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制作に集中するために、時には自分の世界を閉じるということ

こんにちは、千賀つづらです。
現在は専業の物書きをしており、同人小説や商業小説、時にはシナリオなどを書いています。


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さて、今回はちょっとしたメンタル面でのお話と、有料のメンバーシップを開設したよというお話です。

支援サイト二つもやってて、この期に及んでなんでメンシなんて作ってるんだこの守銭奴が、というご意見はごもっともだと思うのですが、私が今回メンシを作ったのは単純に「あんまり見られたくないお話をする」からです。

例えば、作品を作る時に気を付けている根幹の部分の考えとか。
例えば、私自身のパーソナリティに深く食い込むものだとか。
不特定多数の人に見られるのはちょっと恥ずかしいけど、noteは居心地がいいから何か書きたい…というものをまとめたり、あとは単純な進捗報告ですね。これを掲示板にずらーっと書いていきたいのでメンバーシップを始めた次第です。

初月無料なので、サクッと質問したいことがあるとか、そういう時にご利用いただければと思います。今はまだコンテンツも少ないですが、有料で書いている記事などもご覧いただけるので、バッと中身を見て月が替わる前に退会していただいても問題ございません。

創作のメンタル面について~千賀つづらの場合~

耐久性はない

以前どこかで少し触れたかもしれませんが、私は風が吹けば簡単に折れるメンタルの持ち主です。
その精神非常に弱々しいことこの上なく、ちょっとした、自分宛ではない言葉を見ただけで大凹みします。

繊細とかなんだとかではなく、単純に打たれ弱いのです。
自分のことをあまり繊細だとかは言いたくありません。惰弱なのです。

そんなのが一人でモソモソと作業を延々やっておりますから、当然何もしなくても心がひしゃげます。

兎角、最近は情報がとんでもないスピードで、それもこちらの意志と関係なく目に飛び込んできます。
どこかの漫画の広告だとか、フォローしている人ののRT(意地でもRPとは言いたくない)だとか、Pixivでエッチな小説をタグ検索してるときとか、まぁとにかく色々な事象が私の心を滅多打ちにします。

「うわこの人の話面白い!」だけでも、精神状態がダメダメの時は凹みますからね。「この方に比べて私は…」となるので、もう何をしてもダメです。

脈略もない

まぁ、自分が頑張ってるフィールドですごい人がいたらそのすごさに打ち負かされるということもあるでしょう。
ですが、普通に自分が携わらない、携わることができない領域でも凹むので普通に厄介です。

「あの方はすごいな、自分でイラスト描けて、シナリオすごいし…小説も面白い……発言もウィットに富んでいるし……きっと足が速くて料理がおいしくて人格者に違いない……」と、ほぼほぼ絵が書けない自分の能力の低さに絶望します。
そんなものは先方のたゆまぬ努力の成果であり、うらやむべきはそこではないとわかっているのに羨ましい。
そしてこんな風に脈略なく他人をうらやむ自分の度量の狭さに嫌気がさす。

もうこうなったらループです。
かつて「自分は文章だけで頑張っていくんだ。それ以外の領域を同時に伸ばすのは向いてない」と踏んで、それ以外は人の手を借りると決め、ありがたくもたくさんの方に力を貸していただいて今の自分があるわけですから、そこ羨んだってどうしようもないのに。
でも心というのは不思議なもので、一回負のループに入ったらなかなか抜け出せないんですよね。生理前とかに顕著です。

限りなく自分の世界を狭めていく

まぁそんなことをしていたら、普通に自分のやりたいことができなくなるわけです。
そういう時は往々にして頭の中で処理できる情報というか、情緒みたいなものが完全に取っ散らかっていますから、それを限りなくシンプルなものに変えていきます。

以下、私が普段からやっている「創作のための世界の閉じ方」をいくつか書いていこうと思います。

①各種SNSからのログアウト
→メールだけ繋がるようにしておいて、Twitterとかnoteもログアウトします。スマホのアプリも消してしまう時もあって、とにかく目から情報が飛び込んでこないようにします

②動画配信サイトで好きなアニメだけを見る
→過去に見てよかった映画とか、スカッとしたお話とか、ただただ癒されるアニメとか。そういうもので頭の中をいっぱいにして、「羨ましい」を頭からできるだけ消し去ります。

③ネット遮断
→ここまでくると私としては結構重症で、家にあるネットに繋げてない(半分壊れてる)ノートパソコンを引っ張り出してきてひたすら頭に浮かんだ文章を書きます。
大抵小説の体を成していないか、ひたすらえげつないくらいエッチなことをしてるとか、もう殴り書きみたいな感じで頭の中に浮かんだものをかき出していきます。
この時インターネットには絶対に繋げず、後ろ暗い妄想とかもめちゃくちゃに打ち込みます。普通にネット遮断するだけでもかなり楽になるかもです。

④ノート殴り書き
→一番簡単な方法です。私は「書く」という行為に快楽を見出す人間なので、お気に入りのペンでひたすら、もう汚くてもいいからずーーーっとなにかを書きます。
「○○の作品すごいな!」とか「鯛焼き食べたい」とかもうなんでも。この辺りで疲れてきて、羨望とかどうでもよくなります。

⑤寝。
→寝ます。ふて寝です。私はメンタルが非常に脆弱でありながら寝たら結構な割合で寝る前のことを忘れています。
また、私の場合は精神的に不安定な時は寝不足が主な原因であることが多いので、寝て体力をつけて温かいご飯に納豆をかけて食べます。

これらの手段は、すべて「室内で、誰の目も気にせず、他人には見せずに」行うのがキモです。

「羨ましい」は罪なのか

そんなわけないじゃないですか。
誰にだって羨望という感情はありますし、それを我慢しろというのは酷な話です。

ただでさえ今は評価が可視化されやすく、どうしても他の人が眩しく見えてしまうものです。
それを羨むなというのはまず不可能だと思っています。

ただ、それを人にぶつけるのはいただけませんよね。
ぶつけたところで解決するものでもないので絶対にやらない方がいいと思います。

なので、自分でコントロールできるところまで目に見える世界を狭めてしまって、一度気持ちが楽になるまで引きこもる。
そうして気持ちが元気になったところで、また開けたところに出てきて作品を発表する。それを繰り返します。

勿論それがスムーズにできりゃ苦労はしないわけでして、この辺の苦しみとは多分ずっと向き合っていかなければならないと思っています。

それでも書かなくちゃ息ができないから

呼吸をするように文章を書くというのは、ちょっと言い過ぎかもしれませんが。でも、何も書かないと息が詰まります。

たまにはぼんやりするぞ~!と決めても「やっぱあの話こうした方がいいな…」と頭によぎってしまうタイプの人間なので、心が折れようが何だろうが最終的にはPCの前に戻ってきてキーボードを叩きます。

羨ましいとか、自分には敵わないとか、そういう感情を全部抱えたまま書いていくんだと思います。

あと、以前メンタルつよつよの友人から「お前が誰かを羨ましいと思う時、誰かもまたお前を羨ましいと思っている」というお言葉を賜ったので、そんなもんなのかなぁ、と思い出したりもします。
そんな深淵を覗く時みたいなことあるんか、と返しましたが、そう思うとちょっとだけ沈んだ気持ちが楽になる…こともあるかも。

まぁひどく鬱々とした気持ちの時もあれば、キーボードを叩きながら「強靭無敵最強!」って高笑いしたいテンションの時もありますから、それをひたすら繰り返していくものなのかもしれませんね。

――と、もう少し「こうしたら気持ちが楽になります!」みたいなことを書きたかったんですが、結局あんまり参考にならないお話になってしまいました。
日々まったりと暮らしてはいるのですが、こと創作については相当厄介な感情に振り回されているので、備忘録みたいな感じでこの記事を残して置ければと思います。

お隣の芝生がゲーミング芝生に見えることが多々ある人生なので、もう少し落ち着いた気持ちで生きていきたいなぁと思いつつ、今回のブログを締めようと思います。

それでは、今回はこの辺りで。


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