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クロネコヤマトミュージアム探訪記
前回は紆余曲折あって品川まで行くのにめちゃめちゃ苦労を強いられたが、どうにかクロネコヤマトミュージアムへ到着した。
もはや普段の生活でお世話になりまくりなクロネコヤマト。
それではさっそく中を見ていこう。
ちなみにこの建物の外観はこんな感じである↓
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![](https://assets.st-note.com/img/1682687410424-nn9OWa9VeB.png?width=800)
このミュージアムは建物外周のスロープを利用したものとなっていて、片方をミュージアム、もう片方をトラックのスロープとして使っている。
なんだか面白い作りの建物だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1682687657832-Tidrc0rzu0.jpg?width=800)
ちなみに中は一部をのぞいて撮影は出来ない。
しかし展示はなかなかのもので、1919年の創業からのヤマトグループの流れをしっかり学ぶことができる。
というか1919年に創業だったとは!
そんなに昔の会社だとは全然思っていなかった。
(就活で企業研究してないのがバレる)
では、自分が全然知らなかったヤマトグループ(大和運輸)初期の話を少し話そう。
初期の大和運輸はトラック2台から始まったが、当時はまだ荷車や荷馬車が現役な時代。トラックでの輸送は割高な存在だった。
さらに開業4ヶ月後には戦後恐慌が起き、いきなり会社は存亡の危機に立たされる。それを必死の新規開拓で乗り切ったところで起きたのが、1923年の関東大震災だ。
当時、どうにかこうにかトラックの台数も計12台に増やしていた大和運輸。
燃え広がる炎から全力でトラックを避難させたことが、その後の大和運輸の命運を決めた。
その後、後藤新平内務相の即断により、普段の給料が15円のところ、50円+飯付きという普段の3倍どころではない好条件でトラックによる復興輸送を行わせたのである。(なお業務は不眠不休)
ここで大量の現金を手に入れたことで、震災後の物価高騰の際も問題なく部品調達などを行うことができ、取引先からの信頼を勝ち取ることとなる。
ミュージアムには他にも、戦後のマッカーサーの引っ越しに関わったことや、海外からの美術品輸送に関する展示もあり、なんだかこんな有名企業のことを自分は何も知らなかったんだなと気付かされた。
そして企業ミュージアムだからといって良い部分だけを見せるのではなく、失敗の歴史についてもちゃんと展示がある。(立ち直れたから出来るんだろうけど)
他にもクロネコヤマトのあの猫のマークだが、元ネタとして海外の会社であるアライド・ヴァン・ラインズ社の猫の絵があり、ヤマトがマーク化するにあたってはちゃんと許可を貰っているとのこと。
マーク案としては広報担当の社員の娘が描いた絵が知られている。
そのなんとも味のある絵を詳しく見たい方は以下のリンクをどうぞ。
個人的に一番驚いたのは、今のヤマトを象徴する宅配というものを始める際に、役員たちは全力で反対していたということだ。
それほどまでに宅配事業は絶望的なものだと当時は考えられていたらしい。
もし宅配を始めていなかったら、ヤマトはどうなっていたのだろうか……?
とまあ歴史はそれくらいにして、今のあれこれを見ていこう。
正直自分はSD(セールスドライバー)という呼び方を初めて知った。
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制服やシューズなど、特別に開発されているらしい。
正直なんだかもうデス・ストランディングが浮かんできてしょうがないのだが、こういう装備品を見てるとなんか良いなと思う。
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そしてこの配送車!!
今まで意識して見たことがなかったが、実はより楽に配送業務が行えるように作られた一品だったのだ。
(ミュージアム内に開発秘話の展示もある)
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ドアはスライドドア。そして助手席は存在しない。
さらに、乗車席から貨物室にダイレクトで移動できるようになっている。
フロントガラスもよく見たらめっちゃ大きい。
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いままで全然気づかなかったが、こんな工夫がされていたのだ。
働く人間のことを考えて、あれこれ努力してくれているのを感じる。
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そんなわけで展示を見終わり、ここはSWAN CAFFE。
これもまたヤマトの福祉事業の一貫らしい。
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では、品川で優雅なカフェタイムといこう。
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……しかしすごい会社だ。
なんだかこういう企業ミュージアムに行くと、その会社で働きたくなる。
そして運送業で働いている人への見かたが変わるというか、今まで以上に感謝の気持ちで接することができるようになる気がする。
会社を理解することで、そこで働く人間の立場も理解できて、結果として平和な世の中に近づくのかもしれないな……。
みんな企業のことについてもっと知るべきなのかもしれない。
(いやまともな学生は就活でそういうことするんだろうけど)
世の学生は、しっかり企業研究しようね!!
謎の締めをしたところで、最終話へ続く…!
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