【活動レポ】植生によって変わる景観
みなさんこんにちは!田澤ゼミです。
1ヶ月以上前の出来事になりますが、5月20日(土)にて以下の活動を行いました。
・三本塚地区の大豆の経過観察
・宮城県美術館にて「県美の庭と建物と」の参加
今回は以上2点についてお話ししたいと思います。
三本塚に芽吹く、小さな命
初夏の三本塚地区では多くの命が芽吹いています。
ここでは4月に種まきをした大豆とメインストリートを彩るパンジーについてお話しします。
大豆の経過観察
画像は種まきをしてから1ヶ月弱が経過した様子です。
畑から大豆の芽がひょっこりと姿を表しています!
また土の中をよく見てみると、まだ青い種の姿も確認できます。
短時間で着々と成長している大豆の姿が見られてとても嬉しかったです。
これからも大豆の成長過程を見守っていけたらなと思います。
パンジーが彩るもの
三本塚のメインストリートには地域の方々が育てたパンジーの花が咲いています。
こちらは休耕地を活用しており、地域の愛情を受けて育っています。
三本塚地区はかつて緑に囲まれた場所でしたが、震災により植物も流されてしまいました。
「また緑がふえてほしい」という地域の方の想いが、パンジーには込められているのではないかと感じました。
パンジーの花言葉は「私を思って」。
海外では「思い出」や「陽気さ」といった意味もあるそうです。
まさに三本塚とこの地で暮らす人々にぴったりな言葉だと思います。
これからの時期は、花壇や道端に咲く花を見かける機会が沢山あります。
花だけでなく植えた人やこめられた想いを考えながら花を眺めることも楽しみの一つになるのかなと思いました。
宮城県美術館のもう一つの楽しみ方
宮城県美術館は近代建築の巨匠・前川國男による設計であり、県民の憩いの場として長年愛されています。
現在は改修工事のため休館していますが、館内には展示室だけでなく創作室や図書館などが設けられており、とても充実した施設となっています。
私自身小さい頃から美術館を訪れていたため、宮城県美術館は馴染み深い場所でしたが、「県美の庭と建物と」に参加することにより新たな美術館の魅力を見つけることができました。
「県美の庭と建物と」とは
このワークでは作庭家の小山雅久さんの解説を聞きながら、宮城県美術館の建物や植生を楽しむ内容となっていました。
また解説後は仙台市民会館に移動し、小山さんから日本庭園について詳しくお話を聞くことができました。
ここでは、解説いただいた内容を少しだけご紹介したいと思います。
石の形によって変わる印象
宮城県美術館の正面広場前は石垣に囲まれています。
普段は何気なく見てしまう石垣ですが、一つ一つの石は切られ方によって主張の強さが変わってくるそうです。
例えば画像の三角形に近い形で切られた石と五角形の石では受ける印象が異なりませんか。
三角形の石には鋭さが、逆に五角形の石には安定感が感じられると思います。
石一つをとっても個性があることを知ると、街中のタイルやお城の石垣の見方も変わってきそうですね。
木によって変わる景観
石と同様に木にも種類によって個性があります。
画像は美術館と佐藤忠良記念館の間にあるアリスの庭を撮影したものです。
ここにはやわらかい一本立ちの木が植えられています。
そのためこの庭の景観は穏やかでまるで夢を見ているような優しい印象を受けます。
しかし、ここに植えられている木が違う種類だったらどうでしょうか。
ヤシや松だったら、きっと景観も変わってくると思います。
最後に
ご紹介した内容はほんの一部でしたが、小山さんのお話を聞くことによって、植生に注目しながら景色を楽しむという新しい視点を発見できました。
鮮やかな緑が街を染めていくこれからの季節、ぜひ植生に注目しながら街の景観を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
田澤ゼミの活動はInstagramでも発信していますので、ぜひご覧ください。
Instagramはこちらから
執筆:加我
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?