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ホームタウン活動について思うこと

今年からこれまでの業務に加え、ホームタウン活動(シャレン!含む)も担当することとなりました。これまでも横断して部署に関わっていたので全く分からないわけではありませんが、自分たちの向き合う仕事の目指すべきゴール、役割を改めて共有することから今年は始まりました。

ガイナーレ鳥取のクラブ理念は「スポーツを通したまちづくり、人づくり」そしてクラブの商品は紛れもなくチーム・選手たちであり「J2復帰」を目指しリーグ戦を戦います。「スポーツを通したまちづくり、ひとづくり」のために「J2復帰」は手段であり、今年から担当するホームタウン活動(シャレン!含む)もそのひとつだと捉えています。チームの活躍とこの地域にクラブが在ってよかったと思える瞬間やつながりを増やすことが、クラブの地域価値の向上につながると考えています。

ホームタウンについてJリーグ規約の第24条2項にはこのような記載があります。

Jクラブはホームタウンにおいて、地域社会と一体となったクラブ作り(社会貢献活動を含 む)を行い、サッカーをはじめとするスポーツの普及および振興に努めなければならない。

https://aboutj.jleague.jp/corporate/wp-content/themes/j_corp/assets/pdf/02_20220228.pdf

よく取材などでホームタウン活動=社会貢献活動だと一括りにされたり、トップチーム>ホームタウン活動のような捉え方をされる時もあります。Jクラブによってホームタウン活動へのウェイトやリソースのさき方はそれぞれですし、ファン・サポーターのみなさんがスタジアムで目にする活動でもないので、「なんかよくわからないけど地域貢献、いいことをしている」そんなざっくりとした印象を持たれてる方も多いかもしれません。そこが本当に勿体ないなと感じていました。

じゃあ実際はどうなん?というとうちのクラブの場合、幼稚園や保育園などを対象に定期的に続けている活動を含めて、クラブがどう地域のお役に立てるかを考えながら、行政や自治体、企業にご提案したり相談を頂くことがあります。ここ数年を振り返ってもそんな活動の中で生まれたのが「しばふる」「こども食堂の子どもたちとのオンライン食事会」「夜宴スタジアム」だったりします。クラブだけで動くことに固執することもなく色々な企業や団体と主語をひとつにして活動も含まれます。当たり前に全てがうまくいくこともなくまずは知ってもらう場づくりも大切な仕事です。

地域にアンテナを立てて日々流れてくるニュースや自分の周りを見渡すと、たくさんの課題が地域(ホームタウン)にはあります。クラブがもっている資源や強みを活用することで少しでも解決に近づきたいと本気で思っています。そうすることでその活動のプロセスで対価を得たり、応援者や協働者が増えていきますし「サッカー」というキーワードではなく「地域」というキーワードでつながりを拡げていくことでいつか重なる瞬間が訪れると信じています。

またこの仕事を進めていくには「地域を考える力」「クラブを伝える力」そして「熱量」が必ず必要になります。プレゼンしてばっかりでなく一緒に食を囲むことも必要になります。ほんとこの仕事に関わると地域がどんどん好きになっていきます。そしてその熱量次第で日々自分の周りの景色が変わっていきます。先日リリースさせていただいた鳥取大学との包括連携協定、19市町村の応援選手も準備中ですし、これからどんどん仕掛けていきます。

実際、シャレン!アウォーズでメディア賞を受賞した「復活!公園遊び」はJリーグに入る前からの続けている活動ですし、そこで選手たちがサッカーを教えるわけでもなく、選手だけでなくクラブスタッフたちが地域のこどもたちと鬼ごっこ等の外遊びをしています。その結果、こどもたちがカラダを動かす楽しさだったり、遊ぶ中でのコミュニケーションや工夫、一緒に遊ぶ選手たち(お兄さん)への憧れだったりがその活動から生まれています。いつかこういう活動にも興味をもつ地域の方々が運営側として参加できる仕組みも考えていきたいと思ってます。

サポーターとしてスタジアムに通っていた20代、スタジアムで戦う選手の姿や一緒に応援してるファン・サポーターの姿にいろいろと助けられました。そして30代半ばに「100年先も地域に在り続けるJクラブの仕組みづくり」に貢献したい、自分なら役に立てるのではと思っていまここにいます。その仕組みのひとつがホームタウン活動(シャレン!含む)でこれからのクラブの地域価値の根幹を担うと思っています。これまでの業務もありますし、自分の会社もありますが、SNSで発信していくので、ぜひこれからもお付き合いください。

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