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開業するずっと前に計画を立てる重要性

開業するずっと前に計画を立てることにより様々なメリットがあります。

それは金銭的な面でも一緒です。

特に1馬力で働いている場合はなおさらです。

1馬力で開業しようと考えたら、ちょっと頭の隅に入れておいてほしい話をします。

開業する前に多くのDrが銀行に融資を依頼するために事業計画をたて、提出します。

みんな事業のために計画を立てるのに、人生設計の計画は実はおろそかになっているのではないか?というのが僕の考えです。

投資しかり、別事業然り、開業しかり・・・。

自分の人生を何年先まで予測し、計画を立てるのか?

それは開業前に立てるべき計画なのではないかというのが僕の考えです。

医者になった時点で、開業という選択肢を排除した場合は違いますが、多くのDrの中には開業という選択肢は存在するのだと思います。

それを5年目から視野に入れるのか、10年目から入れるのかで対応は違います。

もちろん、医学的知識は手技的な面も違いますが、金銭面でも大きく違うと考えています。

例えば、子供成長に合わせて学費は必要になります。

これはほぼ予定が立ちますし、学資保険等々用意をすることも可能です。

Drの場合は、なんとかなるさというDrも多いように思いますが😁、まあ、それはさておき、一応、予定は立てると思います。

特に私立大学医学部も視野に入れる場合はなおさらかもしれません。

と考えると、開業も予め予定に組み込んだ資金計画を立てることもありだというのが僕の考え方です。

僕は法人化は上手に使えばメリットが大きい派なので😀、法人化まで見越した計画を立てることをお勧めします。

その一つは、運転資金を自己資金で賄うという方法です。

全額借り入れも開業医の場合、不可能ではありませんが、運転資金は法人化した際、法人に移行できません。

つまり、建物1.2億円、運転資金として2000万円借り入れ、仮に2年後に法人化したとしても、建物分の1.2億ー返済分は法人に移行できますが、運転資金の2000万円は移行できず、個人の負債として残ります。

まあ、2000万円くらい、法人化した後に支払うなんてどうってことないよという考え方もあるかもしれませんが、そこは考え方次第だと思いますが、法人化して借金を法人に移したにも関わらず、自分の借金が残るという考え方をどう捉えるかでしょうか。

で、これを言うと、「家を建てたり、マンション買ったりしたらそんなお金残らないよ」ということがあると思います。

まして大学にいたら、出費激しいしと・・・、。

その通りだと思います。

僕もそうでした😅

子供の教育費に住宅ローンや頭金を払っていたら、15年目の40歳で開業しようと思ったら、2000-3000万円なんて残らないよと。

となると、何かを変えたほうがいいと僕は考えます。

Drの場合、車、旅行等にお金をかける人もいますので、その辺りでもお金が手元に残らないということもあると思います。

なので、15年目までに2000万円、開業資金として貯めるということを検討すればいいのではないでしょうか。

レジデントの時に10万円/月は難しいかもしれませんが、後期レジデントになった3年目から15年目までの13年間、毎年200万円ずつ貯めれば2600万円にまります。

月15万円の180万円でも2000万円はたまります。

これならできるかもしれません。

ただ、実際には、貯金するよりは投資に回してさらに利益を取ることも可能だとは思っています。

投資に回せば、毎月もっと少ない金額で2000万円は到達可能だろうと思います。

で、家やマンション、例えば結婚して子供ができて、7-8年目で購入しよう!と思った場合、いくらくらいのものが買えるのか?というと、年収1800万円くらいだとしても7000万円くらいがいいところじゃないでしょうか。

もちろん、銀行はもっと貸してくれますので、将来を見越してもっと高い物件を購入する方法もありますが、そこは考え方かもしれません。

しかし、開業して成功するイメージがあり、かつマンションなら240m2未満、一軒家でも同様ですが、かつ建築坪単価が130万円程度まで(建物で1億円行かないくらい)なら、社宅として購入や建てた方がメリットがあると思っています。

もっと言えば、東京なら賃貸でいいところを借りて、半分法人、半分個人で支出したらもっと節税効果があります。

が、女性は家を持つことを希望する傾向にあると思っているので、法人で社宅としてマンション購入や一軒家の建築を考えた方がいいと僕は考えています。

となるとそれまでの間、どうするのがベストなのか?ということになると思いますが、一つは賃貸で過ごすという方法だと思います。

ただこれを言うとよく「資産にならない」という言葉を聞きます。

その通りだと思います。

となると次は、貸に出しやすい or 売却しやすいマンションを購入するという方法です。

この賃貸に出しやすいとか、売却しやすいマンションというのは自ずと限られます。

東京とかであれば、むしろ利益が出るぞというケースもあると思いますが、地方ではあまりないと思います。

となると立地、広さ、価格を勘案して購入して、社宅を作った時点で、賃貸に出すor 売却するということを前提に物件選びをすることをお勧めします。

ただ、240m2以上で超豪華なものを建てたいのであれば、この考え方は不要です。

稼いで、税金引かれた中から払うという方法もあります。

また、豪華社宅として相応の賃料を法人に支払う方法もあります。

ただ節税効果があまり大きくはないので、個人的には240m2未満で豪華すぎない社宅を立てることがいいのではないかと考えています。

そのほか、車、保険、その他諸々、色々と法人化して節税できるポイントはいっぱいあります。

これらをどこまで勘案して人生設計をするのかが重要かと思います。

そんな先のことまで考えられないよという人もいると思いますが、考えられる分だけ考えておくか、考えられる分すら考えないかでは差が大きいと思います。

開業を視野に入れるなら、長期的な視野でお金についても考えると、メリットが大きくなると僕は考えています。

時々、法人化とお金について聞かれますが、僕は法人化を前提に予定を組んだので、メリットが大きかったと思っています。

もし若いDrで今後、開業も視野に入れるのであれば、将来のお金等々考えてみるのもいいと思っています。

妻もDrで2馬力で働けるのであれば、こんなことは気にしなくてもいい気がします☺️

どちらかが開業に失敗しても、配偶者の稼ぎで全然生活できますから、そんなに心配する必要はありません。

配偶者がDrじゃない場合は、ちょっと頭の片隅に入れておいて、開業後、法人化後に決定した方がいいことはいっぱいあります。

開業前に車を購入するよりは個人事業主でも開業後に車を購入し経費化した方がはるかにメリットがあるので、そういう点一つとっても、考えて購入した方がいいと僕は思います。



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