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絵画からイメージ作曲2022.8.20(341)

「シャンパン・グラスを持った自画像」ベックマン 1919年

第一世界大戦の後の、
どさくさの成り上がり達を嘲笑っているような自画像。目が笑っていない。

少しコミカルなホ短調になりました。

この作品ではナイトクラブのバーでくつろぐ、上品でダンディなタキシード姿の男性として描かれています。酒を飲んで陽気に騒ぐ酔っ払いは、17世紀のオランダやフランドル絵画で特に人気があった主題ですが、ベックマンが採り上げたのは、この伝統的なモチーフ。しかし、この絵から陽気な賑やかさは伝わってきません。画家の頭部は頭蓋骨のようで、肌には緑色、目には赤と黄色の色調がそれぞれ混ざっています。全身を狭苦しい空間に押し込められた画家は、窮屈そうでねじ曲げられたような姿勢。背景では気味の悪い人物が笑っていますが、左手の鏡では不穏な反響のように同じ顔が笑い返しています。
デイリーアートより

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