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『生きている痕跡の一つとして』

このtuesdayというアートコミュニケーション・ユニットは
東京都美術館✕東京藝術大学のソーシャルデザイン・プロジェクト
とびらプロジェクト」の開扉かいぴメンバーが
(このプロジェクトは三年任期で、プロジェクトからの卒業を開扉と呼びます)
「とびらプロジェクト」における学び・経験を自らのフィールドにもち帰り、新たな活動として何ができるのかを模索する形で生まれたグループです。
妄想は幾重にも重なり、自分たちが面白そう、やりたいと思ったことは
どんどん堆積していきましたが、コロナウィルスに出鼻を挫かれ
黙考にとどまること三年余り。

そんな中でもゆっくりと進行していたプロジェクトが
ようやく日の目を見ることになりました。

それはロングインタビューをもとに
若きアーティストをのZINEをつくるという取り組みです。

「極力編集を排し、
インタビューイーの言葉そのままを採録する
ドキュメンタリーZINE」
というのがそのメイキング・コンセプトです。
きれいにまとめたりはしていません。
インタビューイーの言葉そのもの、ためらい、口ぐせなども
できるだけ生かし、作家の人物像を作家自らの言葉で描き出すことを
目指しています。

その記念すべき第一弾ができあがりました。

2018年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業され、
現在、和歌山で作家として活動している
小久江峻さんの
『生きている痕跡の一つとして』
というZINEです。

目次
第一章 とにかくじっとしていない子どもだった
第二章 世界の欠片を触っている感覚
第三章 コンプレックスを感じ始めた中学時代
第四章 やりたいことしかできない
第五章 東京藝術大学の日々
第六章 人はどう生きるのか

幼少期の思い出から始まり、
やりたいことしかできない自分の性分や
青春のときに、人の死に直面したこと
自分にとって絵画のもつ意味など
どこをとっても、小久江さん自身の言葉が溢れ出ています。

美術を志す人、
人生の節目にいる人、
悩み多き人たちに贈る極私的ストーリー。
そこからきっとそれぞれの人にとっての
大切なものが発見できるはずです。

多くの方にご一読いただければ幸いです。

■WARP HOLE BOOKSさんで、お取り扱いいただいています。
お近くの方はぜひ。


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『生きている痕跡の一つとして』表紙 背景は小久江さんの作品

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