【学生の学外活動レポ1】学生と市民が同じ方向を見てつくるワークショップ。普段の大学を飛び出してまちに変化のタネをまく同級生に惚れた。
noteを見てくださり、ありがとうございます!
こちらの記事は、山形の東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科のオンラインオープンキャンパスの一貫で作られているものです。
新型コロナウイルス災害による活動自粛のため、また、オープンキャンパスに訪れてくださる方々の安全の確保のために、私たちのオープンキャンパスもオンライン化されました。オープンキャンパスの全容をご覧になりたい方はこちらにアクセスください。画像をクリック!
学外活動レポ1 つまむcafe
こんにちは!東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科のぺっこです!!
私たちは、普段の大学を飛び出し、自ら活動を行っているコミュニティデザイン学科の学生にインタビューを行い、どんな活動をしているのか、それによってどんな効果が出ているかをこのnoteにまとめていきます!
今日は、その第1弾!!
** 瀬戸里奈さん(3年生)つまむcafe企画隊 **
今回は、つまむcafe企画隊の1人、とりちゃんにお話を聞きました!
話し手のとりちゃんと聞き手、書き手である私、ぺっこは同級生!いつもニコニコのとりちゃんは大学の外ではどんなことをしているのか、楽しくお話を聞かせてもらいました!
ぺっこ(聞き手 右):とりちゃん今日はよろしくお願いします!
とりちゃん(話し手 左):こちらこそよろしくね〜(^○^)
****
ぺ:まず初めに、「つまむcafe」って何?!とりちゃんいつからカフェ店員になったの??(・・?)
と:まって笑、「つまむcafe」っていうのは『つ=集う ま=学ぶ む=結ぶ』をコンセプトにしたワークショップを行う市民活動のことだよ!カフェのように気軽に集まって、対話を通して市民活動の輪を広げることが目的で、年2回ほど、山形市内のやまがた藝術学舎や公民館を使って行ってきたの。私はカフェ店員ではない!笑
〈実際のつまむcafeの様子〉
と:ワークショップの主な対象者は高校生なんだけど、他世代の方にも参加していただいているよ。高校生にとっては、高校生同士の繋がりだけではなく、高校生と大人、高校生と大学生という繋がりも出来て、就職や大学進学などの進路を考えることにも役立ててもらってるんだ。
ぺ:そうだったんだ!!てっきりカフェを開いてるのかと、、^_^;「市民活動」ってことは市民の方と行ってるの?
と:そうだよ!「つまむcafe」は主催してくださっている市民の方がいて、私たち企画隊はその方の思いに共感して集まってるよ。主催者の思いに沿って一緒につまむcafeの内容を考えて企画する団体になってるんだ。
ぺ:なるほどな〜。「つまむcafe」とコミュニティデザイン学科の繋がりは深いって聞くけどそうなの?
と:そうだね、「つまむcafe」のルーツはコミュニティデザイン学科で行われている”スタジオ活動”なんだ(スタジオ活動を詳しく知りたい人はこちら)。そのスタジオ活動内で以前に行われた市民ワークショップから、この「つまむcafe」というものが生まれたんだ。ワークショップ参加者だった今の主催者の方と、活動に参加したいコミュニティデザイン学科の学生(企画隊)でつまむcafeは開催されつづけて、今年で4年目になるんだよ。
ぺ:長い!!しかも、スタジオ活動から生まれた市民活動を、今となっては大学の枠を超えて学生と市民で運営しているって面白いね!
ぺ:ふんふん、「つまむcafe」や企画隊の体制や概要はわかってきたよ。もう少し、企画隊について知りたいな〜。
ぺ:企画隊の活動は、つまむcafeの企画案を作って、主催者の方のサポートをすること、って言ってたけど、具体的にはどんなことをしているの?
と:具体的な活動は、準備段階は、主に主催者との打ち合わせ、ワークショップデザイン、参加者が話しやすくなるワークショップツールのデザイン。当日は司会やカメラマン、各テーブルにつくファシリテーターを行ってるよ。
と:ワークの内容は、主催者の方の「今回はこんなテーマで行いたい!」という想いに沿って考えてる!ワークショップツールは、高校生や参加してくれる住民の方が親しみやすくワクワクできるものを目指して作ってる。授業で習ってきたことを存分に活かす機会でもあるし、スタジオ活動などとは違ったワークを組み立てられるのが楽しいんだよね!(^_^*)
ぺ:えぇ〜めっちゃ楽しそう!でも!、ワークショップの内容を作って、ツールも作って、当日も参加して、、というと、忙しくて大変じゃないの??
と:そうだなぁ、今は、企画隊は4名いて、みんなでワイワイやっていれば楽しい方が勝るし、年2回ほどの開催だから、それほど忙しい、大変、と思ったことはないよ!もし、誰かが、その時期に忙しかったら他の3人がその分を受け持ってくれてて、みんなで支え合いながら活動できているから、それも大変さを感じない要因かも。
ぺ:なるほど、確かに4人はすごく仲良く楽しそうにやっているイメージあるな〜!
と:ありがとう〜笑
〈いつもキュートなつまむcafe企画隊の4名〉
ぺ:実際にどんなワークショップを行ってきたか知りたい!
と:私が1年生の時は、『地域を観察する方法を知る』をテーマに、「地域題材ビンゴ」と「ローカルハンター」というグループワークをしたよ。ビンゴの方は私たちで指定した6つの地域をビンゴカードに記入してもらって、6つの地域の問題を出題。正解していたらマスを開けられるというもの。ローカルハンターはまちの魅力を見つける時にどこに注目するか、例えば食べ物や建築物、またはお祭りなどの文化など、参加者ぞれぞれの視点をグループ内で共有し、まちへの見方を変えるワークだよ。いつもはあまり意識していない「地域」を、ちょっと違った角度から見ることが出来たのが参加者にとっては新鮮だったみたい。
と:2年生のときには、すごろく形式で『自分のことや、自分以外の人を知る』を目的にしたワークショップをしたんだ。内容は、参加者が付箋に、他の参加者と話してみたいことを書く。ファシリテーターはその付箋をランダムに貼って、その場ですごろくを作るんだ。そのすごろくの上で、みんなのコマを順番にサイコロを使って動かし、止まったマスの話題をグループ内で話す。というもの。これは、真面目な話もぶっちゃけトークも笑いながら話せる機会を作ろうと考えたもので、参加者は普段に聞けないような話を聞けていて、終始和気あいあいとしてたかな。
〈実際のすごろくシートと参加者自作のコマ〉
ぺ:へ〜、テーマを達成するための手段が様々で、授業内だけではできなそうな内容ばかりだね!めちゃめちゃに楽しそう!!こういったワークショップを行ってきて、参加してくださる高校生や市民の方、また企画隊に変化とか成長はあるの?
と:うんうん、そうだねー・・・グループワークの内容によって参加者の方は感じることが様々だと思うから一概には言えないけど、実社会や高校生活ではあまり経験できない、他者と自分の違いを認めたりお互いの考え方を肯定したりするようなことが出来たっていう声や、つまむcafeに参加して自分の地域の特性や強みを楽しく知ることが出来たっていう声が届いてるよ。これから、どんな風に住民、地域に変化が出てくるかは分からないけど、私たちのワークが変化のタネになれば良いなと思って活動してる。
と:企画隊の方は、やっぱりグループワークの組み立て方が成長したなと思う!!1年生の時に比べて、目的にそった手段がシンプルになってきて分かりやすいグループワークを作れるようになったよ。それは、単につまむcafeだけを行ってきたからというより、並行して授業のなかでワークショップスキルやいろんなワークショップの事例を見てきたからだと思うけどね。学外活動を行っている良さとして、授業で身につけてきたことを速いスピードで発揮出来ることがあるよね。
と:それと、定期的に実践の場があることで、司会やファシリテーターとしての技術も成長できたんじゃないかな。多くの人の前で進行したり、ファシリテーターとしてテーブルに入ることは緊張もするけど、続けてきたことで「前回の自分より上手く話したい!」と思えるよ。何より、参加者のみなさんと楽しみながら対話している時間が、自分にとっての成長に繋がるなんて、こんなに嬉しいことはないよね。
ぺ:うーん、地域の変化って目に見えて分かりやすいものじゃないもんね。なるほどなあ企画隊もこの2年間を通して、ワークショップスキルやデザイン力というところが伸びてきたんだね。参加者に喜んでもらいながら、とりちゃんたちも成長できるなんて素敵な活動だね!
ぺ:最後に、とりちゃんが企画隊として活動してきてよかったなと思うことはどんなこと?
と:よかったなと思うことは、主催者の方とここまでやってこれたことかな。主催者の方も学生も途中でやめずに同じことを続けてこれたっていうのは大きな財産になるなと思う。加えて企画隊はみんな自分でやろうとする姿勢があって、つまむcafeの運営に意欲的に取り組んでいることが誇らしいよ。当事者意識がある点が継続化につながっているのかも。当事者意識がないとワークショップもできないしね。
と:つまむcafeはワークショップデザインを実際に挑戦できる、そして、大学にいるだけじゃ関われない人たちと、たくさん対話できる素敵な場。経験が積めたり地域の人と関われたりするのが私の活動の原動力になってる!
〈参加者と一緒にビンゴをするとりちゃん 左上〉
ぺ:うわーー!すごい素敵だね!!!学外活動を行っていると、コミュニティデザインのスキルも伸びるだろうし、それ以外のツールのデザインなどグラフィックな作業も人より経験できるもんね。今度つまむcafe開催されたら参加してみたいし、私も何か活動してみたいな〜!
とりちゃん、素敵なお話ありがとう!!
****
今日はつまむcafeを運営する企画隊メンバーとりちゃんにお話をお伺いしました!!
つまむcafeは今後もこの状況下でもできることを考えて、活動を行っていくそうです!
取材のご協力、写真提供ありがとうございました。
次回は、
【学生の学外活動レポ2】 地域の祭り(大江町)で実践した「4つの聞く」とは?
をお届けします!お楽しみに!
****
東北芸術工科大学HPはこちら
東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科オンラインオープンキャンパスサイトはこちら
****
(テキスト:春山瑞季 写真:つまむcafe企画隊)
最終更新日 2020/5/29 22:18
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?