気がついたこと　気がつきたくなかったこと

私は中高6年間、吹奏楽に命をかけていました。

中学でハマった吹奏楽をもっと本気でやりたくて、全国大会を夢見て入ったのは「歌って踊れて演奏できる吹奏楽部」。
全国レベルの演奏とマーチング。合唱部顔負けの歌唱力。ダンス部顔負けのダンス。
この場所にいられることが誇らしかったし、嬉しかった。
でも、全国レベルだからこそ辛いことも多かった。
いくら練習量を重ねても上達しない自分。
何度やっても、メンバーに選ばれることのないオーディション。
自分を残して、どんどん先へ進んでいく同期。
後輩までもが私のことを追い抜いて行って、「見下されてるんじゃないか」という怖さを感じる。
自分の努力だけじゃどうにもならない世界があることを知った。吹奏楽の世界は大好きだったけど、今思えば私は表現どうこうの世界以前の場所で、最後まで足踏みし続けていた。
私の技量じゃ、楽器をコントロールすることに苦心するだけで精一杯だったのです。

そんな私、最近ミュージカルにチャレンジしています。
と言っても、プロデビューしたとか、そういうことでは全くありません。笑　コモンビートという団体のプログラムで、ミュージカルを全くやったことのないメンバーから何年もプラグラムに参加しているような常連まで、さまざまな人が集まって、毎年同じテーマの、オリジナルの演目をやります。

そこで思い出したことがあります。

ああ、私、本当はもっと歌いたかったんだよな。踊りたかったんだよな。

思えば私は、歌うことや踊ることが好きでした。

吹奏楽をやっていた時、楽器を演奏するのも好きだったけど、本当はもっと歌いたかったし踊りたかった。それは、歌と踊りは、自分が全力でやれば、その全力をそのまま表現することができるということを、感覚的に理解してたからなのかも。
私はこのプログラムに参加することで、今はじめてそのことに気がつきました。

吹奏楽をやっていた時の自分の技術に自信のなかった私には感じ切れなかった、「自分もこの舞台の一員だ」という感覚。
それがコモンビートでは、「自分が頑張れば頑張るほど良くなっていく」と思える。自信をもてる。

でも、手に入ったのは自信ばかりじゃありませんでした。気付きたくなかったことにもたくさん気づいてしまった。
自分の踊りの下手さにショックを受けた。
上手い方だと思ってた歌も、自分より上手な人たちなんていくらでもいると知った。
ネガティブで受身な自分の側面に嫌気が刺した。
「ヘソ出し衣装着るからダイエットしなきゃ…」と思うのに一向にできない自分に甘いところに呆れた。
他人を色眼鏡でジャッジしてしまう自分の嫌なところ。
そういう自分の姿に気付いては、たびたび嫌な気持ちになります。

でも昨日の練習で、メンバーの一人が「大人になってからこんなに『できないこと』を頑張る機会ってないよね」って言っていて、本当にその通りだと思いました。
仕事もプライベートも、自分の得意なことややりたいことを選べる時代。「できること」はたくさんもてはやされるけど、「できないこと」が歓迎されることって、どれだけあったっけ。
コモンビートは私にとって、「できない」に出会える場所でした。それだけじゃない、その「できない」に立ち向かっていくための仲間がいて、舞台も用意されている。

大人になってから、コロナになってから、最後に全力で歌って踊ったのはいつだろう？最後に「できないこと」に躍起になったのはいつだろう？最後に自分を表現しようとしたのはいつだろう？

いろんな縁でつながってきたこの団体で、私も見失っていたものをもう一度取り戻したいと思う。

私のこの小さな一歩の結果がどうなるか、それは7/16(土)のおたのしみ！

大切な私のおともだちのみなさん、よかったら時にカッコよく、時にカッコ悪く足掻く私の勇姿を、見届けに来てください😊

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■日程
2022年7月16日(土)
初公演：開場 12:30 開演13:00 終演14:30
千秋楽：開場 17:00 開演17:30 終演19:00　★オンライン配信あり

■会場
北とぴあ さくらホール

■チケット概要
ー全席指定席
・S席チケット　5,000円(税込)
・A席チケット　3,500円(税込)
ーライブ配信
・配信チケット　2,500円(税込)
※配信チケットを購入した場合は、アーカイブ視聴できます(7/18(祝)23:59まで)
※6/1(水)19:00より、チケットぴあにて販売開始！
→指定席なので座席は先着順で選ばれて埋まっていくのでご注意！
→私の活躍に注目したい方にオススメなのは、下手側（客席から向かって左手）の席です！二階席や後ろの方より、出演者の顔が見える前の方の席が圧倒的にオススメ！

HP↓
https://commonbeat.org/news/49462/