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誰だって火の着きやすい傷や罪をもっているものだ

おはようございます。センセーショナルなタイトルは、今回紹介する本からの抜粋です。本はこれ!

IWGP(池袋ウエストゲートパーク)シリーズ 13作目 「裏切りのホワイトカード」

IWGPの魅力

その時代ごとの「流行」を敏感にキャッチし、巷で巻き起こっている問題を鮮やかに描き上げています。シリーズが始まったころは、カラーギャング全盛期、そこから特殊詐欺や、スクールカースト問題、クリエイターの生きざま、YouTuberなど。1作品春夏秋冬4つのオムニバスで主人公マコトの1年間をなぞります。とにかく読みやすい!(まぁ詳しく書きだすとキリがないのでこのあたりで。)

今作のテーマ

ネット炎上、ドラッグ、スピリチュアル、出し子の4作。特に印象に残ったのは、「ネット炎上」(ちなみにこの作品が世に出たのは2017年)

君は「正義の炎上放火魔」になっていないか?

「自分は絶対に正しい」「あんなやつ人間じゃない」「非難されて当然だ」ご清潔な人の道からわずかでも外れてしまえば、数の力を頼りにした恐怖のバッシングが待っている。そんなことが相も変わらず起こっている時代で、どうやって自分の身を守ればいいのだろう?と考えてします。そりゃ、美しく生きられたら誰にも責められないかもしれないけど、美しさだけでは生きられないのが人間ではないのかとも思う。

と、まぁ色々考えさせられる小説でした。バランス感覚と相手の文脈を少しだけでも知ろうとする努力でみんな結構楽しくやれるんやろうけどなぁ~。

終わり!

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