対岸にも人が居る。という話

　最近Youtubeで婚活の動画を見始めたせいか、婚活の動画がお勧めに推挙されるようになっている。動画によるとどうやら婚活でも売れ残り女というものが大量に出回っているらしい。大変だなと思う次第である。

　40代で就職経験なし共働き拒否の新生ニートが婚活を行って売れ残りになっているらしい。昭和では25過ぎたら売れ残りなどと言われてたから、令和ではずいぶん賞味期限というのも伸びたものだ。恐らく、一つのスレッドの出来事をちょっとだけ変えていくつもの動画として紹介されているだけで、実数としてはそんなにいないだろう。一つの物事を針小棒大に語られているのだとは思うが、大変な事である。

　40代限界独身男女はお互いに大きな溝の対岸に居る。就職氷河期の波というものは男女ともに津波の様に洗い流していた。限界非正規おじさんの対岸には、就職経験なしの家事手伝いが存在していたのだろう。不可視化されていたが、可視化されたとしても終わった事。にしかならないのだろう。この限界化した男女がお互いにお互いの事を人間としてみる事は無いのだろうし。

　リベラル化も推し進められている世の中だ。個々人が過剰な圧力に苦しむ事もなく、このままお互いに孤独に道を歩むことになるのだろうとは思うが。もう少し世の中というものは上手く回らんものかと。世の奇妙さを感じ入る日々である