因幡はねるの原点にして頂点 ~母譲りのテクニック
VTuber因幡はねるの配信には母親が出てくることがある。それは配信事故ではなく、他のコラボ相手同様ゲストとしてである。
いや、VTuber因幡はねるを知らない人にとって何を言っているか分からないだろう。
ただ、この配信業界隈が縁で結婚して、夫婦で配信なんて珍しくもない。
また、VTuberでママというとデザインをしたイラストレーターを指すが、ここではそれは違う。
タイトルにもあるように、因幡はねるの魂の実母の登場である。
実際、この配信が初登場ではなく過去には何度と出てきている。また、母親がよく見ているVTuber懲役太郎とも対談をしている。
また、実母の立ち絵(エイプリルフール用に作られたモノだが)が用意されており、娘共々VTuberといった所である。
ただ、よくよく考えると娘の配信業への理解だけでなく、自身も娘のため(?)と配信に出てネタにされる親は珍しいというか、異例ではないか。
そもそも、身内から配信業への理解を得られてないケースはあるだろう。
ここで話すのも少しアレかも知れないが、元あにまーれの稲荷くろむに関しても引退理由は親バレである。
新しく出てきた配信業とは何かから何まで初めての存在。今、人気があるといっても一部の層だけ話である。その層から外れた親世代に理解だけでなく協力までしてくれるのは、異例であると同時に心強いモノである。
また、この配信を見ていくとさすが親子と似た点に気が付く。ただ、この点に関しては、因幡はねるがここまで伸びた理由に通じていたのではないかと感じた。
それに関して、今回語っていきたい。
1.スパチャと貢がせるテク
まず因幡はねるの実母、ママねるの武勇伝自体、運営も判断に困る内容だったらしき、厳選というか精査した上での内容だけを配信内で扱ったらしい。それでも字面だけでもかなりモノばかりだが。
さて、そんな内容だけにあまり語ると色んな所で抵触しそうな話題であるが、そんなママねるは男性に対して天性的に貢がせるモノを持っていると感じた。それは配信内でも語られている通り、花といった些細なモノでさえ献花台に変えるほどの数多く貰ったり、資産的な価値のある車、家、マンションなども頂いたモノだと語っている。
またその中には、因幡はねるへのお小遣いも含まれていたとか。
いや、この手の話はよく聞くが、どちらかといえば物語の中での話と思っていた。実際にこんな人がいるなど、普通の人には想像できないだろう。
ただ、これら貢がせる行為は我々も良く目にしている。それはホストやホステスもそれに当たるが、もっと身近なモノである。そう、YouTubeでのスーパーチャット、スパチャと構図が似ている。
そもそも、スパチャは投げ銭であるが、それが固定のファンから定期的に行っていれば、パトロン、支援者である。
配信内でもこの点もママねるの付き合っている男性をパトロンとして語っている。
この点は親子共々、共通している点である。
また、因幡はねるの実母、ママねるは何度か配信に出てきているとはいえ素人である。いや、素人の定義からはかけ離れている気もするが、敢えてここでは素人としておく。
この配信では、因幡はねるのスパチャに対しても、ママねるの方がすぐさま対応しているほどに配信慣れしている。
今までの経験や他の配信から配信慣れしているのはあるだろうが、基本スパチャにすぐ反応をするといったYouTube文化を本来の層でない年代が熟知しているのだ。
配信という場では娘である因幡はねるの方がママねるより経験値は上ではあるが、ただママねるはわずかな経験で我が物としている。
こうして、上げていくとママねるの才能は異質さと感じるだろう。
だが、これは逆に考えた方がいいのかも知れない。
スパチャの本質が貢がせる事を熟知しているからこそ、今までの経験からもすぐさま反応して返すことがより効果的とママねるは熟知しているのではないか。また、よくコメントしている人物すら親子共々覚えている。これも同様である。
また、この配信内でも過去にはテレビに出たことがある。友人にテレビ関係者もいるなど、分かっている情報だけでも配信に通じる経験が豊富である。
それらを駆使して、そして、これまでの配信での経験が合わされば、ママねるは他のVTuberにも負けないだけの実力となっていたのではないか。
つまり、インターネットという新たな媒体であっても、行為として貢がせる事に本質が変わらなければ、その対応は慣れたモノだろう。
また、逆に娘である因幡はねるもまた子供の頃より直にママねるの天性的な貢がせるテクを見てきていることは、配信業という新たな場で活かせていたのでは無いだろうか。
すこし、性的なセンシティブな話となるが因幡はねるはファンのみんなをとっかえひっかえにして食い散らかしたいと発言している。ここもママねるも数多くの結婚を経験して、多くのパトロンに囲まれ生きている。しかも、現在進行形。
その事に対しての是非は抜きにして語るが、これは愛情を一人にだけ尽くすのではなく、全てに与えるようなタイプなのだろう。
因幡はねるは子供の頃から親の姿を見て得た後天的なモノか、DNAからの受け継いだ先天的なものかは分からないが、この点も親子揃って共通している点である。
ともあれ、これはYouTubeという不特定多数の人間に対しては相手をする中では、大きな武器である。そもそもアイドルとはそういうモノであるから。
この親にして、この子ありはこの点で一番感じた事である。
まさに因幡はねるの原点とは母親ではないだろうか。
2.ママねるのトークスキル
先に語った通りスパチャに対してもすぐさま対応、また、登場シーンで昭和の歌を唄いながくるなど配信慣れてしている。
多分、これらの配信スタイルは娘である因幡はねるよりも、以前にも共演、またよく見ていると語っていた懲役太郎を参考にしているのではないだろうか。また、それは昭和のテイストかも知れない。
そもそも、職業に対して貴賤する気はないが、ママねるはスナックか何かで働いた経験でもあるのだろうかと思うぐらいに卓越したトークスキルを持っている。
エピソードトークにしても日頃から話をする事に慣れているのか、順序立てはしっかりしており話を聞いていても飽きさせないで、続きが気になるモノである。
過去にはテレビに出たことがあり、テレビ関係者に友人がいることがトークスキルを上げているのだろうか。
特にテレビでもそうだが、YouTubeにおいてつまらなければ、その時点で動画を閉じてしまうことはよくある。
配信業というものに経験はなくともスナック的なモノと認識できれば、ここらは例え新しいモノに対しても年の功の経験は活かせる。また、スナックとてどうであれ長く居て貰うことが大事である。
この点もYouTube上では大事な点である。
そもそも、トークスキルは何も配信業だけでのモノではない、日常でも使える術である。
こういったトークに優れた母親と会話を育んできたことも因幡はねるの強みとなったのではないだろうか。
3.家族の理解と協力
そもそも、家族から配信業の理解だけで協力も得ていることはVTuber活動に大きな励みである事は間違いない。いや、どんな仕事でも同じ事であるが。
因幡はねる自体、VTuberとして活動を始めた頃はある程度の認知はあったにせよ、ほとんどの人間からは「VTuberって何?」であった。
現在でもチャンネル登録者数17万人と数多くいるが、YouTube上では100万人超えでも珍しくない。
そう、VTuberの世間での認知はまだこの程度ある。
割とVTuber黎明気から活動している因幡はねるにとって、いや、当時のVTuberにとって周りの理解を得ることから始まった活動である。
そんな誰も知らない中でも家族からの理解、協力がある事の意味は大きい。
また、因幡はねるの祖母も配信を見ているという。ただ、テレビでさえ、ネタと現実でどこか本当で嘘か分からないのに、VTuberは更にカオスである。
女性の姿で男性、逆も然り。また、ものまね芸人のような存在もいる。
さすがにこの点は上手く認知されず、また説明が難しい事からママねるは説明を放棄したと語ってるが、まあここは仕方が無いね。
しかし、年配者である祖母にも活動を認めて貰っていることは何度も言う通り心の支えとしてはこれ以上ない。
精神的を病むVTuber、いやここはアイドルとて同じで、活動を続けること自体が大変な中で、最大の理解者で身近にいることは、VTuberでなくとも心強いことである。
いや、前言を撤回したい。
4.娘としての“因幡はねる”
自分自身、VTuberらしさとは何か問われれば、“外見”と“内面”が一致していることだと思う。ただでさえ我々、人間でも“外見”と“内面”が一致というのは悩み所である。VTuberはさらにこの二点が相容れがたい、それは2次元もしくは立体という“外見”と別次元に存在する魂が“内面”を持つ存在であるためだ。
この“外見”と“内面”が一致していると感じことでVTuberはより輝くのだと思う。
例えばの話であるが、自分の息子が娘になっても親はそれを認めることは難しいモノである。必ずしも受け入れられるとは限らない。これもまたある意味、“外見”と“内面”が一致といったところであるが…
語りたいのこの意義ではなく、これを前提にした話となるが、自分の娘が2次元の存在になったとして、それを娘と認識するか、そのキャラと認識するかどちらだろうか。
本来、因幡はねるとママねるという関係はそんな難しい難問が存在しているのだ。そうでなくとも、娘と母の会話であれば、下手をしなくとも、本当の名を口走りそうなモノである。
これは娘への配信業への理解だけで無く、VTuberとしての“外見”も認知していることではないか。それは娘としての“因幡はねる”である。
我々、視聴する側には因幡はねるは“因幡はねる”だ。
だが、因幡はねるの魂の実母にとっては娘は“因幡はねる”ではない。そもそも、実母から見ても因幡はねるからもファンからも“ママねる”と呼ばれても、それも実際は違う。
いってしまえば、息子が娘になっただけでなく、母親も知らない間に別人にされていたとしたら、理解できるだろうか。また協力できるだろうか。
実母は娘を“因幡はねる”として、また自身も“ママねる”になって配信を行っている。
それは今までの経験から受け入れられる土壌があったにせよ、娘を信じている面もあったにせよ、そう簡単にはできることではない。
これほどの理解と協力を家族から得られた因幡はねるは何度も語るが、すごいことである。他のVTuberにはない強みである。
また、家族への理解という点は先にも挙げた、稲荷くろむは親バレからの引退であったが、新メンバーである羽柴なつみに関しては初めから親からの理解を得られているというか、家族みんながあにまーれ、因幡はねるを知っているというかファンであることが語られていた。
羽柴なつみに関しては、親自身もあにまーれを見ているからこそ配信業を理解されているのは間違いなし、娘の活動にも即ファンになって応援しているほどである。しまいにはペットの犬まで応援している。
その他でも羽柴なつみに関しては因幡はねるを追っていたからこそ、生まれた存在と感じる。いわば、VTuberから生まれたVTuberである。
そして、それは羽柴なつみ自身だけでなく、羽柴なつみの家族もファンであることから既に配信業を含めたVTuberに理解と協力が得られているのだと思った。
それは因幡はねるが語ってきた長年続けていくVTuberに対しての答えが、形になったといえるのではないか。
ただ、こう色々と書いてきたが、あの配信内でのママねるの武勇伝がすごすぎる。それにあの内容でも配信に乗せられるレベルで、まだ底が知れない人物というのが、本来一番の驚愕ポイントである。
こんな母親から育った因幡はねるの底も、我々はまだ知らないだけ本当に今後の活動が楽しみなVTuberである。
【当然だが、すべての因幡はねるの配信を見ているわけでもなく、ママねる登場回もすべてチェックしていません。ですから、抜けや違った点等もあるかも知れません。また、センシティブな内容等を含んでいるため文章には注意して書いたつもりです。ご指摘等あれば頂ければと思います】
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