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〔海外移住のきっかけ〕仕事辞めてバンコクで転機を掴むまでの話③

現在、北イタリアに在住のTomokoです。イタリアに住みつく前はNY, London, 上海に住んだことがあり海外生活10年になります。まずは日本を出て、海外移住のきっかけとなった話をしてみたいと思います。

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2006年。バンコクでタイマッサージの修行をしながら人生を変える一言に出会う。

■海外に住みたいなら、稼ぎながら住め

バンコクには、新入社員のときにお世話になった上司のWさんが、現地会社のプレジデントととして駐在していた。Facebookでそのことを知っていたので、バンコクに単身でタイマッサージの習得に行くと連絡したら、貧乏旅の癒しにとタイスキに連れて行ってくれた。タイスキは、日本の寄せ鍋みたいなもので、ライムの効いた酸っぱくて辛いタレで食べる。

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毎日屋台メシで過ごしていたので、レストランに着席して食事をすること自体に緊張するほどだった。

プレジデントWは私が会社を辞めたことは知っていたが、詳細まで話していなかったので、どうしても海外に住んでみたくてモヤモヤの末、辞めてみた件を話した。

そこで言われた言葉が冒頭のフレーズ。

「海外に住みたい。じゃあ語学留学っていうのは単純すぎる。どうせ住むなら稼げ。英語は働きながら身につけたほうがよっぽど使えるようになる。」

■語学留学を1年したら満足するだろうと考えていた

稼ぎながら海外に住むなんて、今の自分には突拍子もないことだと思った。それができれば飛びつきたいくらい夢のような話だとさえ思った。

でも実際、駐在員として海外に派遣される場合は、最初から英語がペラペラのケースばかりではない。プレジデントWだって彼の部下だって、現地で仕事をまわすために生きた英語の環境にいきなり飛び込んで行って、トライ&エラーの積み重ねで身に着けていっている。

できると思ってやれば、次が見える。むしろそう思えなければ思考停止。

タイスキを食べながら、思わぬ展開にドキドキ、ワクワクが始まったのだった。

■SPIを猛烈に1カ月勉強

無事にタイマッサージの免状を取得して、日本へ帰国。1カ月の旅は終わった。と同時に、次のチャレンジが見えた。思考開始

8月猛暑の甲子園の歓声をバックミュージックに、中途採用に必要なSPI試験を猛勉強した。新入社員のとき以来で数学が特に苦戦したが、海外に住むというステップのためになら難なく挑戦できた。

こうして試験と面談をクリアし、海外勤務に近づける仕事に就くことができた。でもまだ勤務地は日本。留学したこともない女が28歳で夢の海外で仕事を手にするには、日本での苦行が待ち構えていた。

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◆今日の使ってみたい英語フレーズ◆

You'd better make money while living abroad. You'll be able to handle English much better if you learn it while working.

海外に住みながら稼げ。英語は働きながら身につけたほうがよっぽど使える(扱える)ようになる。

had better を使うことによって、そうしないとマズいことになる、下手をする、といったニュアンスを表現している。

I'd better go back to work. 仕事に戻らないとヤバいな。

仕事中に廊下で同僚とおしゃべりに夢中になってしまい、そろそろ戻らないと!という状況でよく使われるフレーズ。

had better は「〜した方がいい」と直訳しがちだが、背景にそうしないと何か問題や危険がある場面で使うことを覚えておこう。

では警告っぽくなくて「~かもね」と優しいアドバイス的な表現をしたかったらどうしたらいい?

You might want to make money while living abroad. 海外に住みながら稼いだらいいかもね~。(稼ぎたいでしょ)

この You might want to は、夫と喧嘩してキツク当たってしまいそうなときに私はよく使う。相手をイラつかせない言い方としてはかなり重宝するよ。