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「なぜ英語が必要か」の答えを見つけた

英語コーチTomokoが、TED Talkを日本語で解説します。

わたしは、ニューヨーク、ロンドン、上海を経て、現在は北イタリアに住んでいます。海外生活12年目。現在は主に英語とイタリア語を使う日々ですが、日本を出てからは必要に迫られ英語を使う生活が続いています。

海外でお買い物、銀行に行かなきゃいけない、仕事で使う、電話しなければいけない、という状況にならない限り「なんでわざわざ英語が必要なのか」と思う人もいるでしょう。日本に住んでいたら、この問いに対する答えがすぐには出てこないかもしれない。

ずっとそんなことを考えていました。そして見つけた私なりの答えについて今日は書いてみたいと思います。


英語をタダで勉強したいなら、TEDに決まり!

というのを聞いたり、ネットにあふれる英語サイトで見たことがあるかもしれない。ご存じない方のために、少し解説しよう。

■TEDとは

アイデアを広めることを目的とした非営利団体。1984年にTechnology, Entertainment and Design を融合させたカンファレンスとして開始。現在は科学、ビジネス、地球環境問題など幅広い話題を取り扱う。言語は100以上にわたる。

■TEDのユニークかつ世界中で広く支持されている理由

そのひとつとして、講演は18分以内の短いものであること。「真面目な内容にするのに十分な長さであり、人々の注意を引くには十分な短さ」という点を押さえている。通常45分間の講演に慣れている講演者も、18分以内に短くまとめることで本当に伝えたいことを熟考する必要があるわけだ。

さらに魅力的なのが、この『TED Talks』というサイトで、世界中で講演された3,500以上ものビデオを無料で見ることができる。

トピック、話されている言語、講演の長さ、という検索をかけることができるので、自分の興味に合ったものを選んで観ることができるのだ。言語には英語、スペイン語、日本語、中国語などをはじめとしてそれこそ世界中の言語が網羅されている。

■世界の英語マニアたち?

ここで出会ったのが、先述の問いへの答えを導いてくれる、この講演。

20億人が世界中で英語を勉強する今日。「英語勉強マニア」と比喩し、マニアがもたらす転機について、4分15秒という短さで簡潔に解説している。

字幕では日本語も選べ、直訳ではない判りやすい翻訳が付けられているので、英語字幕と日本語字幕で繰り返し見てみると、英語レッスンにも役に立つだろう。

なんせ、短いから英語が苦手でも観きれる。ゆっくりと話してくれているので、1.5倍速まで速めて観たらさらに短く終わる。(途中「I want change my life!」と大衆が叫んでギョギョっとなるかもしれないが、そのあたりはジタバタせずに目を瞑ってサラリと流せばよいです)

■なぜ英語か?の答え

講演者である Jay Walker の言葉をちょっと書き出してみたい。

Why English? In a single word = Opprtunity for a better life.

なぜ英語なのか?一言で言うならば「より良い人生ための契機

English is the world's second language. Your native language is your life, but with English you can become part of a wider conversation, a global conversations about global problems like climate change or poverty or hunger or disease.

英語は世界の第二言語。母国語はあなたの人生。でも英語を使えばより広い会話、つまり気候変動や貧困、飢餓や病気などの世界的な問題についての会話に関わることができる。

The world has other universal languages. Mathmatics is the language of science, music is the language of emotions and English is beconig the language of problem solving not because America is pushing it but because the world is pulling it.

世界には他にも普遍的な言語がある。数学は科学の言語であり、音楽は感情の言語であり、英語は問題解決の言語になりつつある。それはアメリカが押し付けているからではなく、世界が推進しているからだ。(字幕では世界が求めているからだ。と訳されている)

The world is pulling it. は面白い表現で、世界が主語となって意識を持って引っぱっている、というイメージから「世界が推進している」「世界が求めている」というような日本語がしっくりくる。

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pull は「引く動作自体」に焦点を当てているので、自分の方にぐいっと引く、引っぱって動かす、という動きをイメージしたい。

So English mania is a turning point.
English represents hope for a better future where the world has a common language to solve its common problems.

つまり、英語マニアは転機なのだ。
英語は、世界が共通の問題を解決するための共通言語を持つ、より良い未来への希望を表しているのである。

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そう、なぜ英語が必要か?

初めに、「より良い人生ための契機である」と彼は言っている。

英語はきっかけであり、チャンスなのだと。

母国語である日本語は、わたしの人生。そして英語が使えれば、世界に足を突っ込める。より広い視野で、自分を取り巻く環境や、価値観や、考え方に接することができるし、それは巡り巡って、「わたしの人生」を太い輪郭で書き記してくれるような強い味方となるだろう。

だから、英語は『より良い未来への希望』なのだ。もっと広い場所で、自分を認めて、他者を認めて、大きく手を広げ、深呼吸したらいいのである。

これが私の見つけた答えだ。