人間万事塞翁が馬の話
人間万事塞翁が馬
これは私が中学校を卒業するときに理科の教師から言われた故事ことわざである。
意味は物事の吉凶は簡単には判別し難いといういみである。
このことわざには由来となる話がある。
老人が飼っていた馬がある日逃げてしまう。周りの人は同情したが老人は特に悲しむことはなかった。するとあくる日、逃げた馬が他の馬を連れて帰ってきた。結果的に馬が2匹に増えた老人に周りの人はよかったと言うが老人はまた特に反応はしなかった。すると、その新しい馬に乗っていた息子が落馬し、足の骨を折ってしまった。また同情する周りに対して、老人は無反応。しばらくして、その国で戦争が始まり、徴兵が行われたが、息子は足を折っていたため兵役を免れたのだ。
この話がこの故事ことわざの由来である。
最初この話を聞くと、良いことと悪いことが交互に起こるのだと、理解しまうかもしれない。確かにそうなのだが、このことわざが著している本質はそこではないのだ。
馬が逃げた。(マイナスの出来事)馬が増えた(プラスの出来事)足を怪我した(マイナスの出来事)兵役を免れた(プラスの出来事)
このプラス、マイナスの出来事の間は全く無関係ではなく、因果関係になっているのだ。
馬が逃げなければ、馬は増えなかったし、馬が増えなかったら、息子は足を怪我しなかったし、足を怪我しなかったら、兵役につくことになっていたのだ。
老人が何を思って無反応を貫いていたのかはわからないが、一見プラスに思える出来事も結果的にマイナスを呼び込むかもしれないし、一見マイナスに思える出来事もプラスを呼び込むかもしれない。そんなことを理解していたのかもしれない。
私は今右足を怪我している。しかし、そのリハビリをする中で、どうして右足を怪我したのかその理由が見えてきた、それは左右の筋力差や体の柔軟性である。しかし、怪我をしなければそのことに気づくことはなかった。
今回の怪我も考えようによってはプラスにとられられる。
今後、復帰できて、うまくいったとしたらそのときは気をつけなければならない。その事はマイナスを呼び込むかもしれないからだ。
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