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DWUの先の配信(5/23配信)はプロレスだったのか? ~視聴者の距離感を問うケース

■追記(2020/5/31)
この記事は投稿時間でも示されているように(2020/05/29 22:05)に投稿されたモノです。

先日(5/23での配信)、バーチャルYouTuberであるDeepWebUnderground氏の配信であまりに酷い内容かった。まともに見ると心も痛めるし、台本ありきなプロレス的なやり取りだとしても面白い要素もなく、ただ酷さに見る娯楽、エンターテインメントにもなっていない。

この配信の真相はともかくとしても、この内容をそのまま世に出した運営に関して、まさに『運営は愚か』というしかない。
いや、普通に社会的信用を投げ捨てていると見られてもおかしくない内容である。

ただ、問題はこの配信がバーチャルYouTuber、VTuberの様式というか見慣れていないとプロレスなのか、暴露なのか分からない。そんな意味でも上級者な配信でもある。
真相に関しても触れたいとは思う内容だが、ひとまずは今回に関しては配信内容を中心にVTuberの様式的なモノを語ってみたいと思う。

■本配信はプロレスだったのか?

プロレスと語っているが、一応この場では見せかけだけのパフォーマンス、つまりは台本ありきの展開を指している。
それほどにこの配信内容はその台本ありきなプロレスとしても擁護も何もできないぐらい酷い。

内容に関しては、事前のスケジュールで運営からは企業案件のスクラッチくじについて説明する配信と聞かされていた、DWU(中の人)氏が直前になって内容はおろか、配信することも知らない運営に対して、始めに聞いていた内容ほったらかして怒りをぶちまけるいった話となった。
そもそも、本当の意味での配信内容、流れを書かれた台本もなかった以上、場外乱闘的な内容になるのも当然ではあるのだが。
しかも、その配信内でも運営は企業案件に関して把握していないなど言い出したりと、視聴者からすれば何を見せられているか本当に分からない。

ただ、DWUに関しては他のVTuberとは少し違っており、私も詳細は把握していないが3Dモデリングを演者が声だけでなくキャプチャーしてやっているため、スタジオ内で運営もいて行う配信スタイルである。基本、2Dを基本とするVTuberとはこの点は違う。

半ば内情を暴露するような配信は、直に運営も見聞きしているため、すぐに止めることができるし調整も可能である。なのにそれは行われず、演者による運営批判、罵声が続くことになっていた。
他のVTuberでも過去にはこういった暴露配信は運営に隠れて行っていたようだが、この件に関してはそういった次元ではない。

そうなるとこの配信はドッキリ的なプロレスと見るべきとなる。
ただ、そうなると疑問となる点も出てくる。

DWU、いや、元々このVTuberは中の人とキャラクターが希薄というか、完全に剥離して単なる演者にすぎない。実際、DWUというキャラクター上でも自身がエロゲー声優であることを公言している。
そのため、この配信内も完全に中の人としての暴露を繰り出しているし、そこに出てくる内容も運営にとっては不利益なモノ。
そもそも、企業案件の内容を説明する配信であったのにそれを放っておくこと自体、会社間での信用問題になりかねない。また、中の人は他の案件も例に出して、運営の批判を行っている。

なら、この内容は暴露放送となるのだろうか。

この真相は分からない。運営が演者に対するドッキリも過去の配信からも推測はできるが、運営にとって会社運営に不利益を明らかにする配信を許すのもどう考えても納得できない。
たとえ不利益を無視しても、ファンを喜ばす内容なら理解はできるが、この内容は完全にファンを止めるような展開だった。理解できる点は一つもない。

この話題には余り触れたくはなかった、この配信後にテレビのリアリティ番組の影響もあって炎上して大問題となった件もある。
自分はこの件と重なってしまった。

ただ、この配信内でも中の人の問いかけに対して、運営は遊びでやっていると言っている。それが真実だとすれば、いろいろと納得する。
お金など気にせず、また社会的信用などなく道楽としているのなら説明がつく。

ただ、ビジネスとしてのVTuberが取り上げられている中では何とも夢があり、現実味のない話であって、この内容が一番この配信内では納得できない点ではあった。

■運営は遊びでやっているのか?

ただ、『運営は遊びでやっている』に関してはすぐに運営自身で否定している。

このTwitterのやり取りは配信直後というか、配信終了直前に配信内のチャットの延長である。ただ、VTuberのアカウントでのやり取りのであるため、一般人からすれば分かりづらいが、これはVTuber同士ではなく運営同士のやり取りである。

内容に関しては過去に販売したグッズにおける、利益に関する両者間のトラブルである。この件は過去にも何度か出ておりネタとも思われがちだったが、配信内容であって、DWU側の運営のずさんさを裏付ける証拠にも見えてきた。

ただ、それに関してはすぐさま運営は反論。真相は分からないにしてもDWU側は非がないことを明言する文章。
運営は金銭的に自身が不利になるようなことを言葉を選んで対応をしている。

遊びでやっている、企画も把握していないなど配信内での発言とは矛盾する行動力の早さである。
つまり、運営は遊びでやっておらず、金銭に関してもどうであれ儲ける手立てはしっかりとしていると、このTwitter上で暴露してしまっている。

ただ、あの配信がプロレスだったとして、このTwitterでは運営自身が演者とは真逆になっており、ここだけは少し笑える流れだった。ただ、それ以外は笑えることもなく、普通に見ていると怒りを覚える内容でしかない。

ともあれ、運営はどうであれ遊びでやっているにしても、何処に楽しめる要素があるのか逆に聞きたくなるのだが。

■視聴者との距離感は

先にも語った通り、リアリティ番組の影響で炎上して大問題となった件もある。

下手したら、VTuber界隈でも似たことが起きるのは時間の問題というよりも大小に関してはむしろ、先かもしれない。ただ、真に不幸な自体にはまだなっていないだけ。
それでも、かなり精神を傷つけているケースはよく飛び交っており、また中には金銭的にも被害を出しているケースもあると聞く。

実際は金銭的なケースもある種、欺し欺されであるため当事者には失礼ではあるが、社会派なリアリティ番組としてみれば視聴する側にとってはまだ笑えるかもしれない。それでも結末に水戸黄門が出てきて解決するわけでもないので爽快感もなく、特殊詐欺の体験談のように反面教師として自身を戒める程度にしかならない。

そう考えても、今回のDWUの配信に関しては、それらを露呈させた内容であった。

配信で見ていた時はそこまで考えて、読み取ることは難しい。しかし、冷静に考え、配信外でも情報集め、過去の事例から照らし合わせるとなかなか興味深い話ではあった。少なくとも、自分に取っては知らない世界を知る意味では。

確かにVTuber界隈の裏ではドロドロとしてモノがうごめいている。今までそういったモノを噂程度には聞いてきたが今回の件もあって、そういった噂で聞いていた黒い部分を掘り起こして調べて、現時点の状況に照らし合わせをしたほどだ。

そういった情報も含めてしまうと、VTuberとしてのキャラクターを推して楽しむコンテンツとしては矛盾した側面となってしまう。
いや、それは裏営業、枕営業が多少なりとも存在して、成り立つ芸能界も同じであるが、本来はそういったモノとは無縁と信じているからこそ、芸能界とは違ったVTuberが今ブームになっている側面があると信じていた自分には、今回の件でそういった側面を知ったのは残念な話ではあった。

いや、何処であっても裏ではそういうことがある以上、自分自身がお花畑であったことを嘆くべきなのかもしれない。

ともあれ、VTuberと視聴者との距離感は近く、また視聴者ファンの直接的な支援で成り立つ業界ではある。
そんな中で台本ありきなプロレス、また炎上を起こすようなリアリティ番組的なテレビ的なノリを見せつけられたのが、先のDWUでの配信だったと思う。

その結果、自分は視聴者としてVTuberとの距離感を問うケースとはなった。他の視聴者にとっても、あの内容ではファンを止めるなり、中の人を直接的に支援したいなど様々な思いが生まれただろう。
ただ、運営を擁護する気にはなれないのは共通だと思う。

■最後に

今回の件で少なくとも私はファンとしてDWUを追うことはもうない。
ただ、この件はVTuber界隈にとってはある種、語り続けられる内容ではあると思っている。それは良い面ではなく、明らかに反面教師ではあるが。
だからこそ、今後ともDWUに関しては追うことにはなるだろう。ただ、冷静な目というか冷ややかな目で見ることになる。

そして、この運営に関して何処の会社とも誰とも分かってはいないが、これに関してはきっちりと調べれば分かることである。今後の運営である彼らの動向に関しても追うこととなるだろう。
彼らがただ、お遊びでしているのならそれで問題はない。
しかし、ビジネスとしてのVTuber界隈、またそれに近いエンターテインメント業界に居続けるのなら、また問題を起こしかねないケースとなりかねないからだ。
何しろ、彼らのノウハウは炎上まがいでしか数字を稼ぐ手立てしか知らないからだ。それはこの運営が関わったDWUを初めとするコンテンツを見れば明らかである。

しかしながら『運営は遊びでやっている』とある種、明言した以上、これは言質となる。彼らにどうこう言った所で、名誉毀損で訴えることはあっても業務妨害にはならないだろう。何しろ、ビジネスではなく、道楽と彼ら自身が明言して、記録にも残っているのだから。
もっとも、この発言に関しては彼らに関わった企業からお叱り、最悪訴えられてもおかしくないレベルではある。むしろ、そんな実績しかない彼らを起用する側も下手をしなくとも一蓮托生で社会、ネットを含めた深淵へと落ちかねない。

今回の配信は余りに酷かった。だからこそ、今後はこのようなことは一視聴者から起きてはほしくはないのだが、ただ近いことは起きてしまうだろう。
そうなればこの界隈自体からもファンが離れて行くことになるだけである。

だからこそ、今回感じたことは自分自身まとめておきたかったし、まだこの騒動は尾を引くのは明らかである以上、現時点で何か文章でも残したかった。

ともあれ、近くこの後の展開も起きることだし、それを語ることもあるだろう。今はまだモヤモヤとした思い出しかないが、そこを踏まえてまとめたいと思うので今回はここまでとしておく。


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