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1000万円以上を献金してしまった母のこと

創価学会3世・30代女性・今は非活動で退会しています。
両親と兄弟も熱心な創価学会信者です。家族の中で私だけが無神論者です。
母の献金についてnoteに書こうかどうか迷ったのですが、注意喚起のためにも書くことにしました。

高齢の宗教信者の両親がいる方は本当に気をつけてください。
問い詰めてでも、一度献金について、老後の資金について、親としっかり話し合った方がいいです。

半年ほど前に判明したのですが、熱心な信者である母は、創価学会に1000万円以上も献金をしてしまいました。
数年前に父が亡くなったのですが、父が残したお金をほぼすべて献金してしまったのでした。

母の健康状態や年齢を考えても、まだ20年近くは元気に過ごしているだろうと思います。
それなのに、自分の老後の資金をすべて献金してしまったのでした。

私も兄弟たちも、まさかそこまでするとは思っていなかったので、わかった時はかなりショックでした。
母になぜそんなことをしたのか、ずっと専業主婦で働き方もわからないのに、これから生活費は一体どうするつもりなのか、母に問いただしました。

母からは「仕送りをしてほしい」と言ってきました。謝ることもなく当たり前にお金を請求してきたので、
母のおかしなお金の使い方について問い詰めました。
電話で話し合う中で、最後には逆ギレをされて、「お前のほうこそ頭がおかしい」「もうお前は連絡してこなくていい」とキレられました。
母に裏切られた気持ちと、なぜ私たち家族がこんなことになってしまったんだろうという気持ち、とても絶望的な気持ちになりました。
父が残したお金を母がどう使おうと勝手だと思います。ですがここまで創価学会につぎこむとは思っていませんでした。

兄弟とも、これからどうするか話し合いましたが、途中でみんなの考え方がまとまらず言い合いになってしまいました。
家族がぐちゃぐちゃになりました。私は1ヶ月ほど仕事がろくにできなくなり、ふとしたことで涙が止まらなくなりました。
おかしな行動に出てしまった母親と、それを止められなかった自分、そこから逃れられない自分が、本当にばからしくて悔しくて何もかもどうでもよくなりました。

私が精神的に弱いのは兄弟も知っていたので、「しばらく休んだ方がいい」と言ってくれて、そこからは母とも兄弟とも何も連絡を取らなくてよくなりました。
数ヶ月ほど経ち、実家を売る話や持っていた土地を売るなどの話を兄弟でまとめてくれて、最悪の状態からは抜け出すことができました。

しばらく母親から離れることで自分も精神的に回復してきて、仕事もできるようになりました。
色々な宗教問題をニュースなどでみてきましたが、「ここまで私の家族は酷くはない」と思っていました。
創価学会の家に生まれて苦しんだことがありましたが、子供のころに女子部の先輩によく話を聞いてもらった記憶が残っているので、被害者だと思うことは違うと思っていました。
まさか私の母親がここまでひどい状態になっているとは思わなかったです。

弁護士さんにも確認しましたが、自身で納得して献金したお金を戻してもらうことは難しいとのことでした。
母が1番悪いのですが、『創価学会側は1000万円も献金する高齢女性に対して、家族の承認は取ろうとしなかったのか?こんなに多額のお金を注意喚起もなく受け取るのか?』という疑問がすごくありました。
私の母だけでなく、他にもいるんだと思います。過去にもこういったトラブルがあっただろうに、何も対策などはしないのでしょうか。
池田氏が亡くなったことで、多額を献金してしまう方がいるのではないかと思います。

創価学会幹部は、「あなたに福運が訪れます」と注意喚起もせず微笑みながらお金を受け取ったのか、
そのお金で創価学会を大きくし生活しているのか、
それがおかしなことだと少しも疑うことがないのか、
母が家族の幸せを願って献金したのか、
創価学会の誰にも相談しなかったのか、
考えるだけで気持ち悪くなってきたのでしばらく向き合うことをやめました。

これまでにも宗教で辛いことがいろいろあって、少し距離をおきながらでも家族でいたいと思っていました。
でも結局私は、創価学会家族から完全に離れようと決めました。
創価学会がすべて悪いと言えないのはわかっています。信じることで幸せになれた人もいると思います。
ただこの人たちから離れないと、私はいつまでたっても苦しいだけだと思いました。
たまたま生まれた家が宗教家族だっただけで、一生苦しむことがばからしいです。私はただ、自分の頭で考えて自己決定ができる生活をがほしいだけです。

旧統一教会の事件と小川さんの記者会見を見て、すごく心が揺さぶられ、noteに投稿し始めましたが、私は結局『宗教家族』をどうすることもできなかったです。でもすこしだけ『自分』を変えることはできたかなと思います。

もう少し落ち着いたら、気持ちの整理のため、また書きます。
宗教◯世の方、高齢の熱心な信者が家族にいる方は気をつけてください。
ここまで読んでくれてありがとうございました。