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会社に務めていた時のGWの過ごし方というと、グループの大会に始まり合宿で選手の子供達と一緒に過ごすという、コーチとしてよくある期間を過ごしていた。

昨年個人事業を開始し、今年はGWを大会の競技役員で過ごす期間となった。4月29日には日本マスターズの競技役員・5月3日〜5日は大阪府春季室内選手権の競技役員としてお手伝いさせて頂いた。

毎回、競技役員をしながら、ウォーミングアップの時間は、極力プールサイドに立って、今の選手の泳ぎをじっと見ている。

やはりキックの推進力を活かした泳ぎをしている選手の少なさに驚く。

じっと泳ぎを観察していると、
キックで推進力を得ている選手は、
手はゆっくり回っているのにグイグイ進む。しかし、
手を中心に推進力をもらっている選手は、
手が速く回転しているのに、あまり進んでいる印象を受けない泳ぎをしている。

会社に務めていてコーチをしていた時に、
すごく感じていたことではあるが、ビート板を持ったキック練習が速く泳げる選手はよく見かける。
しかし、その速く泳げる選手ですら、背泳ぎのキックを泳いでもらうと、ものすごくレベルが落ちてしまう。

今、日本全国規模で考えないといけない、水泳界の大きな課題であると僕は考えている。
昨今の日本競泳陣の背泳ぎで世界に肩を並べる選手は、入江陵介選手ぐらいではなかろうか?

それぐらい背泳ぎのキック指導レベルが低下しているから、入江くんの牙城を打ち破れる選手が出てこないのではないかと思う。
(※あくまでも個人的な見解なので、ご勘弁を...)

ここからコーチらしい話をするので、参考にしてください。
背泳ぎのキックは、上を向いてキックするので、ビート板を持って下向きにキックするボードキックに比べて、キックに対する体幹の関与率が高い。
これは、研究結果でもしっかりと出ている。
(※競泳上級コーチの講習課題でも挙げられていた内容です)

現に、上向きのバタフライキック(バサロ)は、下向きの通常のバタフライキックに比べ、断然泳速が速い。
それ故に、背泳ぎが得意種目の選手はキックが得意な選手が多く、ビート板を持ったキックが速く泳げる選手が大多数である。

スイミングで今、本科指導をしている一般のコーチ・低年齢の選手育成を指導している担当コーチに、今気づいてほしい課題が今回の記事の内容である。

みなさん、もっと背泳ぎのキックの重要性を見直してみませんか?

こんな話を、強豪校の選手を多く育てておられるコーチと情報交換をしてたとさ…。

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