいるかのようだ。

釧路といえばタンチョウらしい。

果たして自分が野生のタンチョウを見ることはあるのだろうか。

カムイ・ミンタラ

釧路市立博物館。
素晴らしい展示だった。


せっかくなので周囲を歩いてみよう。

ダクソ橋

歩いていたらソウルシリーズに出てきそうな橋があった。

ぐにゃぐにゃしすぎである。

両サイドから攻撃されそう。


チャシ跡から春採湖を望もう。
チャシというのは砦やら祭祀の場所やらと色々な用途で使われた所の名前。
北海道の各地にチャシの跡が残っている。
たしか函館にも砦としてしっかりしたやつがあった気がする。

博物館チラ見せ

春採湖の向こうに見える博物館。

想像していた以上に良い博物館だった。

せっかくあれこれ知識も手に入れたことだし、実際に釧路湿原やタンチョウを見に行きたいなという気持ちが強まった。

今回の休みはこれで終わりなので、次は釧路に来るのはいつになるやらだけれど、また絶対に釧路には来たいものだ。


さあ、それじゃあ帰ろうか。

知識を入れていささか重くなった頭で、
ゆっくりと街の中心部へ戻るのだった――

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