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カテキン ✖ Tetsu 遊戯王インタビュー

ご挨拶

どうもTetsuです!
突然ですが2023年の抱負としてインタビュー企画があったのです!!

遊戯王活動の方向性を今年は打ち出せておらず。
その準備より先に、インタビュー機会が訪れた状況です。

今回は遊ING 熊本上通り店で開催されたインストラクター運営イベントに参加しており、同イベントのトーナメントに優勝されたカテキンさんにお話を聞くことができました。(https://twitter.com/tuitekoreruka/status/1652994846339256321)

※ 遊ING 熊本上通り店の協力の元、イベント終了後に場所とお時間を提供いただきました。
遊ING 熊本上通り店 …遊INGグループの熊本を管轄するカードショップ。熊本城が見える上通りアーケードに居を構える。KONAMIフレンドリーショップでもあり、Tetsuの遊戯王活動にも共感。その活性化活動に理解と、協力した経営を展開中。
カテキン …熊本の若き遊戯王プレイヤー。同地で10年以上続く熊本ランキングの当代主催。日本選手権を始め、公式、非公式問わず出場大会で入賞多数。


Q1. 遊戯王歴と、始めたきっかけ

Tetsu
『トーナメントイベント優勝おめでとうございます!
熊本ランキングのお話も気になったので、思い切ってお声をかけさせていただきました。
インタビューの快諾ありがとうございます」
カテキン
『遊戯王のこと話したかったので嬉しいです。
優勝に関してもありがとうございます』

Tetsu
『まずはカテキンさんの紹介をしていきたいので、そのあたりについてお話をさせてください』

カテキン
『遊戯王のデッキを組んだり、それこそパックを買いだしたのはPOWER OF THE DUELIST(2006.5.18)くらいです。初めて遊戯王に触れたといえば黒の魔法神官(2004.10)頃です。ガチで始めた、遊戯王の大会に出始めたのは8年前、中学生の頃くらいです』

Tetsu
『お歳は若いイメージ(自分から見ると)を勝手に受けていましたが、10年を優に超える期間ですね。インタビューできる立場にない自分かもですが、最後までお付き合いいただけると幸いです』


Q2. 普段プレイしている環境や場所は?

Tetsu
『熊本に来た際は、いつもお見掛けする印象です。このイベントにも毎回参加していただきありがとうございます。遊戯王は普段どんな感じでプレイしているのですか』

カテキン
『遊ING 熊本上通り店に来て、何か大会に出る前はデュエルをしている感じです』

Tetsu
『遊ING 熊本上通り店をご贔屓いただきありがとうございます!Twitterなど拝見すると、大会前は熱心に調整されている様子もうかがえます』

カテキン
『そうですね、大会があると遊戯王を特にやっている感じです。また、大会に出た後に、そのままフリーデュエルをすることもあります。たまに遊戯王仲間と集まってすることもあります』


Q3. デッキ選定の理由、構築のこだわり


2023年4月30日 遊ING 熊本上通り店【ティアラメンツクシャトリラ】優勝:カテキン

Tetsu
『お待たせしました本題です』

カテキン
『!?』

Tetsu
『こっちの話なのでお構いなく…!今日のインストラクター運営イベントで優勝したティアラメンツクシャトリラ。こちらを選んだ理由など聞いていきたいです』

カテキン
『なるほど…ティアラメンツに僕がかなり思い入れとか思い出があるんです。昨年夏の日本選手権や、店舗予選でも使っていて』

Tetsu
『それは思い入れがあって然るべきですね!現在のリミットレギュレーションになっても、継続して使用されているところを見ると相当なものに感じます』

カテキン
『ある種の呪いみたいに感じています(笑)出場した日本選手権で絡んだ人が、同じ構築の方向性で優勝していて。さらにそれをいただいた…ティアラメンツに強いティアラメンツなんです(三か月ほどラビュリンス使っていたのは秘密です)』

Tetsu
『そういうの良いですね。新リミットレギュレーションでも継続とは言ったものの。そういった部分まで見据えたような構築があったと思えば、また感慨深いものです』

カテキン
『そのせいか他のデッキを使ってもティアラメンツほどしっくりこなくて…』

Tetsu
『競技色はもちろんですが、デッキそのものに想いがある理由をお話しいただけて嬉しいです。ありがとうございます!(環境のアレコレが理由だと、中身のない返事をしてしま…)』


Q4. 遊戯王の良いところ

Tetsu
『コロナも収束が見えつつある今。新しい生活だったり、他のコンテンツと比べられる機会もしばしばあります。カードゲーム、その遊戯王。良いところを聞かせていただきたいです』

カテキン
『いくらでもありますけど…』

Tetsu
『✨』

カテキン
『対戦長いことが話題になったりしますけど、そのマッチ戦って他にないんですよ。カードゲームは実力差や相性差があって、さらに運要素もあります。それが良いっていう競技の見方もあると思うんですけど、マッチ戦が加わることによって緩和するんです』

Tetsu
『対戦時間の長さはたびたび話題に挙がります。それの是非はさておき、マッチ戦という要素に重きを置いた捉え方ですね』

カテキン
『手札誘発、サイドボード…サイドデッキがあるので、そこが(実力、相性、運)が覆せるんです。マッチ戦だとそれができるんです。運が絡まない要素、デッキ構築と初手の要素。手札誘発は物議をかもすこともありますが、手札誘発があるからこそ持っている持っていないふりをして』

Tetsu
『ブラフですね!』

カテキン
『勝手に警戒させて、盤面をわざと弱い状態にさせる。常に相手を意識した心理戦。「原始生命態ニビル」はわかりやすい例です』

Tetsu
『マッチ戦があるからこその、カードゲームの…遊戯王の醍醐味。いただきました。ありがとうございます』


Q5. ご自分の遊戯王でもっと伸ばしていきたいところ

カテキン
『なんていえばいいんだろう』

Tetsu
『ほぅ…?(こちら問いには苦慮というか、すごく想いを伝えたくて考え込まれていた印象です)』

カテキン
『例えば、このハンドでこれをやろう。けど一瞬裏目を考える、逆に考えすぎる。最初のプランでよかったり、自分で首を絞めたり。相手のカードの強さも考え出すと、それで負けたりもする』

Tetsu
『意外なハンドもとい初手が返ってきました。印象ですが、かなり落とし込まれて、良き意味で淡々とプレイを実行していくのかと思っていました』

カテキン
『最初に考えついてる事が最適解なのに裏目を考えて別の選択をしてしまうことがあって、そういう時まだまだだなって思います。最初のプランが「Aはケアできる。Bはケアできないけど致命傷でもない」というものとして、選択したのが「AもBもある程度ケアできるが、Cを受けると致命傷になる」みたいな。この時最初のプランは既にCもケアしていて、Bに対する完全なケアを目指した結果、新たに発生する裏目を考慮出来てない、みたいな事をやらかしてしまいます。ありがたい事に昨年エリア代表になってから、ある程度有名になったのでこういうミスで負けると余計に悔しくなってしまいます』

Tetsu
『考えることができるからこそのジレンマに聞こえました。自分ではそこまでは考えてプレイできる力も経験も乏しそうです』

カテキン
『ある程度、手成りでやってしまって通った通らなかったに限らず後でミスに気づく、という事もあって、そこも直したいですね。長々語りましたが伸ばしたい所としては「冷静かつ的確な判断力」でしょうか。ミスで勝ちを逃すことは悔しいですし。まぁ互いにミスが起こりかねないというのもカードゲームの醍醐味だと思ってるところはありますけどね』

Tetsu
『ミスが起こる事が醍醐味ですか…?』

『カードゲームって1つのミスで勝ち確定のような状況からズルズルと負けていく事が結構あって、そのミスから勝ちを拾う事も実力だと思ってます。「相手のミスで勝っても…」みたいに言う人もいますが、スポーツなどでもそうですが競技である以上、大会で相手のミスを拾って勝った場合でもそれは結果として記録されるわけですから。個人的にはこういった「人間故のミス」と先ほどの質問で答えた「ブラフなどによる心理戦」、「運」がカードゲームの醍醐味ですかね』

Tetsu
『カードゲームだからこその、っていうこと。すごく共感できます』

カテキン
『先程運による敗北をマッチ戦というシステムによってある程度緩和できると言いましたが、運による勝敗も醍醐味だと思ってます。運があるからこそ誰でも、どんな相手にも勝つ事ができますからね。これはカードゲームならではだと思います。もちろん競技でやる場合は極力運要素というのは排除しないといけないため、私視点だと醍醐味でありながら嫌う対象でもあるのが複雑なんですけどね』


Q6. 遊戯王に求めること

Tetsu
『ここからはTetsuのターン、もといそっち(イベント運営とかコンテンツ自体)の方の話を聞けたらと思います』

カテキン
『プレイ人口は増えてほしいですね。これは絶対です』

Tetsu
『人が増えること、これは譲れないですね!』

カテキン
『そのためにってことになるんですが。カード効果処理とかの種類が多い、どうしても複雑すぎると思っています。複雑すぎなくて面白く強いテーマっていうのがあっていいと思います』

Tetsu
『長く遊戯王が続くからこそ、多くカードが生まれて、必然とも言える多種多様さ。その組み合わせもまた無限大。それに伴う必然なジレンマと受け取っています』

カテキン
『レアコレ以外にもストラクとか。手に入りやすい収録パックで。実用的な「墓穴の指名者」や「増殖するG」も入っているような。一つで全部そろって、必須カードパックでもあって、それだけでそこそこ戦えるような』

Tetsu
『カードゲームとしてのデザイン(根本のルールとか、大前提の部分)を変えることは非常に難しいです。既存のカードをそのままで活かす。そのためにより多くの人が手に取れるような施策に共感できます』

カテキン
『他のカードゲームだと、そういった内容(入門用かつそのまま戦えて、実用的な内容)を感じるものがあります。人を増やすに重きを置いた…昔あったルールブックとか入れて、始めようセットとかほしいです』

Tetsu
『遊戯王の入り口としてストラクチャーデッキを連想しました。特定のカテゴリ強化や、新規のコンセプトデッキとして位置づけ強いです。おっしゃるような入門用としては、古くはスターターデッキみたいな、構築済みセットがあってもいいのかもしれませんね』

カテキン
『ルールブックのデザインに関しては要望があって。複雑なこと、遊戯王にしかなかったり、普段使わなかったりする用語は、“あえて”書いてほしくないんです。例えば優先権。これ当時自分が小学生だったんですけど、読んでも意味がわからなくて。わからないから、他のものまで入ってこなくて』

Tetsu
『新規獲得の思いを感じました。公式にそういうスローガンがあったかは確認できませんが。遊戯王を見知って始めるような方と、カードゲーム自体に興味を持って遊戯王に触れるような方。ルールブックで言ってることは間違いじゃないけど、伝え方の工夫、“あえて”敷居を下げる(簡単な部分“だけ”を伝える)ような導入の仕方も一考できそうです』

カテキン
『そういったやつの動画も欲しくて。図解とかも添えて。時と場合、対象取る取らない、遊戯王あるあるっていうんでしょうか。僕は遊戯王を遊び始めようとした時に、つっかかってしまって。結局デッキ組もうとしてもわからん!ってなっちゃいました』

Tetsu
『対戦動画にコンボ動画とかたくさんあります。遊戯王の醍醐味を伝えるような手段は増え続けています。それで広がる遊戯王も大事ですが、広がる前の段階におけるお話。ルールに関して言葉だけでも文字だけでもないような、手厚いルール補填の手段もあってよさそうです』


Q7. どうもTetsuです!


Tetsu Champion Shipロゴ

Tetsu
『最後はTetsuに言いたいこと、という感じで締めていきたいと思います(言っていてなんですが、かなり内心ドキドキです)』

カテキン
『まず一つは大会が被ってしまってごめんなさい』

Tetsu
『いえいえ!こちらも言えることですし、同じタイミングが選ばれるっていうのは自分の自身にもつながります。現場の感覚に寄り添っているつもりですが、経年ごとに感性も衰えてしまうと危惧しているので』

カテキン
『いつかはTCS行ってみたいです。その、哲会だと行きやすくはあるのですが、どうしても規模感が違うので』

Tetsu
『これまた嬉しいお言葉です。色んな遊戯王の楽しみ方、そこで目指すものって、少なからず誰にでもあると思います。その指針に、目標になれるとならやっぱり嬉しくて。“誰もが笑って楽しめる遊戯王”という大きな括りで活動をしている自分自身。規模も大きくあって、そう言ってもらえるように励みます!』

Tetsu
『では最後に一言どうぞ!』

カテキン
『熊本ランキングお願いします!』

TCS …Tetsu Champion Ship(テツチャンピオンシップ)。それぞれの頭文字をとってTCS(ティーシーエス)が略称で愛称。現行で開催されているCSとしては日本最古にして、個人戦としては日本最大を記録したユーザー主催イベント。主催者はもちろんTetsu。今年で17回目、17度目のナンバリング大会を予定。
哲会 …競技形式の交流会として定期開催。CSの敷居と競技性をマイルドにして、フリーデュエルの延長と位置付けつつ、規模感を大きくした交流の場。月に一度竜星の嵐 小倉駅前店で開催中。


おわりに

という形でインタビュー記事とさせていただきました。
質問内容はTetsuの方で用意したものになります。構築論とかデュエルに勝つためには、みたいな話を期待した方は申し訳ない(カテキンさん自身はそういった話もできる方です)

活動に際して内に秘めたものはありますが、どうしても主体的に発信することが憚られる性分なので。
こういう形で言葉を借りてお届けできたら…というのが2023年の抱負になります。

あらたまってお話聞くと、思わぬ収穫というか熱い想い確かな考えとか聞けて。
重ねれば重ねるほど、もっと良い活動ができるのかなとも思えました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
また、インタビューに快く応じてくれたカテキンさん、あらためてありがとうございました。

また寄稿できるように頑張ります。
誰もが笑って楽しめる遊戯王を目指して。
またどこかでお会いしましょう!

“自称”遊戯王の担い手

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