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元島しん 2024年6月議会 一般質問 原稿全文

こんにちは。平塚ユーチューバーしんという名前で活動しております、元島しんです。
議員になって一年が経ち、できることとできないことが少しずつわかってまいりました。
その中で、予算化が必要となるものは実現が難しい。ただ予算化しない無料に近いものは実現しやすいことだということもわかりました。厳密には職員の方は働いているだけで人件費と時間がかかっておりますので無料ではないのですが、今回の質問内容や提案も無料に近いものばかりですので是非ご検討いただけたらと思います。

🟢1平塚市のふるさと納税制度への対策
ふるさと納税は生まれ故郷やお世話になった地域に納税したり、自治体間の競争を生ん
で、選んでもらうに相応しい地域のあり方をあらためて考えるきっかけになることが主旨
となっております。ただ現状は返礼品を目的とした寄附が増えていたり、「返礼品競争」
で一部の地域のみに強い恩恵がある制度となっております。
現在、平塚市のふるさと寄附金の寄附額と流出額について直近令和4年度では寄付額1億
435万円、流出額につきましては5億6077万1000円ということになっております。約
4億5000万円の流出があるのが現状です。昨年9月の決算特別委員会において、このふ
るさと納税の流出の対策といたしましては、「本市への寄附額をいかに増やしていくかが重要だ」
という回答でした。
ふるさと納税による流出額が全国ワースト一位の横浜市は2023年9月以降、新たな返礼品を
増やすとともにPR強化のため、掲載する民間ポータルサイト数を2から7へ拡充する。
といった動きも見られております。
ただこのポータルサイトの量だけ平塚市と近隣市と比べましても、平塚の5つのポータル
サイトに比べ、茅ヶ崎で9、藤沢で12、小田原が14と2倍以上の開きがあります。平塚市
はふるさと納税に関し、ふるさと納税運用代行業者に委託しているとのことですが、少し
力不足を感じます。
またふるさと納税の流出について、流出額全国1位は横浜市、4位は川崎市と制度上、
たくさん人が住んでいる都市部の税金が、流れますので、平塚も4億5000万の
流出となっています。そんな中、東京都大田区は「区民税が大田区から流出していま
す!」といった特設ページを作って対策をしております。ページでは「ふるさと納税がな
ぜ増え続けるのか?」や「ふるさと納税 理想と現実」など図や絵を利用して、わかりやす
く紹介されております。
平塚市としては増やすことが大事という考えですが、現実的には今後も考え、流出を抑える守りにつ
いても用意があったほうがいいのではないかと存じます。
以上を踏まえ質問いたします。

(1)ふるさと納税の納税額アップに対する取り組み
・平塚市でおこなっているふるさと納税の納税額アップに対する取り組みはありますか?
・ポータルサイトが他自治体に比べて掲載数が少ないのはなぜですか?
・人口が平塚市より小さい自治体より返礼品が少ないのはなぜですか?
・返礼品の新規開拓は主にどのように行なっていますか?
・委託している会社への手数料はいくらですか?
・企業へ返礼品を出すよう促す営業活動はどのくらいの頻度で行なっていますか?

(2)ふるさと納税で起きる支出に対する取り組み
・平塚市でおこなっているふるさと納税で起きる流出に対する取り組みはありますか?
・流出の大きい川崎市や世田谷区への支出額を抑えるための聞き取りまたは調査を行った
ことはありますか?また行う予定はありますか?
・流出を抑えるために広報が必要になりますが、どのような広報を行なっていますか?

🟢2日本全国で広がるメルカリを使った粗大ごみの活用とリユースを平塚市でも
いま日本でメルカリショップスを使って12の自治体が粗大ゴミを販売しています。昨年、三島市は「メルカリShops」を活用した粗大ごみ等の販売を開始しました。三島市の市民一人1日当たりのごみ排出量は、静岡県内人口10万人以上の都市のうち「4番目」に多い状況です。また、最終処分場の残余容量もひっ迫しており、ごみの減量が課題となっています。三島市は「メルカリShops」を活用して、破砕処理場に搬入されるまだ使える粗大ごみ等を販売することで、ごみの減量やリユース意識の醸成を図っています。仕組みとしても、購入者に直接センターに来てもらう方式で運営しており、写真を撮って、タイトルをつけるという出品作業は片手間でおこなっているそうですが、一番やっかいな発送の手間はかかりません。
私はこの、市民から集めた粗大ゴミをメルカリに回すことで3つのメリットがあると考えます。ひとつはリユース、リユースとは一度使ったものをごみにしないで何度も使うことです。ふたつ目、リユースにより、「もやす」、「埋め立たてる」、「リサイクルする」などの、ごみの処理量を減らすことができるかつ、ゴミ処理にかかる処分料の減少も期待できます。3つ、市の新たな収入源に。三島市では令和5年9月に開始し、現在まで月平均73件売れ、令和6年4月末までに749,000円の売り上げとなっています。手数料や雑費を抜いても667,500円の収益になったそうです。半年で66万ですので年間約130万ともなるかと存じます。

この取組により、従来、物品の処分にかかっていた処理費用を減らせるほか、売上を市政の財源とすることで、さらなる住民サービスの向上となり、また、市が率先してリユースに取り組むことで、不要だと思っていたものでも必要とする人がいることを知っていただき、更なるリユースの推進等、循環型社会が実現可能となります。

また粗大ゴミのほかに市の備品をメルカリショップスに出品している自治体も増加傾向にあります。全国では26自治体が開始しており、神奈川県では横須賀市と鎌倉市が始めています。
鎌倉市は2023年に庁内で不要となった物品のうち、まだ使える可能性があるものや、利用価値がありそうなものを出品し、全国に向けた販売を始めました。

以上を踏まえ質問します。

⑴粗大ごみで収益を上げる仕組みと課題について
・平塚市の市民一人1日当たりのごみ排出量は、県内人口10万人以上の都市のうち何番目ですか?
・メルカリShopsを活用して、破砕処理場に搬入される“まだまだ使用できる”粗大ごみ等を販売する予定はありますか?

⑵不要になった市の備品の活用について
・メルカリShopsを活用して、“まだまだ使用できる”市の備品等を販売する予定はありますか?



🟢3 公共施設の男性トイレへのDVや妊娠相談先案内カードの設置について
DV被害者のうち男性の割合はこの15年間で増加を続け、1.8%から29.5%に増えました。今日では、男性の方が女性よりも関係上優位に立っていることが多く、男女間のDVのほとんどは男性が加害者、女性が被害者となっています。ただ女性が加害者となるDV・モラルハラスメント事件も存在しています。身体的暴力だけではなく、酷い言葉で悪口を言ったり、脅したりといったモラハラや、パートナーの交友関係を必要以上に制限する社会的暴力もあります。
また、男性被害者という立場から女性からDVを受けているということに対し、「男なのに情けないことを言うな」と理解してもらうことが困難であるということが多く見られます。DVほか男女間双方に知識が必要となる妊娠の支援先や相談先を知っていることが大事だと思い私は昨年の6月議会で妊娠SOSかながわ、かならいん、男性向けDVD相談窓口の合計3つのカードをトイレへの掲示をお願いしました。当時健康 こども部長より、準備できれば順次対応していきたいと思います。との答弁でした。
このカードの公共施設への設置状況の進捗を質問いたします。


🟢4 平塚市をより観光地として収益増を目指すための細かな修繕
平塚市を観光地として検索いたしますと最初に出てきますのは多く検索結果として見られるのは平塚市と大磯町にまたがる面積約140万8000平方メートルの公園の山頂部にある湘南平。平塚市公式サイトでも湘南平関連が観光名所・施設のなかに3つも見られます。ただ湘南平は一部まだ洋式化されておらず、現代の観光名所ではあまり見られない和式トイレがあります。また駅前パネル、平塚の外から来た人が平塚市の玄関口となる駅前でほぼ映らない割れているモニターを目にしましたら市への評価が変わってくるかと思います。七夕期間には平塚市にはたくさんの人が訪れますが、七夕期間外でも平塚市を常時観光地として名を挙げ、外から来た人から地元商店街を中心とした、企業などにお金を落としてもらうため、こういった細かな修繕をおこなうことが大事だと考えます。
市民が日々利用する追分交差点の地下道、こちらも元噴水箇所に大きな穴が空いており、非常に見窄らしい景観となっています。以前は噴水に加えイルミネーションまであったとのことですが、現在は大きな穴の空いた不気味な空間となっています。
追分地下道は県の管轄、駅前パネルは国の管轄ということですが、県や国に修繕のお願いはしたのでしょうか。
以上をふまえ質問いたします。

駅前パネルの修繕、湘南平の和式トイレの洋式化、追分交差点の地下道の元噴水箇所の修繕を行う予定はありますか?

🟢5 平塚市立ひばり幼稚園の存続と社会的役割について
2023年8月に発表された「平塚市幼保一元化に関する公立園の見直し(改訂版)」では、公
立の保育園と幼稚園を民営化および統廃合することが示されています。具体的に、市は夕
陽ヶ丘保育園は民営化、南原保育園は、ひばり幼稚園と統合し、民間で認定こども園とし
て整備するとしています。
これに対し多くの方からご意見をいただきました。寄せられたご意見の中に公立幼稚園の
「ひばり幼稚園」は存続させて欲しいという意見があり、私もそう強く思います。ひばり
幼稚園は、障害のある子もない子も、ともに育ち合うインクルーシブな幼児教育の場に
なっています。「見直し改訂版」では、公立園を、「民間園で受け入れ困難な子どものた
めのセーフティネット」と位置付けています。このような位置付けをすると、公立園は、
民間園で受け入れ困難な子どもたちのための園となり、インクルーシブな幼児教育の場で
はなくなります。
5年前に公立の金目幼稚園とさくら幼稚園が閉園しました。この2園の閉園に伴い、各園に
付随していた「支援枠」も同時になった結果、金目幼稚園とさく ら幼稚園で受けていた
なんらかの介助が必要な子どもの就園ニーズが、ひばりに集中したため、ひばり幼稚園の
「支援枠」に入園希望者が殺到しました。
また先日ひばりに聞き取りに行った際、ひばりが独自で行なっている、障がいのあるお子
さんも混ざってイキイキと遊ぶことの出来るぴよぴよや、公立園であるひばりと小学校と
の密な連携についてお聞きしましたところ非常に重要な役割を担っているということもわ
かりました。
以上の理由から踏まえましてもひばり幼稚園は平塚市の財産となる貴重な存在であり、市
全体のインクルーシブ教育を進めるための大事な役割を担っております。ただ来年度につ
きましても11月1日夕方時点で5名の入園希望者がいなかった場合、ひばり幼稚園は入園休
止、4月1日に4名の場合でも入園休止となり翌年の募集中止が決定します。
今回その5名の入園希望者を集める方法について調べましたところ、11月1日に「ひばりま
で直接行って紙で提出する」とのことでした。この方法については少し時代にそぐわない
なと思いました。日数は11月1日と1日のみのため、悪天候の場合や体調が優れない場合で
も直接行くというのが現状。また4月1日までに入園を取りやめする人に関してはいつでも
受けて入れているが、入園の申し込みに関しては11月1日のみのエントリーのため受け付けま
せんというのが現状です。
以上申込方法について、日々忙しいお父さんお母さんを対象とした改善できる点があるの
ではないかと思い質問いたします。

2024年4月1日から秦野市教育委員会は、秦野市内全ての公立・私立の幼稚園・保育所・認
定こども園と小学校との連携強化、幼児教育・保育の質の向上を目指して、「乳幼児教育
センター」をはだのE-Lab内に設置しました
秦野市では長年、各公立小学校区に公立幼稚園を設置し、市の方針の元で幼小連携や交
流、教職員等の研修などを実施してました。しかし、社会情勢の変化により市内で民間運
営の保育園、幼稚園、こども園などが増え、市民の幼児教育の選択の幅が広がった一方
で、これまでのスムーズな接続が行われていた園小の関係性から、民間運営の幼・保育園
等が取り残されるという課題が発生しております。
以上をふまえ、大きく2点質問いたします。

(1)入園申込方法の改善
現在、平塚市立ひばり幼稚園の入園申込は11月1日に直接園に手渡しという方法です
が、ネット申し込みや入園申込期間を延ばすことはできますか?

(2)幼保こ小接続カリキュラムと乳幼児教育センター化に向けて
平塚市も公立園だけでなく、多くの民間運営の幼・保育園等が存在します。
これらの園と小学校とが円滑に接続するため、秦野市では園小接続カリキュラムを策定し
ていますが、本市における幼保こ小接続カリキュラムの状況について伺います。

また今後、秦野市のように乳幼児教育センターを設置する予定はありますか。

🟢6 八幡山公園(はちまんやまこうえん)にある平和の慰霊塔再整備計画について、お伺いいたします。
 現在の平和の慰霊塔は昭和40年、1965年に竣工したもので、老朽化などのため、再整備が必要になっており、今年度予算に解体費用が計上されています。
 年月が経っていますので、再整備自体は仕方のないことだと考えますが、そのプロセスは丁寧であるべきです。
 というのも、平和の慰霊塔は当時の遺族会が市へ先んじて寄附をしてまで、建設を熱望したものであり、約1千万円をかけた大きなプロジェクトであったためです。
 しかも、この1千万円のうち、約3分の1は市民からの寄付といった浄財によって賄われたという歴史があります。
 1千万円は当時の価値ですから、物価指数などを参考に現在価値にすれば、およそ2千万円から4千万円ほどになると考えられます。市民からの寄付も現在の価値にすれば、600万円から1200万円ほどであり、いかに多くの市民の力で建設されたのかが分かります。
 加えて、デザインも全国から公募し、入選者には賞金まで出しています。さらに、現デザインはアゼクラ式と呼ばれる、日本で古くから使われてきた建築技法をモチーフにしたものとなっており、きちんとした意味があります。
 したがって、このような歴史を持つ平和の慰霊塔の再整備においては、少なくとも同じようなプロセスと熱量を持って臨まなければならないと考えます。平塚は大空襲を受けた土地でもありますから、二度とあのような悲劇を繰り返してはならないという決意を常に新たにするためにも、そのシンボルとして、平和の慰霊塔を活かしていくべきです。
 この認識のもと、以下質問いたします。
 まず1点目として、再整備についての計画案を説明してください。
 2点目に、現在遺族会とはどのようなやり取り、意見交換をしているのか、お聞かせください。
 3点目に、今後のプロセスとして、計画案を先に完成させてしまい、それを遺族会に聞いて、了承が得られれば良いというような行政本位なプロセスを取らないでほしいと考えます。歴史も踏まえ、計画段階から市民の声を聞くことなども含めた、プロセスについてのご見解をお聞かせください。
 4点目に、現在はクラウドファンディングなど、寄付を募る文化も新しいものになっています。平塚でも博物館の望遠鏡購入などで活用した例があります。市民の浄財で現在の慰霊塔ができたことも踏まえ、21世紀型のスタイルとして、クラウドファンディングも活用した再整備計画立案をしてはどうかと考えますが、ご意見をお伺いいたします。

再質問原稿に続く

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