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『自販機の下に小銭を落とす』という経験

先日、借りていた本を返すために図書館に行ってきた。

相変わらずの暑さに湿気が加わった酷い天気で、なんかもう図書館に着いた時点でヘトヘト。

なので併設された休憩スペースで水分補給でもしようと思い立った。

一度くらいはこのスペースを使ってみたかったのもあって。


休憩スペースには4つほど自販機が並んでおり、その中には紙コップのベンダーがあった。

自分が愛する「牛乳屋さんの珈琲」があるやつだ。

まあ一番の理由は110円という値段だった気がするが、自分はおもむろに財布から小銭を取り出した。(まだまだキャッシュレスじゃない自販機は多いのだ)

あっ! 


(ポロリ)

……100円を落とした。

床は絨毯がひかれているので音はしなかった。
だが周囲をチラッと見るに、こりゃ自販機の下に入ったらしい。

そして気づく。
この小銭は拾えない……!

「いい歳した大人が自販機の下を漁る行為なんて出来るか?」

そんな謎の自尊心が突然湧き上がってきたのだ。

そしてタイミングが悪いことに、この自販機へ家族連れが近づいてきた。


ウグッ……!! (´;ω;`)


もうどう考えても自販機の下なんて漁れない状況だ。

自分は財布から新しい100円を取り出し、牛乳屋さんの珈琲をゲットしたのだった。

210円になった牛乳屋さんの珈琲をね……。


高級品

自分は今まで、「自販機の下に小銭落としたら気付くだろ…」と思っていた。

だが実際に体験してみてわかったことは、落としたことに気付いたからといって、それを回収するかは別の話だということだ。

それは面倒くささだったり、今回の自分のような恥の意識だったり、要因は色々あるだろうが……自販機の下に小銭が残る原理がよくわかった。

何事も経験しなければ真相が見えないのが自分である。


そしてなんかもう非常に悔しい!!

すぐそこにあるはずの100円を回収することすら出来ないなんて……!!


願わくはお小遣いに恵まれない子どもがこれを発見してくれんことを……

(いやまあ100円じゃここのジュース何も買えないんだけど)


なんというか、山月記の「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」を思い出す。

いや、今回は普通に尊大な自尊心臆病な羞恥心が適切か……?

自分は今後もこんな風に、ちょっとのプライドのために損をしていくのかもしれない。

(まあ恥を広めている度合いでいえば、noteに書いてる方が明らかに世界に拡散されているような気もするけど)


兎にも角にも、今の自分が声を大にして伝えたいことは何かというと、

キャッシュレスをもっと普及させてほしいってことですかね!!



流石にICカードやスマホは落としたら拾うからね……


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