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パッションの話

少し前の話。

あるスポーツ教室のコーチをされてる方とお話した際の話。

「我々が求めているのは勝利ではなくパッションです。」⁡

と話すのを聞いたことがあります。




うんうん。なんとなくわかる。
わかるけど、、、、
ん、わかってるのかな??

あれ?パッションってどうして大事なんだろう
逆にパッションがないってどういうことで、何が悪いんだろう?
パッションて何??



指導に正解はないと思ってますが
もし本当にパッションが大切だとしたら、、、?

ということで。

パッションについてもっと深く知ろうと
それ以来個人的に意識してきて
感じたこと、わかったことを書いていきます。


まずパッションとは、、

パッション (passion) は、情熱、激情などを意味する英語。

とあります。


私がパッションと聞いて思い当たることは

夢を熱く語る人から話を聞いた時
試合にのめり込む人を見た時、またそれを応援する時
⁡熱くて勢いを感じる時に
パッションが当てはまる気がします。


さて、
子供達はどう思っているのでしょうか。
何人かの小学生に聞いたところ


運動会のリレーで、
順番待ちしながら
最後に絶対追い抜いてやる!と言って燃えている友達見て
これがパッションだと思った




と答えてくれました。

他にも何人か答えてくれる人はいましたが、

それぞれパッションを表現するときの共通点として


自己の中ではなく他人に見出す感覚として例をあげて答える⁡


どうもやらパッションというのは
感覚の中に存在しながら
自らの中にそれを感じるというよりも
他人のうちに見出す機会が多いのです。

ということは、


パッションの持っている伝わる力はとても強い。

形すらなくて当然目に見えない。
だけど影響力の大きなもの。


逆に
パッションを纏う人自身は
パッションを感じていないことがある
(もしくは、さも当然のように、大きさがわかってない)

パッションを纏うということは
その人自身がパッションになっているということでもありそうです。


このことから

パッションとは
思考や価値観の作り出したものではないと思います。

だからきっと
身に纏おうとして纏えるものではなく
純粋な感覚そのものだと思います。


外観や行動や言葉じゃなく、もっと根本的な内面。


そもそも、

それに対して純粋に好き(←他にもしっくりくる言葉はありそう。。。)

がなければ成り立たない感覚とも思います。


さて、
話が広がってきたのでまとめます。


パッションとは

自分自身より他人に見出すことが多い

伝える力が強い
自分の認識自体は関係ない

(自分自身の認識が関係ないということは)

思考から作られないもの

人の真似は出来ない
(つまり)自分自身が出せないと出てこない
(集中した状態かつ素直な状態)
過去や価値観も通用しない

(過去や価値観も通用しないということは)

スポーツ観戦なら競技種目やレベル、また人種などの要素は加味されない(その先の思考による加点はあり)
言葉のわからない演説や
人を離れてアート作品などにも感じられるもの



という形でしょうか。



我々が求めるのはパッションです。

と、冒頭の話に戻りますが、
こうして改めて考えてみると、そもそものスポーツの持つ魅力に通じてくるようになります。


これも個人的な話ですが

市の卓球大会を運営していてよく思います。

小学生の部、中学生の部、一般の部
さまざまなレベルで様々な思いが込められています。

ある人は大会初勝利を喜ぶ、
ある人は優勝を逃して悔やむ、

ある人は観客席で子供の応援を懸命に行ったり、

ある人は敗者審判しながら目の前の試合は上の空。
もっと言うと

ここに来れなくても試合結果をドキドキしながら待つ人がいる。

勝ちたい気持ち、勝たせたい気持ち、入賞したい気持ち。

この純粋で情熱的な気持ちにどれだけの影響力があるのでしょうか。

あえて言葉を悪く言うと
たかが卓球、たかが市の大会。
たかが他人。
とも言えます。


しかし、
純粋な気持ちの一つ一つを感じた時
競技のレベルや内容や過去の成績を問わず
惹きつけられて目を離せなくなることは多い。


これがパッションの持つ力かと思います。



思考の通用しない領域。
過去も未来も関係なく、誰かの真似でもなく、
今この瞬間に出てくる自分自身の情熱。


パッションには人を惹きつける力があります。


この競技、この試合、スポーツ以外でも

今この瞬間を純粋に、精一杯やること。⁡

⁡⁡
卓球やスポーツの指導だけじゃなく、

私自身も
夢のため、
自分のため、

どこかでそれを受け取る誰かのため。

これからも大切にしたい指針です。

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