『くまクマ熊ベアー』TVアニメ2期で見えてきたモノ ~部数アップが切っ掛け?
■目に見えた、アニメ化効果
『くまクマ熊ベアー』という作品がTVアニメ2期の放送日が決定されたようで、少しびっくりとした。
この作品のアニメは原作から改変した1話を放送したことから、悪い意味で話題となっていた。まあ、自分はその話題だけを聞いていただけで、見てはいなかったが。
ともあれ、そんな悪評だけが先行してしまった作品のアニメが2期を作られる要因とは何かは思っていたが、その答えは先の記事、出版社が冒頭から出してきた情報にある。
そして、振り返ってアニメ1期の際での記事を確認してみよう。
この数字を見る限り、単純にアニメ化で100万部超えの売り上げ効果があったと見る事ができる。これだけの効果があれば、2期の放送も納得である。
アニメが人気で円盤、アニメの映像媒体の売り上げが好評でも、原作の売り上げが良くなければ2期が作られないことは『波打際のむろみさん』という作品でも語られていたことである。
アニメがどうだったにせよ、『くまクマ熊ベアー』はその条件をクリアしていたのだろう。
■悪評は好評を駆逐する?
近年では円盤の売り上げは減ってはいるが、配信での収益モデルも獲得しているので単純に円盤の売り上げだけで、アニメ自体の評価は出来にくくなっている。
これはテレビ全体にもいえ、視聴率で計れなくなっている。
そこで様々な指標で人気が計られることになっている。その一つがSNS等でのトレンド、話題性である。そう、悪評もまた話題性であり、それによって、配信での視聴数が伸びていれば売り上げという点では実害はない。
当然、悪評というのは作品としては実害となりうる話である。
ここで例に上げるのは失礼かもしれないが、つい先日ゴジラの新作が決定されたと公開されたが、その監督が山崎貴氏ということで不安視する流れが話題となっていた。
山崎貴の作品は結果だけ見れば、日本アカデミー賞などを映画賞を何度も取る実績の持ち主である。その反面、映画ファンからの評価はあまり良くない。それがゴジラの新作でも悪評が先行する点からも見て取れる。
ただ、山崎貴の作品は俳優陣の豪華などから、映画ファン以外では見に行きたいと思わせる内容になっている。そして、良くも悪くも知れられ監督の名前。映画ファン以外の面では安定感がある。
長々と例にしては語ってしまったが、作品よりも売り上げを重視すれば、悪評でも選択するのはありふれた話である。
■炎上商法?が癖になっている?
今回語るに当たり、『くまクマ熊ベアー』を調べているとアニメ以前にも炎上騒ぎを出していたようだ。
それが書籍化に際のキャラクターデザイン。本来、熊の着ぐるみみたいなデザインが作中で書かれているのに、熊の意匠があるだけの服にしたようだ。
そして、アニメに対しても同様な原作と離れた設定を盛り込んでしまった。
ともあれ、『くまクマ熊ベアー』はアニメ化でシリーズの売り上げを伸ばしたが、二度あることは三度あるというだけに何事もなく2期が出てくるのか少し不安な作品でもある。
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