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短編小説

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140字よりは長い短編小説。ファンタジー、怪奇、幻想的なお話が多いかもしれません。
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記事一覧

【小説】 冬に還る人 ――祭りの夜に母と再会する

1 或る青年のつぶやき お母さん、あの夜の、海辺の町での音楽会のことを覚えていますか? …

椿野人魚
4か月前
33

【物語】砂の上のマミー (#2旅路)

旅の様子  使者に選ばれたのは、宇婆左(ウバサ)という名の、熟練した鳥使いの男。  彼に付…

椿野人魚
5か月前
45

【物語】砂の上のマミー (#1金目の巨鳥)

夜のない邦  その邦の空には太陽が動かずにいて、常に世界を照らしていた。  だから、その…

椿野人魚
7か月前
35

【小説】「ポチ子奇談」犬を撫でに来る女3/3

8 夕子さん  梅雨も明けて、暑い日が続いています。  あれから例の女性は、やって来ません…

椿野人魚
9か月前
13

【小説】「ポチ子奇談」犬を撫でに来る女2/3

4 顔のない女 客人町には、石舟山という、岩肌が剥き出しになった山があります。  二〇〇…

椿野人魚
9か月前
10

【小説】「ポチ子奇談」犬を撫でに来る女1/3

1 庭にいた女  穏やかな夜です。  ポチ子が係留の鎖をカチャカチャいわせて騒いでいるので…

椿野人魚
9か月前
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