システムで顧客が絶対困ってること!

20年近くITソリューション営業をしてきて、システムで顧客が絶対困っていることがある。これを知ってるだけで顧客との話も深いところに進めるチャンスがあるので是非参考にしてほしい。

1、経理部門が困ってること

売掛金管理である。請求書をお客様に出し、お客様は指定の口座に入金してくるのだが、この金額について、振り込み手数料を引いて入金してきたり、複数月まとめて入金してきたり、他部門もまとめて入金してきたりする。入金都度、売掛金の消し込みをしていくのだが、とても煩雑でシステム化が難しい部分となる。ほとんどの企業が自動化できていない。
売掛金の消し込みシステムをネットで探すとほとんどない。
大手企業でもエクセルのマクロで実施していたりする。
最近ではRPAでやってる企業も多いみたいだ。

2.メーカーが困ってること

量販店(スーパーとかホームセンターとか)と取引があるメーカーは
量販店でのレジシステムやネットショップで使うための商品情報についてメーカーに入力を依頼してくる。
さらに手間なのは、食品製造業ではアレルゲン情報などの入力も必要だ。

量販店ではeBASEという商品情報データベースを使っているケースが多く、このeBASEをメーカーが導入することで手間はかからなくなるが、非常に高額で導入していないメーカーが多い。

次に大変なことは、量販店ごとのEDI対応だ。これも毎日の量販店の発注データを受信して、納期情報を返したりする。これも量販店ごとに対応が違うのでそれぞれ対応する必要がある。システム化は可能だが、膨大な費用がかかる。昔あったのが、販売管理システムのリニューアルのときに販売管理システムの費用が2000万円かかり量販店ごとのEDI対応が同じぐらいかかった例もあった。自動化していればいいのだが、人為的に対応している事も少なくない。決まって重要な仕事を事務員の方がやっているケースも多くみられる。

直近の動きとしては、EDIについては標準化する動きもある。流通BMSという動きだ。これを導入することで各社違っていたEDI情報を標準化する動きがある。

入金消し込み業務と商品情報データの入力業務、EDIの対応業務は必ず困っていると思うので、是非商談の際に話題を出してほしい。これにより、商談化や商談化しなくても丁寧に情報提供する事で顧客にとってあなたは特別な存在になれる。お勧めする。

もしお困りもしくは不明な点があればご連絡下さい。わかる範囲で対応いたします。

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