見出し画像

【学生の学外活動レポ2】 地域のまつり(大江町)で実践した「4つの聞く」とは?

noteを見てくださり、ありがとうございます!

新型コロナウイルス災害による活動自粛のため、また、オープンキャンパスに訪れてくださる方々の安全の確保のために、私たちのオープンキャンパスもオンライン化されました。オープンキャンパスの全容をご覧になりたい方はこちらにアクセスください。画像をクリック!

画像1


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは!
東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科2年、よっしーこと吉田遼です!

画像5


この取材は、普段の大学を飛び出し、コミュニティデザインのスキルを社会で活かしているコミュニティデザイン学科の学生へのインタビューです。
どんな活動をしているのか、それによってどんな効果が出ているかを突撃取材しました!

第1弾の記事はこちらから↓↓


今日は、その第2弾!!
その学生がこちら!!


小泉達貫さん(4年)かたくり庵企画隊(大江町)で活動

画像5

〈4年生の「ずみさん」こと小泉達貫さん(写真左)。1年生の時から大江町の「かたくり庵まつり」の企画に参加されているそう。〉

ー 今日はよろしくお願いします! 最初に、かたくり庵まつりの概要について教えて下さい!
 

 かたくり庵まつりは山形県大江町の道海地区で春と夏に行われています。そのおまつりを株式会社オーエ(以下オーエと略)という企業が主催していて、僕たち東北芸工大のコミュニティデザイン学科の学生は、まつりの企画を考える「企画隊」として例年お手伝いさせていただいているよ。

ー 2ヶ月前から内容を練っていたのですね。お手伝いの内容はどういったものでしたか? 

 まつりのプログラムはある程度決まっていて、オーエさんから「この時間をデザインして欲しい」と頼まれるので、その時間を僕たちが企画するんだ。 

 例えば、30分間のステージ発表の時間の設計を頼まれた際には、山形伝統の花笠踊りを踊ったり、町内で採れた山菜や果物の販売のお手伝いや、チェキで参加者の方を撮影したりしたかな。


画像3

〈山菜販売のお手伝いの様子。学生がボーダーの服を着ているのは、かたくり庵企画隊の伝統らしい。なかなかシュールな光景(笑)  〉


ー 次に、現在のかたくり庵企画隊の活動状況について教えて下さい!

 企画隊は2年生が3人、3年生が4人、4年生が僕一人の計8人で活動。普段のミーティングは大学で行っているよ。ただ、今はコロナウイルスの影響からオンライン上で行っているね。現在、オーエさんにおまつりで使うステージの壁塗りをして欲しいと頼まれていて、美術科の人にも協力してもらって、みんなで壁塗りをしようとしてるんだよね。(現在はコロナの影響で壁塗りはストップ中)


ー 他学科と一緒に活動し、新たな風を吹き込んでいくのも面白そうです。企画隊はどういった経緯で結成されましたか? 
 

 2014年にコミュニティデザイン学科の1期生が、1年次の実習でかたくり庵の春まつりと秋まつりで花笠踊りをさせてもらったんだ。そして、その2つのまつりを企画運営しているオーエさんから、「来年以降も花笠踊りをしに来てほしい」とお声をかけてもらったんだよね。その後、1期生と2期生の有志で企画隊を結成して以降は、かたくり庵の春まつりの企画提案やまつりのサポート、花笠踊りをするようになったと聞いているよ。


ー 今後も流れを絶やさずに続けていきたいですね!企画隊としての活動の中で、メンバーにどういった変化がありましたか? 
  

 僕が2年生の頃は、同じ学年のメンバーや1年生が加入していたけど、オープンキャンパスとか他の活動もあって、活動目的や達成目標があまり見つけられないまま活動をやってたんだ。
 そのまま3年生になった時、オーエさんからおまつりの開催通知が届いたんだよ。このままではいけないし、変わりたいと思って、おまつりをお手伝いさせてもらうことを通じて、きちんと目標を立てることにしたんだよね。

 以前までは、オーエさんにお願いされたことをただやっていたけれど、今ではメンバーとしっかり話し合い、活動目的とメンバーの目標を明確にしている。それによって、おまつりの企画のアイデア出しをしたときの数が増え、オーエさんとのやりとりも増えた。前に話したステージの壁塗りの話も、やりとりが増えて信頼が出来てからこそ新規でもらえた案件だったな。


ー 企画をやる上でメンバーや関係者の方との話し合いは必要不可欠。勉強になります。 活動によって地域の人との関わり方はどう変わりましたか?

 最初はおまつりに来てくれたお客さんとどうコミュニケーションを取るか悩んでいたけれど、何度も参加し、顔を覚えてもらったことで地域のことを教えてもらったり、おすそ分けをもらえるようになったんだ。以前は話せていなかったお客さんからも、「若い人がおまつりにきてくれたり、一緒に話せたり出来て嬉しい」といった声を言ってもらえたね。

画像5

〈お手伝いのご褒美は山菜料理。途中からは取り合いになるほど学生たちを魅了していました。〉


ー 次にずみさんから見た、かたくり庵まつりについてお聞きします! ずみさんが企画隊になったきっかけは何でしたか?

 1年生の頃に先輩に、「お手伝いしませんか?」と誘ってもらい参加した春まつりが楽しくて、同じ年の秋から企画隊に参加。おまつりに来てくれた子供と遊んだこととか、学生でワイワイしたことが楽しくて印象的だったよ。



ー 私が去年参加した時もワイワイしていた印象でした(笑) 企画隊で活動してよかった点、やりがいに感じた点はありますか?

 おまつりでは高齢者の方が集まってくれていて、その中で可愛がってもらったり、企画したものを喜んでもらったりすることが嬉しかったし、オーエさんが自分たちを必要に感じてくれていることはやりがいに感じるね。



ー 企画を喜んでもらえるのは活動の醍醐味ですよね。企画隊の活動を通しての成長や学びは何でしたか?

 目的を持って活動する大切さを学び、どうしたら企画隊のメンバーに目的を持ってもらえるかを考えるようになったかな。コミュニティデザイン学科の授業での学びである、4つの聞く(じっくり聞く、共感して聞く、質問して聞く、要約して聞く)が、オーエさんからニーズを聞きとること、メンバーが現状をどう思っているか聞くことに活かされているね。

ー 確かに4つの聞くは授業でも課外活動でも助けになってます。企画隊の活動の中で改善点や課題はありましたか?

 2年生から始まるスタジオ活動や、オープンキャンパスの準備がある中で企画隊の活動の優先度が低くなってしまうところが改善点かな。期間が開くと目標を忘れがちになるので、そこは今後改善できるように頑張ります!


ー 最後に、 企画隊の今後の展望はありますか?

 企画隊に参加する学生には自ら目的と目標を持って取り組んでほしいし、「得たものは何ですか?」と聞かれたときに答えられるような活動をしてもらいたいかな。おまつり以外にもニーズに答えて地域に入っていきたいね!


ー これにて質問は終わります。ありがとうございました!


 今日はかたくり庵まつりの企画を行う企画隊メンバーのずみさんにお話を伺いました。中でも印象的だったのは、普段は授業の中で行う話し合いや4つの聞くの大切さ。地域の人との良い関係は、日々の学びの積み重ねがあってこそ。初心忘れるべからず、ですね!

取材のご協力、写真提供ありがとうございました!

次回は、学外活動レポ3「SCHシンポジウム」をお届けします!お楽しみに!

****

東北芸術工科大学HPはこちら

画像6

東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科オンラインオープンキャンパスサイトはこちら


かたくり庵まつりの情報はこちら

http://oekanko.jp/index.php?key=jokdxvtca-444

****

(テキスト:吉田遼  写真:かたくり庵企画隊)

(最終更新日 2020/6/1  20:43)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?