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目を使う。


怒るという感情は

どうしていいかわからない時に現れます。




指導中、生徒がミスを繰り返して怒りたくなる時があるとします。


怒ることによって、上達するかというとそれはよくないということは冷静に考えるとわかります。

(怒られたくないと感じて努力し上達する子はいるかもしれませんが、それが良いか悪いかについて、恐怖を煽る指導の弊害についてよく考えるとわかると思います。またこれについてもそのうち掘り下げますね。)


でも怒りたくなる感情が沸くのは事実としてあります。

私自身昔、ある生徒に対してそれが頻繁に沸き起こるという経験がありました。

(どんな子供も好きなので実際に怒ったり冷たくしたりはしませんが。)


しかも、同じようなミスを連発しても別の生徒ならそれが起こらない。

なぜだろう。と考えました。


この子に対してとあの子に対して何が違うのか。。。


よーく観察し続けました。


ある日気づいたのは

怒れる感情が沸く生徒は

ミスしたときに、わからない・不安そうな表情をするのです。


それに対して、

自分は教えたいのに、

生徒の不安・わからないという表情から暗黙のメッセージを受け取り

どうやって教えたら良いのかわからなくてその感情が沸くことに気付きました。


そうなのです。


怒る感情はどうして良いかわからない時に現れます。

あーもうなんでわからないんだよ!!ってやつです。笑


それは、ある意味教えたいという感情の裏返しです。

怒れる感情がわかない生徒は、そのミスについてそれほど重要に感じないのです。

今はミスしても良いと思ってたり、他の改善策が既に準備してあったり、

本人も指導者もそのミスを納得している場合

指導者は怒る感情を持ちません。




子育てで、言うことを聞かない子供を怒る

なんて言うのもこの心理が作用します。



ちなみに怒れる感情は事実として肯定しますが、

実際にそれを表にだして怒ることは絶対に得策ではないです。やめましょう。



さて、

今回のお話はここからです。


今回あげた例で、怒れてくる生徒について

表情という暗黙のメッセージが重要なポイントです。


表情、とくに目を見てください。


人の心を理解するのにはすごく大切なポイントです。

楽しんでるか楽しんでないか

目をみる癖をつければ簡単にわかります。


生徒と向き合うためにはすごく大事な事です。

大事というか、本当は誰でも無意識のうちに行っています。

意識してみてください。よくわかると思います。


そして

それも大事なのですが、

同時に、


自分の目を意識しましょう。


人は人間関係について特に悩むと言います。

本当に人の目を気にする生き物なのです。


無意識にでも人の顔色を伺っています。

無意識に人の表情、特に目から多くの感情を受け取ります。

私が生徒からそうであったように、

指導者の目も、必ず生徒に影響を与えます。


そうです!

どんなに前向きな言葉を使っても、どんなに顔が笑っても、目が疲れてたら相手は素直に楽しめません!


目は口程にものを言う

と言われますが、

お互いにそれは作用します。


目に気持ちを込めてください。

生徒の成長を見たら、本当に暖かい祝福の目をしましょう。

失敗しても大丈夫だという目をしましょう。

大事なことを伝えたい時は、少し真剣な目を向けましょう。

試合中も生徒が緊張してたら、安心させる目を向けましょう。


うまくいかないときやミスした瞬間は特に人の目が気になる時です、そんな時のかける言葉と目はとても大事です。



かける言葉と目が合わさると

生徒に(子供の場合は特に!)ちゃんと伝わります。

これは信頼関係にも繋がります。

信頼関係がないと不安で、学びに対するモチベーションどころじゃないのです。

人に向ける目は大事です。



とはいえ結局、

意識しなくても感情が乗りやすいのが目なのです。

本心をごまかすことは難しいので、素直に自分が楽しんでいないと出来ない事ではあります、、、。

どうしても疲れていたり、なにかで動揺したりしている、そんな時

生徒を不安にさせるくらいなら、素直な気持ちを言葉で伝えるのも良いのかもしれませんね。

(この場合は伝え方、言葉は非常に大事です。)


ちなみに

話を聞く時は目を少し開くと、興味を持って聞いてもらえてる!と感じさせやすいので、

生徒達から心を開いてもらいやすくなります。


そうして向き合うことで

何を求めているのか、

何を考えているのか

を理解して、

その目的や悩みを共有した上で

技術的な指導をしていきましょう。



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