集中力

練習の質を高めるためにも、

試合でより良いパフォーマンスを引き出すためにも

集中力は欠かせない要素です。


集中していない生徒に、集中しなさい!と言う指導者を見たことがあります。

あなたは集中することについて向き合ってみたことはありますか?


集中した状態とは、

意識が一点に集中していて、余計な事に思考を使わないこと。

またここでもう一つ付け足したいことが、心身ともにパフォーマンスを発揮できる状態であることです。

つまり

心の要素だけでなく、体のコンディションも重要です。

寝不足、寝起き、疲労、怪我、体調不良など集中を妨げる様々な要素があります。

集中できていない生徒がいた場合、休息を必ず選択肢に入れてください。

(その際、状況にもよりますが、ただじっと座って休むより、気分転換となる会話をしたりした方が、気持ち的にもリフレッシュしやすいと個人的は感じます。また休むことは必要なことなので、休む事に嫌悪感を抱かせない様にしましょう!)


続いてはメンタル的な要素を見ていきましょう。

いきなり結論から言います。


集中させるためには生徒をワクワクさせましょう。


どういうことなのか具体的な例を挙げます。

10分間、3人で卓球の王様ゲーム(ざっくり言うと約3点程度の勝ち残り戦)を行います。

10分後に王様として立っていた人を勝ちとします。景品が用意されていると特に良いと思います。


では想像してみてください。


序盤はなんとなく得点を取り合うと思います。

序盤でどれだけ勝っても関係ないので、なんとなく力が抜けます。良くも悪くも気も抜けます。

それが残り1分ともなると、生徒達のボールを追う眼差しが変わっているでしょう。

時には力むこともあるかと思います。

しかし、1秒も無駄にできないほど集中すると思います。


そう。

頑張れば勝てるかもしれない、ゴールに対してのワクワクが入ってきます。

到達したいゴールが見えてくると人はワクワクします。

勝ちたい、勝てそう、楽しい、良い感じ、

これは以前記事にした主体的な努力とも似ています。

部活動をされてる学生は引退試合が近づくとより一層主体的に集中した練習をすることでしょう。


ちなみに脳内ではドーパミンが分泌されている状態です(専門用語がよくわからない場合とりあえずワクワクするのは大切だと覚えれば大丈夫です!)


では一度、王様ゲームの例に戻りますが、

ゲームの終盤に、もし

「ダメだー、入らないなー」等の心境になっていると、それ以上はもうワクワクできません。

つまり集中できない状態です。

仮に事実としてうまくいっていない状態であっても、そういった投げやりな心境になってしまうと損なのです。




ワクワクする、ワクワクさせる

ここに指導者の技量が現れます。


もし生徒が「できないな」と感じると、それだけで練習の質は下がります。

もし生徒が「できそうだ!」「楽しい!」と感じると、それだけで練習の質は上がります。

集中力に差がでるのです。


「できない」 と感じる要素をなるべく取り除きましょう。

「できる」 「楽しい」 と感じる要素は大袈裟なくらい伝えましょう。

もちろんここには卓球の技術や知識、感覚も必要です。

どうすればできないことが楽しくできるようになるか、

技術的な指導力、練習メニューそのもの、または意識の使い方、小道具を使う、など工夫の仕方はいくらでもあります。

指導者は常にその感覚や知識力を磨きましょう。


もちろん集中できるかどうかについて、最終的には生徒の問題もあります(そもそも卓球に興味がないと厳しいです。)

しかし、指導者次第で変わる部分は大きいのです。

そのことを踏まえて、

是非、〝集中しなさいと言うよりも〟ワクワクできるよう導いてください。


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