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untitled 12

どうして君の言葉は

心に届くのだろう


氷漬けになっている心を

温かい言葉でゆっくりと溶かしていく


透明で輝いてるように見える

簡単に触れそうだと手を伸ばす


ささくれ立って尖った氷は

容易に触れようとする者を傷つける

時にはドライアイスのように

強烈な火傷を負わす


そうやって他者と距離を取ってきた

それ以上近づく事を許さなかった

誰にも心の内を見せる事なく

自分を守ってきた


他の人だったら

今も凍ったままだったろう

君だから

氷は解けていく