【高校化学】どうして浸透圧の式に気体定数Rが出て来るの?浸透圧は溶液の性質なのに?
高校化学で、浸透圧の式
Π=cRT
を習います。
どこかヘンだと思いませんか?それは、浸透圧は溶液の性質なのに“気体”定数Rが出て来ているところです。
どうして溶液の性質に気体定数が出て来るのか?
まず、理想気体とはどういうものだったか思い出してみましょう。
気体分子間の相互作用(引力)が無視できて、気体分子自体の大きさが無視できる
それに対して、浸透圧は希薄溶液について成り立つ性質です。
希薄溶液は、溶質粒子間の相互作用が無視できて、溶質粒子自体の大きさが無視できる
理想気体と希薄溶液はよく似てますね。
実は、理想気体の圧力と希薄溶液の浸透圧は同様の手続きで導かれるものなのです。
Rは気体定数という名前がついていますが気体よりももう少し守備範囲が広いということですね。
以上、浸透圧と気体定数について述べました。
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