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アカメ


2022年12月29日筆者撮影 虹の森公園 おさかな館にて

条鰭綱スズキ目アカメ科アカメ属
アカメ(𝘓𝘢𝘵𝘦𝘴 𝘫𝘢𝘱𝘰𝘯𝘪𝘤𝘶𝘴)

西日本の太平洋側沿岸にのみ分布。
河口域、汽水域でもよくみられる。
体長は成魚で1 mを超える大型の肉食魚類。

私の地元には水族館らしい水族館がない。
そんな中で一つ、おさかな館という小さな小さな水族館(?)がある。
四万十川の源流、広見川の傍に位置しており四万十川の源流から河口までにフォーカスした、淡水展示がメインの本当に小さな施設である。
が、日淡の展示が終わると最後になぜかアマゾン水槽もあり、ピラルクやナマズ目の大型魚などを見ることも出来る。(アマゾン水槽についてもいつか書きたい)

そんな不思議なおさかな館だが、筆者のお気に入りはアカメである。
名前の通り眼が赤く見えるこの魚、彼らの特徴をおさかな館は上手く魅せていると思う。
水槽から少し離れた場所にのぞき窓が用意されており、さらに水槽に向かってライトが照らされている。

おさかな館のアカメ展示 2022年12月29日筆者撮影

その窓から水槽を覗くと写真のようにアカメの眼が確かに輝いているのがよく分かるのだ。
眼を煌々と輝かせながら悠々と泳ぐ姿には神々しささえ感じられるだろう。

すごく地味な施設の地味な展示に思われるかもしれないが、アカメの眼が赤いことが実際にここまで分かりやすい展示は他でもなかなか無いものである。「なぜアカメと呼ばれるのか?」「実際にどのように赤いのか?」といった素朴な疑問はその先で生き物に対する関心につながるだろう。この小さな関心が将来のいきものに対する理解に繋がるかもしれない。水族館が単なる観光地ではなく、教育・研究施設であることも忘れてはならないのだ。

余談

おさかな館が教育的な役割の強い施設かといわれると、正直そういうわけではない。そもそも四万十川水系の生物というコンセプトでありながら巨大なアマゾン水槽が存在する意味が分からない笑。肩の力を抜いて楽しめる展示が大半である。(そもそも身構えないといけない水族館とは?)
入館料が大人900円(2024年7月4日現在)とお世辞にも安いとは言えない上に松野町は愛媛県内でもかなり辺境である。だが、もし愛媛県南西部に赴く機会があればぜひ足を運んでほしい。



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