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ある意味勇気の要ったこと。

以前、私は通勤途中の電車内で、痴漢を目撃しました。それは私の後ろであった事なんだけど、たまたま向きを変えた時に、え?何、このおっさんの手の動き、と思ったら、そいつ、同じ手の動きをしながら、ある女性のお尻を触っているんです。

でもその時は数分の出来事だったのと、すぐに終点に着いてしまって、女の子が走り去ってしまったので、私にできることはおっさんに体当たりして、見たで!ということをアピールして電車を降りただけでした。女の子の顔もおっさんの顔も覚えていて。そのときは何もできなかった自分に無性に腹立たしくなって頭に血がのぼったかのようでした。

それから多分1ヶ月も経っていませんが、また同じ時間の電車に今朝乗りました。この時間の電車は寝坊しないと乗らないので…。

そうしたら、居たんです、彼女もおっさんも。とりあえずおっさんは、彼女に狙いを定めて、電車に乗り込む際に彼女に近づいていくんです、人をかき分けて。だから、私はおっさんの悪行がなるべく見える場所にと乗り込みました。

運良く、彼女とおっさんの間に2人の男女がいたので、おっさんは常に恨めしそうに彼女のことを見ていましたが、多分おっさんは私のことも覚えていて、見られているということには気づいていたと思います。それだけで一応は抑止力になったかとは思います。あと、電車の急な揺れ、停車駅に着いた時を利用して彼女に近づくんじゃないかと思ったので、本当にずっと凝視していました。私がアヤシイ人か。

で、何も起こらなかったけれど、やっぱり彼女に気をつけてと言いたかったので、おっさんが降りて行ったのを確認してから、彼女に話しかけました。

私「前に痴漢に遭われてましたよね。私、あの時は気づけなくて」

彼女「はい、あのグレーの背広の男ですよね。もう何度もで車両変えても付いてくるんです」

私「今日も貴女のこと狙ってたんで気をつけてください。私も気づいたら見張ってるんで」

彼女はお礼を言ってくれたけど、また私がこの電車に乗るのはいつになるやらで、彼女も彼女なりに対策を立てているのに、執拗に追い回すおっさんに呆れ果てたのと、もう病気なんだろうなと思いました。でも女性なら誰でもいいってわけではないんだ。

今までこんなことあまりなかったので、ちょっと彼女に声かけるとき、ドキドキしました。一人じゃないってことがわかってくれたらいいかな。

前に目撃したときは、今度見つけたらとっちめたる!と思ったけれど、いざそういう現場に直面すると本当に心臓の音が早鳴りして。わかってはいても勇気が必要だなと思いました。

でも次回またそんなことになったら、周りを巻き込んででも彼女を助けたいと思います。

#エッセイ #通勤途中 #目撃 #勇気のいること #コラム

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