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Siaの曲づくり 5つのルール

 キッズ向けポップなシーアの新曲「Together」をRolling Stone Japanで紹介したのですが。そのなかで触れた、2013年ごろBillboardにて彼女が語った「ヒットするポップソング創作」ガイドラインを箇条書きしてみました。

1. もっとも上手くいく曲は詩情が幅広く、一つの強力なコンセプトのメタファーを持つもの
2. そのメタファーを異なるかたちで何度も歌わなければいけない
3. 大衆が好むのは勝利、勝利のための犠牲、パーティータイム
4. ネガティブなコーラスがある歌、高揚コーラス無きサッドソングは難しい
5. どんどんシンプルにしていかなければいけない

 これ、メガスターへの提供曲ふくめて有名になったあとのシーア作品の多くに共通するルールなんですよね。彼女の曲は癖のあるスターに歌われようと一発で「シーア制」とわかる個性があるのですが(カミラ・カベロのソロデビュー曲「Crying in the Club」とか)、それって、R&Bやソウルに影響を受けたサウンドはもちろん、ダークな感情を歌いながら盛り上がるコーラスがあってパーティータイムに最適で「勝利のための犠牲」がカタルシスになってる構成が多いからかな〜と思いました。

 「Together」記事の最後にリンクづけした友人ライターによるインタビュー記事では、クリスティーナ・アギレラに楽曲提供していた(まだ有名になる前の)ころ、マネージャーから「今のポップヒットはケイティ・ペリーの"Firework"みたいに一つのコンセプトがあって検索に引っかかるものじゃないと駄目!」と指南されたことを明かしています。そのケイティがのちに「ポップスター業」とは何たるかシーアに教授した、ってところ含めて面白いですね。


よろこびます