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託すものが無いという独身に伴う暗黒面について。

 ここ最近冗談めかして言ったセリフを後悔することがある。それは「どうせ独身だし後世に責任を持つ方がバカバカしい」というセリフだ。実に情けの無いセリフであるが、事実そうなのだから仕方がない。この言葉を吐いて以降、事あるごとに脳裏にそんな無責任なセリフが飛び交うのである。

 しかし事実なのである。自分に連なる愛すべきものが無いのなら後の世がどうなろうと知ったことでは無いではないか。今さえよければそれでいい。そのような思考になって来ている。実に情けない事である。が事実ではないか。だからこそ脳裏にこびりついているのだ。

 まあそもそもそれほど立派な事をしていたのかと言ったらそうでもないので、大して行動が変わるわけでもないから世間にさして影響などというものが出るわけではないが。家庭を持てぬものが国や世界に愛着を持てるかと言ったら中々難しいだろう。自由を好むあまり孤独になっていく我々の事の顛末というものがどうなっていくのか、今から見ものである。


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