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DWU騒動はやっぱりプロレスだった? ~演者はカマトトぶっているだけでは?

DWUに関してもう、語る機会は当面ないと思っていたが、騒動後上げられた動画、また過去の動画等を見ていくと違和感があった。

それは、この演者もあの配信内ではカマトトぶっていたのではないかという違和感である。
また、あれほどの演者が壮大な三行半を叩き付けたというのに、その後に上げられた動画を見るとまだ運営と付き合っていると感じる点もあり、自分としてはいささか腑に落ちない所もある。

一番初めの記事では視聴者目線、次は運営サイドでこの騒動を語ってきた。そして、今回は演者側で見ていくことで今回の騒動を振り返りつつ、新たに疑問に思った点を見ていきたいと思う。

■演者もVtuber業界の裏事情は把握していたはず

まず、タイトルにもある「カマトト」に関して説明をしておく。いや、言葉の意味を知っていることからすれば、今更感もあるだろう。まずはこの言葉の使われ方にも注目して欲しい。

異性の歓心を買うために無知や純真さを装うこと、またはその人物。江戸時代、蒲鉾をさして「これは魚(とと)か?」と聞いた遊女の様子があざといと評判になったことから。主に女性に対する陰口として使われる。1980年代になると、「かまとと振り」がさらに変化して「ぶりっ子」と呼ばれるようになった。
ニコニコ大百科より

DWUは深層Webの住人という割には無知で無垢である深層ではなく“浅瀬”と揶揄されていた。ただ、それは深層Web、犯罪やアングラという面での話。実際、中の人はエロゲー声優であることを公言しており、自身の業界の内情、裏事情に関しては知っている。

深層Webをあつかっている運営でさえ、声優業界の闇をあつかうのは恐れていたようだ。
そういう意味では、中の人もある種、深層Webの住人。
また、配信内では自身の恋愛経験、ガールズバー等での経験を赤裸々に語られるほど、メンタル、業界的にもカマトトぶる乙女ではないのは確かである。
(他のVtuberみたいにセクシャルな内容を面白可笑しく語るタイプではないが)

過去にはVtuber業界の運営サイドから対談を行っている。当然、余所では聞けないような裏話込みで。
あの配信内で出てきた内部文書に驚いてはいるが、過去には大なり小なりで似たケースを聞き及んでおり、周知の事実となっている。

総合して考えるとDWUの中の人、演者からすれば、Vtuber業界も声優業界と同じで、悪く言えば視聴者を欺して、夢を見させているという考えがあってもおかしくはない。
少なくとも声優業界に関しては、「オタクくんさぁ…」と発言しているほどにその認識は持っている。

となると、5/30配信ではVtuber業界は夢を売る、某ネズミランドの様な世界、商売だと語って「遊びを仕事として真剣にやるからVtuber業界成り立ってんだろうが!」の名言もどこまでが本心だったのかと疑問が出てくる。
別に過去の発言から揚げ足をとるわけではないし、確かにプロ意識から出た言葉と考えれば不自然さはない。
そもそも、あの配信内で恐らく感情的になってたとはいえ、運営が説明していた健全なVtuber業界論に関しても、理解できないのはいささかおかしいとも感じた。

他のアイドル売りして、自身も姫のように演じてVtuber業界の裏を知らない演者なら、あの配信内の様な夢を語るVtuber像は正しいが、酸いも甘いも噛み分ける程度に初めから似た業界を居て、内情を知る演者には夢などまやかしと十分に理解しているはずだ。

また、エロゲー業界で働いていれば、運営が怠慢であっても、極端なケースでもないと理解できたのではないか。ここは推測混じりの考えではあるが、エロゲー業界もこういった面は大概である。
だからといって、エロゲー業界全体がそうではないが。

そう疑問と思う箇所を総合的に考えると、あの配信では運営同様、演者も仮面を被って演じていたのではないかと考える事が出来る。
今までのDWU動画内でも演者の言動だけで考えても、あの時の発言はいささか矛盾するからだ。

そうなると演者、運営双方によるプロレスだったのではないかと考えるのが、自然となる。
ただ、真相は分からない。あくまで状況証拠からの私の思いでしかない。

実際、演者も感情的になるほど、運営側に問題が合ったのは間違いないし、方法性がかみ合ってなかったのも間違いないだろう。
ただ、企業案件の取り組みは話に出てきていたが、給与面、金銭的な話題に関しては余り触れられていない。(運営サイドの面では少し話題になったが)
他のVtuber騒動と比べても、この点が触れられてないのは少し不可解な気もする。ともあれ、この手の話で一番揉めやすい要因である給与面には問題、不満が無かったのだろう。

ただ、演者は声優業界内では闇に直に触れるほどの経験はしてなくとも、諸先輩方、仲間内からも聞いていただろう。
実際、男性声優のくだりにしてもゴシップネタではあっても、業界的の闇であり、触れにくい暗部であることは認識もしていた。
そして、Vtuber業界の別運営との対談で自分の業界と同じ構造と知るのに十分な経験、知識はあっただろう。

だから改めてあの配信内を思い起こすと、自身の業界と比べても、そういった内情や理解もあっただろうに、配信内では演者は夢を語り、ウブな乙女を演じていた気がした。
それこそ、演者がそれまで口にしていたオタク君達を欺すかのような、カマトトぶって同情を集めようとしていたのではないか。

何度も言うように自身がいる声優業界では仮面を被り、騙しているのに、いざVtuber業界には夢があると発言するのはいささか無理がある。

別に演者を悪くいいたいのではない。あの配信内での発言がいままでと中の人自身の考えとは矛盾するように感じる以上、やはり脚本が存在していたと考えるには十分な根拠といいたいだけ。

実際、あの反転後のラストにしても何も知らずにやらされて、下手したら大の大人であっても泣き出してもおかしくない。夢見るVtuberなら、言葉を失って何も言えないまま終わっているだろう。

それをやりきっている点もプロ、リアクション芸人である。例え知らされてなくとも経験慣れしているからこなせた対応である。まさに演者である。
演者に疑惑的な目を向けて思い直すとそう感じる事が出来た。

疑惑と語ったが、あくまでプロレスを真剣試合とみるか、娯楽としてみるかの意味合いであり、別に善と悪で区別する意味ではない。

すでにDWUの中の人が語っている通り、「オタクくんさぁ…」としてあの配信を見れば、そう考えるのが自然というわけである。

■新作マンガ動画の謎

こちらの投稿が6月12日と、あの騒動から2週間経っての話である。
このマンガ動画内であの騒動も含んでいるため、早急に作られたのは明らかである。クオリティから見ても、2週間の制作納期でも不可能ではない。

ただ、不可能な話ではないため謎と言いきるほどではないが、それでも少し違和感がある。

このマンガ動画はおそらくは外注で制作しているはずである。そうなるとあの騒動後にすぐ発注して作ってもらったことになる。いささか行動が早すぎる。
そもそも、Vtuberでマンガ動画をやるようなの事はあの配信で演者が語ったVtuber像とはかけ離れている。
また、「漫画動画 値段」で調べれば分かるが、制作費は10万からのスタートである。制作コスト的にもあの騒動後に早急にお金を動かす行動が出来たのも理解に苦しむ。

それらを踏まえても演者があの騒動後にマンガ動画を外部に発注したと思えない。
ならこの新作マンガ動画は何なのか?

ただ、これに関しては少し考えれば答えがすぐに出てくる。

それは2作目の内容を見れば分かるからだ。この内容はマンガ動画とは何かと説明して語っている。また、1作目と2作目のクオリティが比較すると2作目の方が高い。
それに内容も「漫画村燃やします」と言って始まった、従来の深層Webの住人であるDWUの姿がここにはあった。

つまり、2作目こそが本来1作目であり、そして、あの騒動後に短期間で複数動画を上げている点からも以前から制作されていたのだろう。
だから、演者が運営と手を切る前から進行していた企画で、内容からも運営主体だったと見る事ができる。
一応、ここまでは自分の推測だが、制作納期から考えてこのマンガ動画はあの騒動前から進行していた点はまず間違いない。

それを抜きにしても、あの騒動を含んだマンガ動画に関しては、運営と演者ともに同意なくては、そもそも制作自体がトラブルの元である。むしろ、あの配信を見て考えると、このマンガ動画の内容なら演者側が嫌がる中身である。どこか声のテンションも低い気もした。
ただ、動画投稿後に何か騒動にはなっていない。

そう考えても、あの騒動後に運営と演者が最低でもメール等で打ち合わせの場があったと見る事ができる。そうなると騒動後も運営と接点があったことになる。

この騒動後に上げられたマンガ動画でも、あの配信はプロレスだったと考える事が出来る。

■余談とはなるが、Vtuberらしからぬマンガ動画に関して、すでにやっているVtuberというか運営は既に存在する。

正直、この『奇想天外あにびっと!』はYouTubeに溢れるマンガ動画のお話フォーマットそのままにVtuberが演じているだけに、いまだに目的がよく分からない。
普通のアニメのような内容をマンガ動画のフォーマット動画作りするなら、Vtuberには適していて、相乗効果も期待できる。

それでも現在、このチャンネルの動画は数多く存在しているため、このマンガ動画は制作費を考えても赤字となっていないのだろう。視聴数でも数字で出ているから、この方針は間違ってないのは確かであるが。

■追記(2020/7/2)

言い訳ではないが、記事を書いていた時点ではDWUのマンガ動画は3本しか無かったため、動画作成は外注だろうと思っていた。だが、現時点では5本となっている。
恐らく、今後も増えるのは間違いないだろう。

そうなると、DWUの演者側主導であればコスト面でも制作費を回収できるほどのメリットが薄い。おそらくは資金、人材的にも元運営による内製、お手製ならここまで数を上げているのは納得も出来る。

ともあれ、この制作経路は不明だが、DWUのマンガ動画は外注という点は少し間違っている可能性もある為、訂正ほどの意味ではないが追記しておくことにした。

また、記事内でも語った通り、外注、内製にしても運営が関わっている可能性を否定するモノではないため、DWUが本当に独立したのという疑問自体が覆す内容でもない。

■追記(2020/7/18)

新作のマンガ動画を見て唖然とした。正直な話、これを事実とは受け入れがたい。
ともあれ、この動画の内容は、前半部分はノンフィクションに見えて、事実だとしても、後半では今までのマンガ動画の内容になるから理由が分からない。確かに流れは分かるよ。全体がネタであり、脚本であるとするなら。

また、前半部分でこれらマンガ動画を作られた経緯を語っているが、これが事実であれば元運営に騙されている可能性が高い。その上で、元運営と制作会社が手を組んで水増し請求の可能性を示唆できる。
それこそ、裁判にするような案件である。
だが、コンテンツとして動画にしている以上、ネタの可能性もありどこまで信じていいか分からない。

ともあれ、あの独立騒動後も運営と演者が関わっていた点も動画内で述べられている。元が付いているか、いないかはあるにせよ。この点は経緯から考えても信じるには足りるだろう。
なら、今度はあの独立劇に対しての疑問となってしまう…

発端となった独立劇前後から、すべて事実とするには矛盾点が多い。それは運営側だけでなく、演者側にもあるようにしか見えない。
正直、自分のここまで書いたことが嘘、デタラメで憶測だけで書いている思って頂いても構わない。私自身、このマンガ動画を見ていると何を信じていいか分からないほどになったから。

■独立後の円満な活動?

そもそも、騒動後も直後の配信で語っている通り、ソフト、機材周りで慣れていないからと演者が運営の一人をサポートにおくほど、あれほどの三行半を突きつけたにしては引っかかりのある行動である。

それに他のVtuber騒動などから比べれば、運営と手を切ったのにガワ、チャンネルをすぐさまというか、次の日にはスパチャ込みで使えるなどあり得ないことである。
先にも述べたが、そういったVtuber騒動は自身の動画にもあるように演者自身も聞き及んでいることである。

つまり、運営から離脱してからの活動を見ると、実はある種の円満退社だったのではないか?

そもそも、運営、演者ともに遺恨が残っていれば、自分が正しいかったと双方の暴露合戦になるのは他のVtuberではよくある事である。
いや、どの業種、下手すれば家族間でもあること。
騒動後にTwitter上でもそれはない。
むしろ、ここまで騒動後に何もないのは単純に契約が切れたから、独立したというには流れと考えると至って自然。

実際、この独立にしても、どこまでの権利を貰っているのか不明だ。
法律的に詳しくはないが、DWUはある種、事業であり、正式に譲渡となれば法的な手続きが発生するだろう。
ただ、騒動後の次の日、日曜(役所等は休みの日)の5/31にはお気持ちの配信を行って、スパチャが投げられている。
単に喧嘩別れであれば、そうそう権利的な話がまとまるとも思えず、日曜では正式な手続きも出来ず、結果こういった状態で配信を行い、お金が発生すれば、お金は誰のモノとさらに揉める元ではないだろうか。
自分は法律に詳しくないので、これは単純に私の疑問としておくが、ただ、これは裏で穏便に話し合われて、互いに納得しているモノだとすれば、話は別である。

つまり何度も言う通り、あの配信もプロレスと見れば、これらは納得がいく。
ただ、あの怪文書がこれらの考えを阻害するのだが…

別にDWUに対して批判や皮肉を言いたいのではない。実際、他のVtuberに比べて考えても、独立後は静寂すぎて逆に不気味さを覚えるぐらいだ。
なら、騒動後の経過を見ても単に円満退社と見た方がいいのではと考えるに到ったわけだ。

あの配信も単に「漫画村燃やします」と言って始まった、従来の深層Webの住人の最後の花道として、不健全なVtuber業界に対して場外乱闘をしただけと見る事ができる。

大体、演者にしても声優業界で、問題を起こして独立することの大変さは理解しているはずだろう。そして、不健全なVtuber業界も多少なりとも経験からも理解しているはずだ。

そもそも、騒動の主軸も活動の方針であり、金銭的な話題に触れてない点からもお互いにこの点では納得していたと見る事ができる。
また演者が声優業であることは、この手の運営の台所事情を含めたお金の流れをおおよそ予測できていただろう。

Vtuberという仮面、匿名性であっても企業に属して、別企業とも接して活動している以上、視聴者には誰かは分からなくとも、業界では書面も交わして活動しているだろうから、その存在は誰かはバレている。
業界内で素性がバレている声優が、今回の騒動で変に悪名が付くことはデメリットでしかない。
これが何の背景も持たない魂なら、この程度の騒動では失うモノがないからデメリットは少ないが…

なら、業界内でも今回の騒動はプロレスだったのでは…
そして、演者はカマトトぶっているだけでは?

そもそも「カマトト」の言葉の背景には女性が無知や無垢さといった仕草をあざとさとして売りにしている、といった意味も含まれている。
それは隠語的に使われる「プロレス」と意味は似ている。

■最後に

自分が一番最初にDWUをあつかった記事の冒頭はこう始まっている。

ただ、問題はこの配信がバーチャルYouTuber、VTuberの様式というか見慣れていないとプロレスなのか、暴露なのか分からない。そんな意味でも上級者な配信でもある。

これらの配信の上辺だけを見ていれば、演者が正しい、運営は間違っている論理となってしまう。

ただ、この演者が正しい、運営は間違っている論理にしても、何度も触れるように過去には別の運営サイドから対談から、そういった話はされている。深層Webをあつかうコンテンツからしたら、あの配信をその視点で見る事は馬鹿なことと示されているのだ。
そもそも、あの配信自体が過去と矛盾した構造となっている。

そして、不健全なVtuber業界に対して一石を投じるモノであれば、内部文書だけでなく、演者、運営による独立、転生騒動にもVtuber業界側にも投じていたのではないか。

私の考えとしては、このDWU騒動で分かった事は上辺だけ、また片方の意見を鵜呑みにしても真相には辿り付けないという事。
実際、今までの記事は私の推測、推論をまとめたモノ。このDWU騒動の真相ではない。
ただ、Vtuber業界に対しての見方を考える機会であり、多方面から見る事の大事さに気づかされた出来事である。

最後に、あの配信内容はシンプルに酷い。運営も頭はおかしいと言われても仕方が無い。その点は擁護できない。

それでも、その上辺だけで真相、全てと見るのはDWUの過去の内容からも違う事は言われていたこと。ある意味、切り抜き動画のようにあの配信だけで全てと感じるのは危険であると、まとめておく。


これ以前のDWUに関する記事


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