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写真家の日記

写真家の日記です。仕事のことや、撮った写真のこと、それらを通じて考えたことなどを、月に4回発信します。読んでくださる方の思索の起点、もしくは行動のきっかけになれたら嬉しいです。
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2023年5月の記事一覧

物理的な余白の効果

まだ印刷立ち会いの話が書けてないものの、今日ちょうど印刷見本が届いたところなので共有します。製本前で閉じられていない状態でも、印刷は実際の仕上がりなので、ページをめくる感触も含めて確認できます。こちら、お気に入りのページと奥付。 印刷はとても美しくて、インキの乗った部分の光沢感がたまらない感じになっています。色気というか高級感というか・・・。本当にお届け出来る日が待ち遠しすぎる。 それにしても、束見本から始まって色校正の校正刷り、表紙の校正、今回の印刷見本と、順をおって送

自費出版だからこそ思い切り予算をかける

すっかり写真集制作のプロダクションノートとなっているこの定期購読マガジンですが、こうなったら完成の日までぜひ付き合っていってください。 SNSのタイムラインでは機材の新製品の話題などで持ちきりで、ひとり全く離れた場所で奮闘しているわけですが、それもまた自分らしいのかなと思ってます。 制作に着手したのが2月なので、ちょうどまる3ヶ月がたちました。当初は6月20日発売を目標としていたのですが、工程が増えたこともあり「7月1日発売」となりそうです。すでに奥付(最後のページの情報

表紙の箔押し校正 / 熱海の写真 / 撮影料金テーブルを作る / タイトルを一般名詞に

着々と、進んでおります写真集。今週は表紙の校正をしました。タイトルの箔押しを実際に目にして「いよいよ・・・!」という気持ちになりました。 束見本の確認の段階で、触った箇所に指の脂がにじむ現象がみられて、藤原印刷からニスを塗ることを提案していただいたのでした。そこで今回の表紙の校正は箔押しのツヤ有り無し、ニス塗り有り無しの合計4パターンを確認しました。 最終的にニス塗り有り、箔押しのツヤ無しを選びました。 写真集の本文のデータはInDesighnで作成したのに対して、表紙

色校正のため松本へ

もう遠い昔に感じられますが、連休中はどこにも行かずに、ただ近所をぶらぶらしていました。夕方の気候が最高すぎて、歩いてるだけで多幸感で満たされるという。良い季節ですなー。 そして連休明け、松本にある藤原印刷の工場へ向かいました。いよいよ写真集の色校正です。 校正にはいろいろと種類があり、今回は本機校正をお願いしました。本機校正とは本番と同じ印刷機、紙を使用して行う校正で、松竹梅でいう松コース。192ページ、148枚の全ての写真を一枚一枚チェックしていきます。 とはいえ色校