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【昭和歌謡名曲集32】海辺の恋 小椋佳

 小椋佳が佐藤春夫の詩に曲をつけた歌。抒情的な小椋のメロディーが、佐藤の文語定型詩特有の美しさを見事に表現して、奇跡の歌になっている。まるで昔から日本で歌い継がれてきた歌のようだ。
 当時は東大・銀行員てだけで毛嫌いする奴もいて、ミュージシャンたちからめっちゃ避けられててコンサートもできなかった、とかマコトシヤカニ語られたが、んなことなくて、実はみんな小椋さん好きだったみたい。一緒にアルバムとか作ると、その楽曲の美しさに、ついのめり込む人の方が多かったみたいです。
 テレビにも出ずコンサートもやらずなんで、嫌われてる神話ができちゃったみたいですな。
 じゃ、何でやんなかったか言うと、顔がまずかったから。いくら歌がようても、この顔じゃあ、とかほんとに思われてたみたいで、レコード会社から本人はひた隠しに隠された。ま、銀行のお仕事も忙しかったみたいですしね。
「シクラメンのかほり」がヒットして、それでとうとう表に出ざるをえず、NHKで中継コンサートやりましたっけ。見ましたよ、私。でも、そんな酷いとは思わんかったけどなあ、顔。勿論イケメンじゃないですけど。
 ちなみに、デビューのきっかけ作ったのは寺山修司。小椋さん、実はアバンギャルドなんよ。
 下に掲げるのは「海辺の恋」を主題歌にしたドラマ「黄色い涙」の冒頭部分。永島慎二の挿し絵が出てくる。永島さん、絵、上手いよねえ。味があるよねえ。流石っすよねえ。て、当たり前か。私、持ってました、この本。

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