見出し画像

2015年のベネズエラ旅行記 2〜3日目

1日目

2日目

二日目はプエルトオルダスという中継地へ行き、そこで一泊してから、翌日にカナイマ国立公園へ行く予定になっていました。フライトは午後12時半発の便なので、それまで周辺を観光案内してくれるというので、ついていくことになりました。マイケティアという空港近くの漁村でビールをごちそうになりながら、時間までぼーっと過ごしていました。写真はお世話になったカルロスさん。後ほど、このカルロスさんにはほんとにお世話になります。

画像1

時間潰したあと、11時頃に航空チケットをもらい、念の為今日泊まるホテルの名前とカルロスさんの電話番号を教えてもらい、チケットカウンターに並びました。そして、ゲートをくぐる際に念押しのように「プエルトオルダスで、アヴィオール航空のカウンターを探せ。そこにいるヴィクターがお前をホテルに連れて行って、翌日のチケットとバウチャーを渡すことになっている。」と言われました。

画像2

飛行機は安定の南米ダイヤで、チケットをもらった時点ですでに1時間遅れ、最終的に飛んだのは15時過ぎでした。飛行時間は2時間くらいだったかな?つまり17時頃、すでに陽が落ち始めた頃に空港に付きました。

さっそく、アヴィオール航空のカウンターを探しますが、シャッターが降りてました。もうね、絶望ですよ。チケットどころか、その日の泊まるところすら失ったわけですから。加えて日没まであと数時間。さすがに、ここで棒立ちしていては命の危機なので、英語を話してくれそうな空港のインフォメーションの人に相談します。まず、「アヴィオール航空のヴィクターさん」を呼び出してもらいます。返答は「確かにヴィクターは空港職員だが、もう居ない。明日出直すんだな。」と言われました。そんなこと言われても、インターネットもないこの状況で、英語が通じない、しかも日が落ちようとしている状況で、今からホテルを取るのはほぼ無理ゲー。しかたなく、英語が通じそうな空港のインフォメーションの人に、わらにも縋る思いで泣きつきました。インフォメーションの人に、ツアー会社の人に渡されたメモを渡し、そこに書かれていたホテルに案内してもらうことにしました。流しのタクシーを拾うのも怖いので、インフォメーションの人にお願いして、タクシーの人と価格交渉と前金払で送ってもらいました。何かあっても怖いので、チップも多めに渡しました。いやー、両替しておいてマジで良かった。

ホテルに着いた頃には日はとっぷりと暮れていました。ホテルはLa Posada de Danielという、見た目はアパートみたいな感じでした。例のごとく、ダウンロードしてたGoogle翻訳を片手に、「俺は今日泊まることになってるはずだが、予約は入っているか?」と聞いたところ、返答は「No」。なんですと!?

かといって、野宿とか無理なので、必死に部屋が空いてたら泊めてほしいとお願いしたら、「OK」と。とりあえず、札束掴んで、必要な分だけ取ってもらう方式で、会計を済ませ、鍵をうけとり、チェックインしました。なお、この間の会話(書話?)すべてGoogle翻訳。マジで命綱アプリ。このホテルは安全で(鉄格子と鍵がついてるの意味)、快適で(水のシャワーがあるの意味。お湯ではない)、とくに不満はありませんでした。後で確認したら、宿泊費は$3相当でした。やっすい。しかし、宿はゲットできても、明日の朝どうやってカナイマ国立公園まで行けばよいのか、まるでわからない。そもそも泊まるはずだった宿に予約が入ってない時点で怖くなったので、再びレセプションのおねえさんに頑張ってもらうことにしました。

レセプションのおねえさんはスペイン語しか話してくれないので、やっぱりここでもGoogle翻訳でした。ただ、チェックインしたことによって、無料WiFiが使えるので、Google翻訳の音声認識機能が解禁!これを使えば、おねえさんに話してもらったものが英語に翻訳されて表示され、俺が英語で書いたものをスペイン語に翻訳することで、意思疎通が可能に!レセプションのお姉さんが暇そうにしてたタイミングを見計らって、Google翻訳片手にコミュニケーションを試みました。

俺:「明日のカナイマツアーの詳細がわからないのだが、なにか聞いてないか?」

レ:「いやなにも?」

俺:「そうか・・・、実はツアー会社が来なかったんだ。俺電話できないし、スペイン語できないので、この電話番号に代わりに電話してくれないかな?」

レ:「わかった、ちょっとまってな」

という感じの会話をして、電話をしてもらいました。ほんと、空港でカルロスさんの電話番号を控えていた俺、マジナイスでした。何を話し合っているのかは全くわからなかったのですが、ちょっと電話で話した後、

レ:「明日の朝クラリンという人がお前をホテルまで迎えに来て、空港まで送ってくれるそうだ。」

俺:「おぉそうか。ありがとう。マジ助かったよ。」

っと、いくらかのチップを渡して部屋にもどり、一安心して眠りにつきました。

3日目

翌日は朝の6時にはもう目が覚めて、早々にチェックアウトし、レセプションでクラリンさんを待っていました。ただ、待てども待てどもクラリンさんは来ず、9時前ごろにしびれを切らしてレセプションのおねえさんにもう一度カルロスさんに電話してもらいました。そうしたら、折返しの電話の後

レ:「もう飛行機出るってよ!今すぐ空港に行きなさい!タクシーは手配したよ!」

っと言われ、慌てて準備をしました。どうも、8時半フライトの便が遅れているので、ギリギリ乗れるかもとのこと。タクシーを飛ばしてもらって、空港に着くと、いろいろ(セキュリティチェックとか)すっ飛ばして滑走路に連れて行かれました(いいのか?)。そのまま詰め込まれて離陸。あと10分でも遅れたらカナイマに行けなかったと思うと、ガクブルですわ。

画像3

なお、この飛行機、今どきにしては珍しく、コックピットフルオープンで運行しておりました。計器とか見れてラッキーでしたが、このなんともいい加減な運用は、さすが南米と行ったところですね。

カナイマ国立公園に着くと、「ウェルカム!バウチャーを回収します」って言われて、焦る。だってヴィクターさんに会えて無いので、そんなもの受け取ってない。もう、この頃には開き直って、「そんなものは持ってない。俺はカルロスという人からツアーを買ったんだ。カルロスに電話しろ」と言い、電話番号と手書きのレシートを渡しました。電話したり、裏側に行ったりした後、結局「オーケー、ウェルカム!」と言われ、なんとか宿泊できるようになりました。

カナイマ国立公園を訪れた5月は、ベネズエラでは乾季に当たり、水量が少ないので、名物のボートツアーは無いと言われました。それは覚悟していたので、しかたありません。その代わり、当日は午後からカナイマラグーンのツアー、翌日にセスナーで遊覧飛行するツアーがあるので、それでを楽しみにしておけと言われました。

カナイマは完全に観光地で、治安もよく、物価は高いのですが、夜に出歩いても大丈夫でした。宿は基本コテージで、食事は共通食堂で行くと定食が出てくるシステムでした。意外と美味しかったですね。

画像5

画像6

ラグーンツアーでは、おっちゃんが珍しい動物や滝を案内してくれました。水着で滝壺泳いだり、いい天気に恵まれて、なかなか満足度は高かったですね。写真は、ツアーガイドのおっちゃんが「ほらほらー毒ガエル〜」って見せてくれたやつ。

画像7

画像6

多少トラブルはありましたが、カナイマ国立公園を楽しめましたし、翌日のセスナ遊覧飛行ツアーには期待大です。このまま、なんの問題もなく家までたどり着けたら、ほんと文句はないです。そうならないのが、ベネズエラクォリティなのですが。

次:4〜5日目の旅行記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?