
ぼくのかんがえたさいきょうのリモートワーク環境
この記事はheyアドベントカレンダー2020の14日目の記事です。
hey で業務委託として UI 開発をしている @tttttahiti と申します。皆さん、2020年はどのようにお過ごしでしたか。リモートワークを経験した方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。2020年12月現在、 hey ではリモートワークが前提の働き方になっています。自分は以前からリモートで開発する案件を何度か経験しており、リモートワークへの抵抗は少なく、むしろ自宅が大好きなので自宅で仕事できて嬉しいと思っています。そうです、私は三度の飯より自宅が大大大好きなのです。四六時中家の配線について考え、寝ても覚めても家の写真をインスタに上げていたら、 6日目の @daitasu の記事に私のリモートワーク環境のスクショが貼られてしまいました。これはもしかしたら私が家に入れ込みまくっているのがバレてるかも、という予感はしていたのですが、いっそのことこの機会に自宅のこだわりを思いっきり自慢させてもらいます!!!!
まず、さいきょうのリモートワーク環境とは
この記事、一度思うがままに筆を進めてたら家の試行錯誤をあれこれ書いただけの記事になってしまったんですね。なので、今一度リモートワークに適した環境ってなんだろう、それに合わせて私がやった工夫ってなんだろう、と立ち返ったわけです。そして私にとって働きやすい環境を考えた結果、
机周りで全ての仕事が完結する
且つ
視界はすっきりしている
この2つを重要視していることがわかりました。この記事ではそのために私が工夫したことを紹介していこうと思います。
もちろんこれは私の場合であって、人によって働きやすい環境はそれぞれ異なると思います。そして私自身も現状が最適解だとは思っていないので、日々マイナーチェンジを繰り返しながら試行錯誤している最中です。記事中に出ている写真も撮影日時によって違う部分があると思いますが、そういう理由ですのでご承知願います。
作業机はでかいほうがいい
入居して真っ先に届いた机
机周りで全ての仕事を完結させるなら、作業机はできるだけでかいほうがいいと思っています。実際、この部屋に入居したとき一番に買ったのが机でした。かなでものさんでオーダーした幅160cm奥行き80cmのダイニングテーブルです。9畳の部屋に置くにはオーバースペックな気もしますが、古からメモリの大きさを作業机の大きさで例えてきたことから明らかなように、この机は 64GBの MacBook Pro と同義です。しかし、そのデカさに油断して机上はごちゃついていきます。
2020年初頭の机
これでも机上の物を減らす努力してはいたのですが、文房具や音楽機材、ゲームなどが勢揃いしています。見えにくいですが、机の下には書類ファイルを入れたカゴを吊っていて、椅子の位置によっては脚に当たって邪魔でした。机上にものが多いと気が散るし、何よりせっかくの作業スペースが減ってしまいます。これは良くないと、デスク周りの一掃作戦を立てました。
よく使うものへのアクセス問題
2019年3月頃のレイアウト
机上をすっきりさせたいならものを移動すればいいじゃない、というわけでこの写真の右側にある棚に物を移動させてみたら、今まですぐにアクセス出来ていた書類や文房具へのアクセスが悪くなってしまいました。机上の物は必要だからそこに集まっていたのです。そこで私は思いつきました。
それならいっそ、机と棚を近付ければいいのでは……?
というわけで、私は机上はすっきりさせつつ、尚且つ必要なものにはすぐアクセスできるような、最強の棚を作ろうと決めました。
ぼくのかんがえたさいきょうの棚
でかい机に近付けられる棚、ということで壁面収納的な棚を思いつきました。しかし我が家は賃貸。壁面に直接取り付けられないので、穴を開けずに2x4材を柱として立てられるアジャスター、ラブリコを使って柱を立て、そこに棚具をつけることにしました。
設計図
設計のポイントは以下の通りです。
- 天井が高いので高さを活かす
- 近所のホームセンターで売っている柱材だと長さが足りないので2本をジョイントで繋げる
- 机の高さにジョイントの位置を合わせる
- 可動式の棚支柱を取り付けて、適宜最適な棚の位置に調整できるようにする
- ついでに自転車も壁面収納したい
- ついでにプロジェクターを設置したい
設計中にあれこれ思いついてしまい、ついでに要素が追加されていますが、概ね方向性は決まりました。
そして、近所のホームセンターで資材調達と機材レンタルをし、実家から母を召喚し2人で作業すること丸2日。採寸が間違っていて材木を2本無駄にするなどのトラブルもありましたが無事棚が完成しました!
棚、完成直後
あとは棚に物を設置しながら、細かい配線などを調整していくことにしました。
視界に入らないor入ってもノイズにならないけどアクセスはいい収納
ものへのアクセスを良くしたければ机上に全部置けばいいのですが、それだと作業スペースは減るし視界がごちゃついて仕事の邪魔になりかねません。というわけで、机の上には必要なものを厳選して置き、視界に入る範囲のものはノイズにならないように工夫することにしました。
参照することが多い書類ファイル、領収書などを一時保管しておくボックスは手の届きやすい位置の棚に配置しました。書類ファイル、ボックスともに、シンプルで中身を見せないようなものを使うことでなるべく視覚的ノイズにならないようにしています。
ごちゃつきがちな文房具は机の脚にマグネット式ケースを貼り、サッと取り出せるけど視界には入らないようにしています。ちなみに反対側の脚にはティッシュケースが貼り付いています。
こうして机の上には、仕事で使う道具と温湿度計、アロマウッド、花瓶だけが残りました。花瓶だけは万が一高いところから落ちてきたら怖いという理由で机の上に残っています……
オーディオ周りの配線をきれいにしたい
私は音楽が趣味なのですが、その機材で配線がごちゃつきがちです。今年はリモートワークでオンライン MTG が増え、入力音声改善のためのマイクも増えたりして、さらに厳しくなってきました。
特にオーディオ IF 周りにスピーカー、ヘッドフォン、マイク、レコードプレイヤーの配線が集中しています。このあたりは電源が必要なものも多く、機材同士の配線の他に電源アダプタでさらにカオスになりがちです。そこで、デスク周りの電源と配線はなるべく机の下に集約させ、離れたところにある配線は柱と棚板の裏を這わせて表には見せないようにしてみました。
あんまりきれいじゃないですが、このサンワサプライの配線トレーに
- ディスプレイの電源
- シュレッダーの電源
- ルータの電源
- オーディオ IF の電源
- スピーカーの電源
が集約されており、オーディオ IF からの配線のうち仕舞えるものはここに仕舞ってあります。ヘッドフォンの配線は仕舞えない箇所なので諦めました。改善するならオーディオ IF を経由しない Bluetooth ヘッドフォンにするとかですかね。AirPods Max かな……
レコードプレイヤーの入力は柱から棚板の裏を通っていて、電源は棚に設置したもう一つの電源タップから供給しています。
ちなみに電源タップの配線はこんな感じです。写真の右下に分岐があり、壁を伝って左側のルータの方向に行くのが机下配線トレーの電源で、柱を上に伝っているのが棚の電源です。モールをきれいに工作できました。結局ここにベッドのヘッドボードが来て全部隠れたんですけどね!そのうちルータから机に通ってるところの配線もモール沿わせてきれいにしたい。
ディスプレイ&キーボードの配線もきれいにしたい
オーディオ周りがごちゃごちゃしがちなので、せめて他の機材はできるだけ配線を少なくしたいです。
その点、 LG Ultrafine 5K Display は電源と接続ケーブルのみで済むのでとてもよいです。ディスプレイ自体も明るくてとてもきれいで気に入っています。ケーブルを収納できるようになっている Ergotron のモニターアームと合わせて使えばさらに見た目すっきり。
キーボードは肩凝り防止事情により Mistel Barocco MD650L という分割キーボードを愛用しています。生憎これは USB 接続のみの製品なので、これを Bluetooth 化するためのガジェット USB2BT PLUS を使っています。机の上のどこにでもキーボードを置けるので、なかなかよいです。ただこの製品のためのバッテリーとキーボード接続部がごちゃごちゃしたら意味がないので、できるだけ短くてL字型のケーブルをがんばって探しました……。
が、今調べたら Mistel の新作 MD770 には無線モデルもあるんですね……これに変えようかな……
ガジェット&充電エリア
棚のこのエリアはガジェット置き場兼充電エリアです。電源の抜き差しが頻繁にあることを考慮して電源タップをむき出しで配置しました。
ただ配線がどうしても見えてしまうので……書類ファイルを置いて隠しています。
各種ガジェットの充電には Scosche の充電パッドとAUKEY の急速充電器 を使っています。
※Scosche の充電パッドは黒が欲しかったのでアメリカから個人輸入しています
ケーブル類は使うときだけ取り出します。よく使う3つはマグネットで棚受けに貼り付いています。このかわいいケーブルタイは monotone さんのものです。
予備や使用頻度の低いケーブルはポケットファイルに仕舞って、配線を隠した書類ファイル郡に紛れこませてます。
棚・有効活用
高さを活かして棚を作ったので、必要なものを置いてもまだスペースに余裕があります。重量には気を付けながら、サイン入りの LP やポストカードを飾ったり、好きな漫画のエリアを作ってみたりしました。趣味丸出しで若干恥ずかしいのですが、全景はこんな感じです。
ちなみに棚を設置した壁の反対側には窓があるのですが、設計時にカーテンを白いロールスクリーンに付け替えて、棚にプロジェクタを設置すればホームシアター化できるのでは、という目論見を思いついてしまったので、上述のガジェットエリアにモバイルプロジェクタ Anker Nebula Capsule を置いて投影してみました。すると狙い通り!ホームシアターができました。
これがかなり良くて、友達を呼んで映画の上映会をやったりしています。
最強のリモートワーク環境、もとい最強の家
というわけで試行錯誤しつつも自分にとって最強のリモートワーク環境を追求しております。最初は仕事しやすい環境を作ろうとしていましたが、手を動かしていくうちにたくさんアイデアが沸いてきて、仕事以外でも楽しめるような環境になり、さらに家が好きになりました。こんな調子なので私は一生リモートワークでも問題ない気がしています。いつか家買いたいです。
hey アドベントカレンダーはまだまだ続きます!明日は @katsumata さんの「カジュアル面談についての記事」です!!!お楽しみに!!!!
おまけ:製品一覧
デスク
かなでもの THE TABLE / 杉無垢材 ヴィンテージスタイル × Black Steel X脚
棚
柱用アジャスター: 平安伸銅工業 LABRICO STAPLER FIX シリーズ 2×4 アジャスター マットブラック
柱用ジョイント: 平安伸銅工業 LABRICO STAPLER FIX シリーズ 2×4 ジョイント マットブラック
支柱: ACE カラーシェルフ 支柱
棚受け: ACE カラーシェルフ 棚受け
柱材: 近所のホームセンターで調達した2x4材
棚板: 近所のホームセンターで調達した棚板
配線
電源タップ: エレコム 電源タップ ACアダプタが5つ挿せる幅広コンセント 雷ガード付 6個口 3m ブラック
デスク下配線トレー: サンワサプライケーブルトレー
配線モール: マサル工業 ニュー・エフモール
ケーブルクリップ: ケーブルクリップ、MAVEEK(マビーカ)4階段調節可能なケーブルホルダー
収納
書類ケース: monotone ブラック A4・30穴 リングバインダー
書類ボックス: Penco ストレージコンテナー
マグネット文房具ケース: 山崎実業 マグネットストレージボックス
マグネット缶ケース: ダイソー くっつく缶ケース
マグネットティッシュケース: 山崎実業 マグネットティッシュケース
音響関連
オーディオ IF: Steinberg UR44
マイク: audio-technica AT2020
ショックマウント: audio-technica AT8458a
ポップガード: audio-technica AT-PF2
マイクスタンド: CLASSIC PRO CDA10B
スピーカー: Fostex PM0.3H
ヘッドフォン: audio-technica ATH-PRO5X BK
ディスプレイ関連
ディスプレイ: LG Ultrafine 5K Display
モニターアーム: Ergotron LX デスクマウント モニターアーム マットブラック
MacBook Pro 用スタンド: Twelve South BookArc Stand for MacBook
キーボード類
キーボード: Mistel Barocco MD650L
キーボードBluetooth化: USB2BT PLUS
USB2BT PLUS 用バッテリー: Anker PowerCore II 10000
USB2BT PLUS 用ケーブル: ELECOM モバイル用USBケーブル + オーディオファン microUSB
トラックパッド: Apple Magic Trackpad 2 スペースグレイ
充電
充電パッド: Scosche BaseLynx Modular Charging System Kit
充電アダプタ: AUKEY PA-B3
充電ケーブル: Anker PowerLine+(micro USB), Anker PowerLine III(USB TypeC), Anker PowerLine III(Lightning)
ケーブルタイ: monotone 充電ケーブルタグ
その他
プロジェクタ: Anker Nebula Capsule
温湿度計: Switchbot 温湿度計
花瓶: もらいもの
アロマウッド: KUSU HANDMADE くすのきアロマディッシュ
バイクハンガー: MINOURA バイクハンガーV