見出し画像

スタッフへのまとまった有給消化強制の必要性

ちょっと話は違うところから入ります😁

僕が医師になった頃は、スーパーローテートもなく、最初から、ガンガン指導されていました。

なので、一番辛いのが研修医という感じでした。

実際、いつも業務が終わってから指導医にサマリー明日までに書けと言われ、朝方まで退院サマリーを仕上げている同期もいました。

まあ、普通に考えたら今ならアウトですね😂

労働時間という概念がなかったですからね。

そしてその後、スーパーローテートが導入され、そういう環境はガラリと変わりました。

少なくとも市中病院ではスーパーローテートが導入されたのち、時代もあるのかもしれませんが、僕が指導するように言われるようになってからは、研修医にも労働時間という概念があり、過度な仕事上の負担は避けるようなお達しが来ていました。

これ自体は全然悪いことではなく、むしろ歓迎するべきことであろうと考えています。

しかし、昔研修医が行なっていた仕事量が減って、研修医にも労働時間という概念がちゃんと理解された結果、何がおこったかというと指導する立場の若手Drに負担のしわ寄せが行ったと思っています。

つまり5年目以降のDrにという感じでしょうか。

一方で、科部長は当時からほとんど労働量は変わっていないと思っています。

10人も同じ科のDrがいる病院ならそこまでではないと思いますが、4人しかいない病院だと下二人の仕事量は大幅に増えます。

大学院が終わっていった病院では、部長、副部長2人、医員2人の病院でしたが、諸事情があり、副部長の1人が業務を外れていたため、実質4人でした。

そして、部長は基本手技的な事はほとんどせず、外来メインでした。

月に1回、土日の循環器のon callをしてくれましたが。

で、3人で普段の業務を回し、かつ、研修医の面倒も見るということになりました。

しかし、副部長は研修医をあまり見ることはなく、医員2人で交代で研修医を見るという感じになりました。

ちなみに僕は一番下っ端です😓

前もって言っておきますが、僕はその病院は楽しくて好きだったので、そこが嫌だったとか、ダメだったとか、最低な病院だったとかは全然ありません。

人間関係も問題なく、非常に良かったので、そこは間違えないでください😁

ただそうであってもやはり月100時間以上の残業、当直、on call、等々過酷な日々であったことは間違いありません。

その時に僕の上だったDrと話すと、今でも医師人生で粒栗と一緒に働いた1年間がもっとも過酷だったという話になります。

その時にいつも考えていたのが、仕事量の分配が本当に正しくできているのだろうか?ということでした。

しかし医員でこれからまだまだいっぱい経験していくほうが将来の役に立つから過労死レベルで働くことは意味があるという考え方もなくはないかもしれませんが、レベルを超えれば話は違ってきます😂

毎月100時間以上の残業+当直・日直+on call。

そして研修医の指導。

なんとなくですが、当時は確かにいっぱい手技ができて、自分の好きなようにできて、楽しいということもあり、そこまで苦痛は感じていませんでしたが、組織としてそれでいいのか?と言われるとちょっと疑問がなくもありません。

しかし、部長の考えでまとまった休みをしっかりととることをしてくれました。

夏休みも1週間ではなく、有給あるならもうちょっと長く取っていいよとか。

実は長期休みが非常に重要なのではないかという気持ちにその時になっています。

やりたい仕事を過労死レベルでやっても、夏休みがしっかりとあるとか、そういう休めるところまでの目標があれば、不満はかなり軽減されるのではないかと。

そしてそれはクリニックでも同様なのではないだろうか?と思うようにりました。

もちろん、当院は残業はほぼゼロのクリニックなので、働きすぎということは全くないと思っています。

若い人に仕事量が多くなり、上の人は仕事量が減り、休みも取りやすい。

若いから体は動くだろうとか、もっと働けるだろうという理論も理解できなくはありませんが、しかし基本は平等な仕事量が望ましいと考えています。

しかし、日によっても仕事量は違いますし、なかなかそれらを平均化することは難しく、また、看護師同士の取り決めに僕が口を出していいのかという疑問もあります。

当院スタッフは雑務等はローテート方式を採用しているのであまり仕事の偏りはないように思います。

しかし細かな仕事内容が本当に綺麗に分担され、かつ、平均化できているのかというのは正直全てを把握はできていません。

僕が見る限り、平均化は割とできているとは思いますが、それであっても細かな不満等があるかもしれません。

そこの細かな調整は僕の能力ではほぼ不可能であり、多分、誰がやっても多少の偏りはできてしまうような気がしています。

しかし、1週間の有給休暇の強制消化は看護師、医療事務レベルの話ではなく、院長からの命令ですので、若手であろうと堂々とまとまってとることができます。

本当は2週間の休みを取って欲しいのですが、それはスタッフから非常に不評なのでやめましたが、1週間の休みを2回とることはほぼ強制にしています。

どうしてもまとまった休みより所々休みたいという場合のみ認めていますが、基本はまとまった休みを取ることを強制しています。

実際、開業後数年はこれはできませんでした。

看護師2人、医療事務2人で1人が1週間まとめて休むことは、緊急事態ならしかたがありませんが、それ以外で有休をとるのは正直、スタッフ同士がお互いに気を使っている感じでした。

一方で、有給消化のためにスタッフを増やす余裕はありませんでした。

しかし徐々に患者数が増えて、スタッフが増えた時点で、有給消化ができるスタッフ数にしようと決め、当院レベルであれば、医療事務2.5人、看護師3.5人で足りるところを事務3人、看護師4人とし、だれかが休みを取る1週間は0.5人分、残りのスタッフでがんばるという体制にしました。

何となく1人足りないのはカバーし続けるのは大変だけど、0.5人なら何とかなる問う感じでした。

経営と利益だけ考えれば0.5人はパートにするべきなんだ蛯名とは思いますが、それだとまた休み方等々、ルールから外れることになり、結果としてうまくいかない気がしています。

全員正社員だから平等に休み、平等に働くということが可能なのかなと。

そして1週間の休みを導入することにより、スタッフの満足度は確実に上がっています。

病院勤務の時でも好きな時に1週間なんて休みはとれなかったという看護師、事務が大半です。

スタッフは女性ですし、半分以上は主婦、半分は独身ですが、みんなそれなりに楽しみたいことが違います。

家族で旅行に行きたい、彼氏の遊びに行きたい、一人で旅行したい、夫が働いているときに家でやる対ことをまとめてしたい等々、様々ですので、各々が好きなように休みを使えるようなシステム作りはクリニックであっても必須だろうと考えています。

そしてこれが給料が抜群によくなくてもスタッフが辞めない職場づくりになるんだろうなと思っています。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?