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妊活してたら鬱になった話(後編)


さて、つづいては、主治医に言われたことです。
私の通っている心療内科では毎回15分ほど
主治医が話を聞いてくれます。

主治医からのアドバイスには
自分のこころを守るために大切なことがたくさんありました。
(もっと早く出会っておきたかった・・・)

これは、自分に対する記録として残します。
決して、これを読んでくださっているあなたにもそうするように
言っているわけではありません。

疲れる原因は遠ざける
休職前は常に頭がパンクしそうだったんです。休職しても、よく頭がパンクして実際に頭痛が起こったりしてました。
そんな中、頭が疲れないようにするにはどうしたらよいのか、相談してみると『疲れることをし続けたらもっと疲れてしまいます。自分が疲れてる原因は何だろう?と考え、その原因をできるだけ避けるようにするといいですよ』と主治医に言われました。

私の場合、仕事も妊活も相当にストレスだったんだと思います。
幸い、私は仕事を休み、不妊治療も休み、ストレスの原因は減りました。

まあ正直今でも、排卵の時期が近づくだけで無意識に神経質になってしまっていると思いますし、完全にストレスの原因を排除できたわけではないですが。

今までの私はギリギリまで頑張ってしまっていたので、今は「なんか今私ちょっと疲れてるな」と思ったらできるだけ早い段階で休養を取るようにしています。


反復思考をやめる

主治医に、「今までは妊娠した人を見て悲しいと思っていたのに、最近はイラつく」と相談したことがあるんです。その時に主治医はこうおっしゃいました。
『悲しんだり、泣いたり、イライラするのは正常な反応です。大抵の人はそれを表面的に出さずにしているだけで、本当の意味でそうならない人はほぼいません。いたとしても本当に一握り。大抵は社会的に問題がないように意図的にふるまっているんです。ただ、その事を何度も思い出したり、悩んだりすることがよくないんです。大事なのは、それを何度も何度も考えないようにすることです」

正直、休職前の極限状態のときに言われていても「そんなん言っても考えちゃうよ!!!」と思ってしまってかもしれませんが、その時の私にはすっと入ってきました。今は、同じことにを考えてしまっていると気づいたときはサッと思考を変えるように気を付けています。(これはまだまだ訓練中です)


考えないようにすることは難しい。「代わりに考える事を」決めておく
「考えないようにしよう」と思っても、正直、結局また考えてしまいます。「なんで妊娠できないんだろう」とか「なんであの子はすぐ妊娠してるのに私はできないんだろう」とか。

主治医には『なんでもいいので、他に考えるべきことを決めておく』と言われました。例えば、朝仕事に行くのがいやだなぁと感じるなら、前の晩から「明日の朝はサッカーについて考えよう」とか決めておくんだそうです。

何度も何度も、同じことを考えてしまうのはメンタルヘルス(こころの健康)にとって本当に良くないそうです。

なんでもいいので、他に考えるべきことを決めておく。私はよく「100万円あったら何しよう」とか「次のお買い物は何を見に行こう」とか「帰ったらどのコーヒー飲もう」とか「次はどこのカフェに行って豆を買おうか」とか、本当に些細な、でも少しわくわくするようなことを無理やり考えて、反復思考に陥らないようにしていました。

「なんであの子は簡単に無事に妊娠出産できたのに私は…」と考えてしまいそうになったら、急いで違うことを考え始めるように気を付けています。

最後に

これはあくまで私一個人の記録です。
うつにもいろんな症状があり、不妊治療にもいろんな状況があります。

不妊治療や妊活をしていて、「何かやばいかも」と思ったらできるだけ早い段階で、医師の診察や専門のカウンセリングを受けてほしいなと思います。

あのときの私のように、頑張りすぎてこころの健康を崩す人が一人でも少なくなりますように。



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