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こちらの記事は指導法とは少し異なる記事かもしれませんが、

器について、

深いなと感じるお話があるのでご紹介します。


私が高校生の頃の話です。


インターハイ準優勝の経験のある名門女子校の元監督であり、当時、日本女子代表の監督もされた某監督

(今も世界選手権のテレビ放映などでよく解説者としてご活躍されている方)の講演会が

当時住んでいた相模原市で行われて、

特に何も考えず一人で参加したことがあります。


正直人気もまばらな講演会でしたが、、

そこで一生記憶に残ることになる話を聞きました。


「卓球の強さとは

コップに入った水の量に例えられます。

水は努力です。

日々練習をして、少しずつコップに水を貯めていきます。

毎日毎日、努力することで水はどんどん増えていきます。

そうやって毎日卓球していくと、水はどうなるでしょうか?

いつかはこぼれます。

せっかく努力してももう水の量は増やせません。

だからコップを大きくしましょう。

コップとはすなわち皆様の器です。

器を大きく育ててください。

器を大きくするにはどうするか?

それは経験です。

人生経験です。

色んなことに挑戦してください。

色んな環境に飛び込んでください。

そうやって器は育ちます。」



私にとってもこれは心当たりのあるお話でした。

腑におちた感覚でした。



その方は続けて次の様にも述べてくれました


「例えば高校の部活動です。

私の◯◯高校もそうですし、野球の名門◯◯高校や◯◯高校もそうなのですが、

わざわざ他県から生徒をとります。

遠い他県からうちの学校に入学するということは

寮生活になります。

つまり

この子達は初めて親元を離れます。

そういう経験をして器をでかくして欲しいのです。

人より大変な思いをすることは器を大きくするひとつの方法です」


細かい言い回しは覚えてませんが、こんな内容だったと思います。


いかがでしたでしょうか?


結局、卓球の練習も大事ですが、

卓球以外の努力や挑戦といった経験も卓球に生きるものだと私は思ってます。


特に子供達

中学卒業、高校入学、高校卒業、大学入学

他にも、引退試合の経験や、優勝経験、初勝利の経験、学年が上がり先輩になる経験、

練習量はそんなに変わらずとも実力が伸びるタイミングはなんとなく共通している気がします。


卓球の上達のきっかけは卓球以外の場所にも転がっていると考えて間違いないと思います。

そして同時に、

卓球を頑張るという経験は他の分野のためのコップを大きくしているとも思います。


子供達には

興味持ったものやこと、

学業や読書、スポーツ、芸術

その他にも縁のあることにはどんどん挑戦してほしいと願ってます。

何一つ無駄な経験なんてありません。

全ての経験はきっとどこかで必ず生きます。


そして卓球もまた一つの経験として、出来れば意欲的に取り組んで欲しいです。

そのための指導者でありたいと私は思います。













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