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「ほくほく」ってドイツ語で何というか

じゃがいもが「ほくほく」していて美味しい

ドイツはじゃがいもが美味しいですよね。主食なので、たくさん食べる機会もあるし、どのじゃがいもを買えばいいのか迷うほど、品種も豊富です。この間レッスン中に、とある生徒さんが、「ほくほくした美味しいじゃがいもを見つけた」話をしてくれようとしたことから、「ほくほく」ってドイツ語でなんと言うのか、と言う話になりました。

結論から言ってしまいますが、わかりません!なので、ここで一緒に考えてみませんか。

「ほくほく」などの擬態語は、ドイツ語にはない

日本語は、オノマトペと呼ばれる擬声語(ワンワン)や擬態語(ほくほく)が豊富な言葉です。一方ドイツ語には、擬声語はありますが、擬態語はありません。だからこういう擬態語をドイツ語にしようとすると、言葉に詰まります。じゃあ、どうしたらいいのか。

ホクホクってどういうことかを考えてみる

粉っぽい(mehlig)

そもそも、ほくほくなじゃがいもって、どんなじゃがいも?水分が少なくって、粉っぽくて、喉に詰まる感じ?その説明でまず思いついたのが、mehlig と言う単語。Mehl(粉)と言う名詞からきていることからもわかる通り、「粉っぽい」と言う意味の形容詞です。

話が少し前後しますが、文頭でも述べたように、ドイツにはじゃがいもの品種がたくさんあって困りますが、消費者が買いやすいように、3つのタイプに分類されて販売されています。そのうちの一つがこの、mehlig と呼ばれるタイプ。「粉っぽい」と言う名前の通り、いわゆる、ホクホク系の煮崩れするタイプのじゃがいものことを指します。ちなみに他の2つのタイプは、煮崩れしない固いタイプ(festkochend)と、mehlig と festkochend の間で、どちらかと言うと煮崩れしないタイプ(vorwiegend festkochend)。

話を戻して、 「mehlig」が粉っぽさを表す単語とはいえ、“Lecker(美味い), die Kartoffel(じゃがいも) ist mehlig!“と言う風には使えません。日本語でも、「このじゃがいも、粉っぽくて美味しい!」と言う流れにはならないですよね。粉っぽい=美味しい、という感覚はあまりないと思います。

口当たりがいい(mild?)

ではどうして、粉っぽいじゃがいを美味しいと感じるのか?その味を表せられればいいのだけれど、やっぱり適した単語が思いつかない。そもそもじゃがいもの味はドイツ語で、どう表現できるのか。cremig(クリーミーな), erdig(土っぽい), sößlig(甘め), nussig(ナッツっぽい), mild(マイルドな), knusprig(カリカリした) …。うーむ。

でも、ただ単に lecker でいいのか

いろいろ考えてみたけれど、「ほくほくなじゃがいも」ってドイツ語でなんと言っていいのか、やっぱりわからない。でも、じゃがいも大国の言葉だから、じゃがいもを説明する単語がもっとあるかもしれない。と言うことで、いい表現を知っている人、いい表現を思いついた人、ぜひ教えてください。

Foto von Jan Antonin Kolar auf Unsplash

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